2014年2月26日 (水)

パリコレ開幕

 毎日新聞(2/26)から、

1《わざわざカラー写真で紹介してあるが、代り映えしない洋服の裾には蔦に絡まれたような汚らしい飾り物を引きずっている。何とも見窄らしい姿であることか。先頭の女の哀れな猫背のようなスタイルが一層哀れに映る。これがパリコレのモデル? すぐ後を歩く二人目のモデルの颯爽とした姿が一層映える。》

 25日、パリ市内。道路をモデルが横切る演出で行なわれたケン・オカダのショー。
 2014〜15年秋冬パリコレクションが開幕した。3月5日までの期間中、非公式参加を含め約110ブランドが主にショー形式でプレタポルテ(既製服)の新作を発表する。

 日本からはコムギャルソンやサカイなど約10ブランドが参加。初日のトップバッターもパリを拠点に活動する日本人女性、ケン・オカダ(岡田剣=47)。パリ7区にある自分の店と道路向かいの会場をモデルが往復する演出で、シックなドレスやコートなどを披露した。

 ここ数シーズン、パリコレでは有名なブランドのデザイナー交代が話題に。今回はルイ・ヴィトンの女性服の新デザイナーにニコラ・ゲスキエールが就任し、初のコレクションが注目されている。

《写真からは、奇妙な頭の飾りと裾のゴチャゴチャ以外は何の変哲もないありきたりの普段着のようだ。》

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2013年7月27日 (土)

「がま口」ブレーク

 毎日新聞(7/27)から、

 昔懐かしい「がま口」が人気だ。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のヒロインが愛用していたことで注目された。同じ商品は完売。専門店も増えているほか、8月8日は「がま口の日」とされた。使いやすさやレトロ感が受けているようだが、「あまちゃん」人気が後押ししているようだ。

《連続テレビ小説「あまちゃん」は見ていないので、大きさや柄などが分からないが、昭和一桁人間は子どものころには普通に使っていたものだ。同年代の妻は今もカバンの中に入れて小銭入れとして使用している。今住んでいる町にも京都物品展などがあって、小物類が持ち込まれるが、飾り立てたものばかりで実用的ながま口は来ない。往年のバスの車掌や集金人などが同形状の大きな革製のものをポシェットとして使用していたが、使いやすさは見ていて分かる。》

《ところで、がま口は自作できるようにパーツが売られているが、面白いことが分かった。口金の留め金(噛み合わせる部分の丸い金具)の名前を訊ねたが、訊ねた限りではその名を知っていた店(専門店を含む)、店員、販売人がいなかった。パソコンでも調べたが解らないまま、忘れかけた頃だった、何気なく見ていたテレビ画面でがま口の話が交わされている途中、突然「らっきょう」が口にされ、長い間の胸のつかえが取れた瞬間だった。》

 主人公の天野アキが、首からがま口を下げて初めて登場したのは4月上旬。電車内でウニ丼を売る場面だ。NHK広報は「上京前のアキが時々、身に着けていた。人気という話は初めて聞きました」と驚く。子の製品は、麻織物の生活雑貨を製造・販売する創業300年の老舗「中川政七商店」(奈良市)が昨秋発売した。気づいた社員が同社のフェイスブックに書き込んだところ大反響。5〜7月の売行きは2〜4月の約10倍で、7月初旬には完売した。

 全国で手芸専門店約430店を展開する藤久(名古屋市)は、がま口の材料の売り上げ(2012年7月〜今年6月)が前年比約160%に。7月から、各店に特設コーナーを設けている。

 がま口専門店「あやの小路」(京都市)は、上半期の売り上げが2年前の2倍だ。同店を運営する秀和(京都市)は今年、日本記念日協会に「がま口の日」を申請し、認定された。口金を閉める「パチン」という音と「8」をかけた。

 百貨店のそごう・西武10店舗で展開する雑貨売り場「トランスマーケット」では、ポーチ製品の約15%ががま口。広報担当者は「若者には新鮮で、シニアには懐かしい。幅広い年代に支持されるのが人気の秘密では」と見る。

 

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2013年4月 6日 (土)

