昨年暮れから治療していた歯、昨日終了。私の体は特殊体質なのか、少年時代に歯の健康優良児であったことの自信過剰と、そのためかどうか、休む間もなく働くには都合良く、若い頃から歯の痛みで苦しんだことがなく、虫歯の進行には全くの無頓着であったため、上下共に酷い状態になっていた。「1年はかかるかな」と診断されて始まった治療だった。もともと頑健だった歯は、総入れ歯にはならず、部分的な入れ歯ですんだ。ただ、残った歯が「これから先、何年もつかな」とのことだが「余命と根比べですよ」、と笑って終えた。しかし、口の中の異物感はひどく邪魔で、慣れるのには長時間かかりそうだ。
【閑話休題】
毎日新聞(