カラーコンタクト増えて目の障害も増える

 毎日新聞(4/3)から、

《昭和一桁には、「髪はカラスの濡れ羽色」や「黒い瞳」など、日本女性の美しさを表現することばに馴染みがある。今風の茶髪や色を付けた瞳に、真っ黒なイソギンチャクのようなまつ毛には、ゾッとすることはあってもとても綺麗だとか、美しいなど、そのかけらも見出せない。何から何まで白人への劣等感から、誰かが始めれば、付和雷同の日本人、烏合の衆よろしく真似をし、その結果、タイトルのような事実があるとすれば、それこそいい気味、と笑っちゃう。》

 参照 悪趣味、カラーコンタクト 2008/07

 「目が大きく見える」と若い女性に人気のカラーコンタクトレンズ。普及に伴って、目の障害も増えている。学会の昨夏の調査では重症例も報告され、専門医らは「医師の診察を受けて適切に使ってほしい」と注意を呼びかけている。

 インターネットでは、カラーコンタクトレンズを販売するサイトがさまざまあり、「激安」「かわいく盛れる」「モデル愛用」などの文字が踊る。色やデザインも驚くほど抱負で、レンズがリング状に着色され瞳をくっきりと大きく見せたり、茶や青、グレーなどに変えたりできる。「度」があるものやないもの、1日使い捨てから「1年使用で経済的」とうたうものも。東京都の量販店では、つけまつげと同じ売り場に並べられ、女性たちが次々に購入していった。

 「髪や爪に色をつけるのと同じ感覚で、目の色を変えようとおしゃれ目的のレンズが普及してきた」。日本コンタクトレンズ学会の植田常任理事は説明する。厚生労働省の承諾を受けたから^コンタクトレンズは09年は10品目以下だったが、13年1月時点で19社258品目と急増している。

《かくして日本の若い女性は烏合の衆の集まりとして、殆どの女性からそれぞれの個性や特徴が消え、皆が皆、判で押してような似たり寄ったりの薄っぺらな顔立ちになった。》

 使用者が増えていることを受けて、同学会の小委員会は昨年7月から3カ月間、会員の眼科医から報告を求めたところ、全国から395件の目の障害事例が上がった。角膜(黒目)の表面に細かい傷が付く「点状表層角膜症」(36%)が最も多く、傷が深くなり重症な「角膜浸潤」’17%)、「角膜潰瘍」(5%)もあった。結膜(白目)から出血する、カラーレンズ特有の障害もみられた。視力障害が残る可能性のある人が2・8%いた。

 女性が圧倒的に多く、29歳以下が全体の88%を占めた。特に15〜19歳が40%で、中高校生から装着する人が多いと推測された。自覚症状は「充血」「痛み」「異物感」「目やに」が大かった。

 レンズ自体に問題があるものもあった。比較的安全なレンズは、色素をサンドイッチのように挟んだ構造で、色素が直接目に触れない。しかし、調査では、レンズン内面や外面に着色している製品もあった。調査を担当したワタナベ眼科(大阪市)の渡辺院長は「ひどい製品では、綿棒でこすると色が取れるものもある。内面に色が印刷されている場合、色素が角膜をサンドペーパーのようにこする可能性がある」と指摘する。酸素透過性の低い素材も多く、角膜が酸素不足になると目のトラブルも起こしやすい。

 395件のうち、インターネットなどの通販で買った人が52%で、雑貨店や大型ディスカウント店で購入した人が28%。購入時に眼科を受診した人はわずか13%で、15歳以下に限ると受診した人はいなかった。消毒やこすり洗いなどの正しいレンズケアをしていない人も多く、渡辺院長は「医師の説明や指導を受けていないため、正しいケアを知らずに使用していると考えられる」と話す。

 おしゃれ用の度なしカラーコンタクトレンズは09年、薬事法施行令の改正で、高度管理医療機器に指定され、規制の対象になった。しかし、コンタクトレンズ自体は、医師の処方は義務づけられていない。

 学会では「適切に使用しなければ、失明などの重篤な障害を引き起こす」として、
 ▽購入時は眼科医の診察を受ける
 ▽使用方法や期間を守る
 ▽定期検査を必ず受ける
 ▽すこしでも異常を感じたらすぐに眼科医の診察を受ける
ことを呼びかけている。

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2012年6月22日 (金)

若づくりは若いことではない

 毎日新聞(6/21)から、

《特に中年女性の場合、昔は「年増の厚塗り」といって白粉や顔料を塗り重ねるのが女性の年よりも若く見せるための必須技術だったが、今は同じ作業をするのも「アンチエージング」なる横文字で、いかにも近代風な化粧術が女性を年よりも若く見せるための修整技術になっている。その結果は鏡に映る我が姿に満足し、体の内なる年齢を重ねた退化現象には気づかない。閉経を迎え、体毛も白くなり、足腰が弱っていても、目の前の鏡は年齢を偽って若く見せてくれる。よそ目には年齢相応なのに、いつまでも若いつもりで山の仲間入りをしてみる。男とて同じことだ。一線から退いた気楽さから、たっぷりとある時間を利用し、老いを自覚できず、体への過信から山登りをやってみる。年齢なりに判断力も備わっていてもいいのだが、鈍っていることにも気がつかない。世界でも長寿の国になったが年老いてからの時間が長くなっただけのことと理解できない。女も男も昔の60歳が現在40、50歳になったことではない。昔も今も60歳は60歳の体で変ることはないのだ。》

【閑話休題】
 07〜11年の5年間に山で死亡または行方不明になった遭難者のうち、60歳以上の人たちが6割を超えていることが、警察庁の調べでわかった。今年5月の大型連休中には、長野県の北アルプスで60〜70代の6人のパーティーが死亡する遭難事故も発生。夏の登山シーズンを前に、同庁が注意を呼びかけている。

 警察庁によると、07〜11年の山岳遭難は1万426人(60歳以上は5233人)。このうち死者・行方不明者は1426人で、60歳以上は918人(64・3%)だった。11年は40歳以上の中高年が遭難する原因は「道迷い」が39%と最も多く、滑落18%、転倒16%、病気7%、疲労5%、転落4%、野生動物の襲撃2%──など。入山目的のほとんどは登山と山菜・キノコ採りという。

 中高年を中心に遭難者は増加傾向にあり、警察庁幹部は「初心者に限らず、ベテランが加齢による体力や判断力の衰えから遭難してしまうケースも少なくない」と指摘。自分に合ったコースや日程を設定すべきだとしている。

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2012年4月24日 (火)

山岳遭難 最悪のペース(埼玉)

 毎日新聞(4/24)から、 《 》内は私見。
《今年既に11人、うち一人死亡(男性63歳)、とある。登山ブームが始まって以来、アンチエージングブームが重なって、年配のにわかやまおとこ、にわかやまおんな、の遭難が年々新聞を賑わす。こんな連中死んでいればよかったのにと、思うような自然を見くびった(いや、顔かたちだけは若いつもりの年齢で)年寄りが多すぎる。救出されてヘリコプターや警察官、自治体の救助隊にかかった費用を自費で負担できればいいが、税金が浪費されたのでは腹の虫が治まらない。》

 県内での山岳遭難が、過去最悪だった一昨年を上回るペースで相次いでいる。県警山岳救助隊のまとめでは、23日現在、既に11人が遭難、このうち一人が死亡している。「雪がない」と思われがちな秩父山系だが、例年5月でも雪が残り、斜面の氷に足を滑らせ、骨折する登山客《者でなく、お客さんか》も少なくないという。今年は特に残雪も多いといい、同隊は、登山客が集中するゴールデンウィークを前に、「里は春でも山は冬。十分な装備で入山してほしい」と呼びかけている。

《「里は春」といいながら、連日寒い日も続くことの多い季節の変わり目だ。100メートル、200メートルの丘に登るのなら、「みんなが登るから」で若づくりのルンルン気分も少し要心して登れば遭難することもないだろうが、2000メートルを越すような山登りには、どこの山でも事前に現地情報を集め、そこに見合った装備を整えることは、山に登る人の初歩中の初歩の準備行動だ。》

 同隊によると、県内での遭難者数は、統計の残る91年以降、ほぼ毎年増加、10年はそれまでで最も多い104人が遭難した。昨年は52人と半減したが、今年は既に11人と、一昨年の同時期より2人多くなっている。

 このうち、死亡したのは東松山市の男性(63)。今年3月家族から「一人で山に出かけた夫が帰ってこない」と通報があり、同隊が捜索したところ、2日目に子持山(1273メートル)の山中で死亡しているのが見つかった。滑落した形跡があった。男性は登山歴40年のベテランだったが、滑り止めのアイゼンは装着していなかった。ほかの10人は、6人が重軽傷、4人は無事救助された。

 秩父には、「日本百名山」に数えられる雲取山(2017メートル)、甲武信ヶ岳(2475メートル)、両神山(1723メートル)などの山々があり、ゴールデンウィークには例年、多くの登山客が訪れる。だが、中には、地図や照明器具、防寒着などを持たず、ハイキング気分で入山する人も多く、救助された人の中には、サンダル履きの人もいたという。

 相次ぐ遭難事故を防ぐため、県警は、ゴールデンウィーク中、雲取山に同隊を分駐させ、事故に備える。また、28日朝には、関係機関とともに西武秩父駅など3駅で登山客にチラシを配って注意喚起する計画だ。

《登山には、十分すぎるほどに準備をし、その後は他人に迷惑を掛けることのないように、下山まで自己完結で終わってほしいものだ。》

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2012年3月22日 (木)

痩せ過ぎモデルは「ダメ」

 毎日新聞(93/22)から、

 街に貼るモデルの広告を、規制のために国会で取り上げた国がある。【エルサレム共同】

 イスラエル国会は、痩せ過ぎと判断されたファッションモデルを広告に使うことを禁じる法律を可決した。近く施行されるという。痩せたモデルの採用は欧米などで問題視されており、同法を提案した女性議員は「極端に痩せた美しさへの憧れ」を一掃する法律だと語った 。

 イスラエルのメディアによると、同法は広告会社に痩せ過ぎのモデルを広告に採用することを禁じたほか、痩せているように見せるための画像を加工した場合、その旨を広告に明記するよう義務づけた。商業目的以外の広告は法律の対象外とする。

 基準となるのは BMI(体格指数)。
 体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った数値で、18・5以下のモデルが禁止の対象となる。

  例えば身長160センチ、体重47キロの場合、指数は 18・4 で痩せ過ぎとなる。
   望ましい体重は 51〜61キロで
     標準体重は 56・3キロ

《ファッションショーなどで見るモデルの多くは痩せ過ぎで、骨の上に皮をかぶせたような細い脚は、膝の関節だけがごつごつと露(あらわ)になり、これで尻を振って歩く様は哀れにさえ見受けられる。》

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2011年9月 9日 (金)

「髪は男の命」に

 毎日新聞(9/9)から、
 《昔風にいえば、髪は何年手入れしていないのか、床屋に行っていないのか。と見紛うのが現代の男たちの髪型だ。女たちが西洋かぶれの赤く染めて不揃いに伸ばしたいかにも不潔に見える長髪の、ただ短いだけが男版だ。近ごろでは各テレビ局の男たちも、頭髪を逆立てたザンバラ髪が目立ってきて、自分の好みなのか、担当のメイクの仕業かわからないが、たしかに男たちも化粧をするのが好きに見える。顔はスタジオライトの照りなど、素のままでは映像としての問題もあろうが、今のような雨に打たれたヤマアラシのような髪は不潔に見えるだけだ。このようなどう弄っても汚らしい男の髪だがメーカーは、それでも化粧好きになった最近の男どもに、昔からずっと言い続けられていた「髪は女の命」の一字を入れ替えて、女らしくなった現代の男たちの心をくすぐるキャッチフレーズにするようだ。》

 男性用シャンプー商戦が盛り上がっている。メーカーは頭皮を洗って毛髪を強くし、抜け毛などを防ぐ効果を提案、薄毛が気になる中年男性の関心をよんでる。女性向けシャンプー市場が飽和状態の中、企業は高収益を期待できる男性向けの需要掘り起こしに懸命だ。

 大塚製薬は8日、男性用シャンプー「UL・OS(ウル・オス)薬用スカルプシャンプー」を13日から発売すると発表した。地肌を痛めずに頭皮の皮脂や汚れを取り除く成分を配合。30台後半〜40代の男性がターゲットで「健康的な頭皮に導く」(桜井執行役院)とアピールする。値段は300mlで1575円と通常のシャンプーより高めだが「この世代は良いものには金を使う」と強気だ。

《将来、禿頭になることを恐れ、心配する世代の恐怖心につけこんだ商売だ。》

 08年は76億円だった男性用シャンプーの市場規模は、10年に112億円と約1・5倍に拡大。背景には単価が高いスカルプ(頭皮)シャンプーが販売の半数以上になったことがある。先駆けはアンファー(東京)が05年に発売した「スカルプD」だった。350mlで3800円と高価格ながら、髪の毛にボリューム感やコシが出ると評判を呼び、今年7月に累計売上本数が400万本に達した。

《若い頃から洗髪は石鹸、シャンプーなど使用することのなかった私だが、年内には80歳になる現在、長く伸ばした髪は、白髪が混じるがまだ後ろ髪に結ぶほどもあり、カミソリ負けで肌が荒れないための化粧水だけは使用している。》

 一方、花王は87年に発売した男性用シャンプー「サクセス」について、06年から頭皮ケアを前面に出す販売戦略に転換。ライオンも07年、毛穴洗浄をコンセプトにした「PRO TEC」を投入するなど力を入れる。

 「薄毛に悩む男性は1200万人いる」(メーカー担当者)うえ、中年男性は家族とシャンプーを共有する人が多い。メーカー側は「効果が実感できれば自分だけの一本を持つようになる」と当て込む。

《男は顔だ、髪だ、で一喜一憂する必要もない。いかにアンチエージングで化け、若作りに心砕いたところで、一年経てば一つ年を重ねて老いる。さすれば己は己の信条で生きていけばそれでよい。》

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2010年10月11日 (月)

中高年の体臭問題に抜本的な取り組みを

 毎日新聞(10/11)「広告」(体臭対策用ソープ)のページから、
 何も広告宣伝に向かって目くじら立てることもないのだが、中年とは言いながら、対象は「男」になっている。まるで中高年「女」には体臭がない無味無臭の生き物のような宣伝文句だ。よその国で、これだけ中年男性の体臭を差別問題にする国があるのだろうか。わざわざゴシック文字で次のように書く。「エレベーターや会議室、寝室、車内など、密室空間で気になる中高年男性の臭い。本人は気づかずにいても、周囲の人間にとっては耐え難い苦痛になっている。もはや身近な“環境問題”といえる深刻な悩みの実態と、その対策について探ってみた。」と。

「よいとまけの歌」ではないけれど、女性にしても、男性にしても、働いて流れ出す汗の臭いは不快なものではない。これを「くさい」と口にする奴らは労働の苦しさを知らず、働くことの意味すら理解できない人間たちだ。

 本来の香りを嫌い、トマトや人参にしろ、ニンニクにしろ、その臭いや香りがあるから美味なのに、その特有の臭いを消し去り、味気ないものを「おいしい」と言い、果ては百合の香りが邪魔だとて、レストランから追い出し、安香水に取って代える。自分自身の嗅覚を持たず、「みんな」が言うからそうだろう、の波に乗る。それに宣伝がこれでもかと輪をかけて追い立てる。エレベーターには高年齢の自分も含めてよく利用するが、中高年男性の耐え難い臭いには出くわしたことがない。それ以上に女性客が多いエレバーターの中は、呼気や種々雑多な化粧品,香水の臭いに息の詰まる思いをすることの方がはるかに多い。本人たちにはそれぞれの自己満足だろうが、異性には耐えられないこともあるのだが、立場が変われば男の臭いのこれも同じことだろう。

 世の女たちの本音として20〜69歳の300人の衝撃のアンケート結果によるとして、約9割の人が「中高年の体臭が気になったことがある」という。しかも、一人一人のコメントは厳しいものばかり。「隣に座ったので思わず席を立った」「上着を脱ぐと古い油《ママ》の臭いがした」「思わず吐き気が」など被害の実態をここぞとばかりにぶちまけている。

 最近テレビコマーシャルで目にするが、でぶっちょの女2人が「男が臭い」「旦那が臭い」とよくもここまで、と思える言葉と振りではしゃいでいるが、対象が「おんな」「女房」だったら女性差別で騒がしくなっていることだろう。

 ブログの古いところで書いているが、地下鉄のトイレ掃除のおばさんから聞いた「男トイレはきれいですよ、女トイレは余程きたないですよ」を思い出す。このような女たちの装いや行動、嗅覚などを考えれば、頭の上の蠅を追ってから言え、といいたくなる。アンチエージングなどと、表づらばかり誤摩化しても、女だって中高年の加齢体臭はしっかりと身についているのだから。

最後は、そこでご紹介するのは、と全身洗える体臭対策用ソープが登場する。そして、ユーザーからのヨイショ文が掲載されている。「主人が使い始めて臭わなくなったのにはびっくり。家族みんなが大ファン」と。

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2010年9月 8日 (水)

暴走 違法競技用自転車

 毎日新聞(9/9)から、
 
 参照 自転車衝突死 08/01 (これは、競輪選手の起こしたものだが、危険きわまりない競技用自転車の公道走行を即座に禁止するべきだと書いたものだ。)

 「ピスト」と呼ばれる競技用自転車にブレーキを装備せず、公道を走る愛好家が増えている。しかし今年に入り、ピストにはねられた歩行者が死亡したり重傷を負ったりする事故も相次いで発生している。ブレーキなしの自転車が公道を走るのは道交法違反なうえ、事故にもつながりかねないため、警察は交通違反切符を切るなどして取締りを強化している。

 【ピスト】
 トラック競技用で、ペダルと後輪の動きが一致する固定ギアを採用。ペダルを止めれば車体は止まり、後に踏めば後退する。停止には相当な脚力が必要となる。整備し易いことなどから、00年代に入って東京を中心に全国に広まったとされる。道交法は時速10キロで走行中、3メートル以内で停止できるブレーキを前後輪に備えるよう規定されている。ペダルでの停止はブレーキとして認められていない。

 東京都渋谷区で今年2月、歩行中の60代女性が30代男性会社員運転のピストにはねられ、一週間後に死亡した。同区では5月にも自宅前を掃除中の90代女性に20代の男性会社員運転のピストが後からぶつかり、女性が肩を骨折した。警視庁原宿署が、それぞれ重過失致死と重過失傷害の容疑で捜査中。また、福岡県警は7〜8月、福岡市中央区・天神など中心街で取り締まりを強化し、制動装置不良で4人に5万円以下の罰金となる切符を切った。

 ブレーキなしのピストは、主に競輪選手や部活動向けに専門店で販売さQれている。インターネット上のオークションでは、中古品が3万円程度で買え、選手以外尾でも購入可能。ブレーキなしで販売しても違法性はない。ブレーキ付きで販売している自転車店もあるが、「ワイヤがスタイリッシュでない」として取り外す愛好家も少なくない。

《違法性はない、として販売しながら、道交法で違反切符が切られるとは矛盾している。切符を切る警察官だけが得点になるのも頷けないことだ。その間には死亡者や重軽傷者が数を増して行くことになるだけだ。》

 人気は全国でもじわじわと拡大している。京都市中京区の繁華街でブレーキなしでピストに乗っていた20代男性は、「事故も多いと聞くが、普段から練習しているから大丈夫。扱えない人は乗らなければいい」と話す。しかし警察庁は「制動装置が備えられていない以上、道路上での使用は原則として違反」との見解だ。

 自転車メーカーの「ブリジストンサイクル」(埼玉県)は危険で違法であることを注意書きしているが、「お客さんが自分で外してしまうとどうにもならない」(広報担当者)と困惑している。自転車協会(東京都港区)も、「競輪選手でも公道の練習には前後にブレーキをつけている。ブレーキなしでの公道走行は大変危険」と警鐘を鳴らしている。

《「危険で違法であることを注意書きしているが」とはメーカーの気休めと責任逃れでしかない。世の中、電気製品にしろ、食品にしろ、薬品にしろ、あらゆるものに付けられる「取説」に目を通し、それが守られるケースは先ずないと考えた方がよい。その中で、人間生活に危険や害の恐れがあるものは法規制して行くしかないだろう。人まねで流行に乗るのは勝手だが、事故まで流行のように惹起されてははたまらない。自動車に変わって走る凶器で終わらせないで、「ピスト」は公道での走行を禁止として早急に法整備を進めるべきだ。》

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2010年8月17日 (火)

中高年中心 山岳遭難時の出動救助ヘリ、すべて税金

 毎日新聞(8/17)から、
 中高年を中心に登山者の遭難事故が止まらない。上空や地上から大がかりな捜索・救助が行われると、経費も高額になる。費用はどれだけかかるのか、誰が負担するのか?

《アンチエージングなる流行が広まって、表づらは化粧や整形・形成などでどうにでもなるのだろうが、それに伴う体の老化現象まではいくら薬を飲んだところでストップをかけることは期待しても不可能だ。昔の50歳、60歳も今の50歳、60歳も同じ老人だ。骨は弱くなり、体毛も白くなる。世界一の長寿は、老年になってからが長くなったというだけだ。それを体も若返ったような気分になって浮き浮きと、沢へ,山へと老体の自覚もなく出かける。遭難してもおかしくはないのだ。》

 埼玉県秩父市で7月、同県防災ヘリが墜落し5人が死亡した惨事は、遭難した女性の救助に向かう途中だった。中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳(2956メートル)では今月2日、年配の男性が持病で動けなくなり、民間ヘリで搬送された。八ヶ岳連峰の赤岳(2899メートル)では先月、60歳前後の女性が足首をひねり、救助ヘリが出動する遭難事故が2件起きた。

 警察庁によると、09年の全国の山岳遭難は1676件、遭難者は2085人(うち死者・行方不明者317人)。ともに統計を取り始めた1961年以降で最多で、40歳以上の遭難者が77%を占めている。

 警察ヘリは警察法、防災ヘリは消防組織法に基づき、人名救助にあたる。ともに費用は遭難者に請求せず、運行経費や人権費などを税金でまかなう。公共ヘリが出払っている場合などは民間ヘリが活用されるが有料だ。

《警察や消防ヘリの出動経費が遭難者に請求されないとは意外なことだ。これではまるで他県に遊びにきておいて不注意で事故を招き、迷惑をかけておきながらの税金泥棒と同じことだ。富士山登山でのゴミの捲き散らし、糞尿の垂れ流しと底辺では変わらない。民間に限らずかかった費用は当然、迷惑をかけた遭難者に全額支払わせるべきだ。不注意の事故など放っておいてもいいことだが、救助隊は生命に関わることとして、いやでも出動することになる。》

 長野県では毎年、ヘリによる山岳遭難救助が公共、民間を合わせ100〜200回に上る。04年に、当時の田中康夫知事が救助ヘリの有料化(本人負担)に向けて検討を指示したが、隣県との連携体制などの問題があり、建ち消えになっている。県危機管理防災課は現在「税金がかかるとはいえ人命を放っておけない」と語る。

《「人命」をいう県側の判断は勝手ではないのか。税金は県民から集めて県民のために使うためのものだ。現在の救助ヘリの出動経費を遭難者本人に負担させないことに県民の了解を得ているのだろうか。》

 日本山岳協会によると、民間ヘリの平均費用は「稼働1分あたり1万円」。遭難者本人や家族に請求される。離陸後2時間かかれば120万円になる。
 山岳ガイドや山小屋経営者が加盟する各地の「山岳遭難防止対策協会(または協議会)」(遭対協)が動員されると、捜索費はさらに膨らむ。遭対協が遭難者らに請求する「日当」は夏山で捜索者1人当たり平均3万円、冬山で同10万円。警察は原則、家族らの了承を得てから捜対協に捜索を要請するが、緊急時は事後承諾となる。

 登山歴25年の中村雅昭(57)=東京都多摩市=は20年前、群馬県側の尾瀬・至仏山(2228メートル)で道に迷った。遭難5日目に自力で下山したが、出動した対策協に200万円を支払った。当時は救助費の保健が普及しておらず、中村は「体力を過信していた自分の責任だから、きちんと払った。今は山仲間に保険への加入を勧めている」と話す。

《自由(とは責任なり、とは常に言ってきた)な自分の行動の意味を自覚する人は、その行動の責任の取り方も心得ているものだ。》

 保険会社や登山業界は年々、山岳保険に注力している。登山ツアーの客に、保険加入を義務づける旅行会社も増えてきた。登山具メーカー「モンベル」(大阪市)は3年前からネットで注文できる山岳保険を始めた。年間8010円の掛け金で、最大で救援者費などの補償500万円、遭難捜索費100万円が受け取れるものからある。また、掛け金が年額3000円の山岳共済制度もある。

 日本山岳ガイド協会の磯野剛太専務理事は「ヘリが『有料』と聞いて要請を取りやめた登山者もいたと聞くが、危険を感じたら迷わず、救助を求めてほしい。山は観光地の延長ではない。リーダーやガイドに依存し過ぎず、基本は自己責任だと自覚して登ってほしい」と話す。

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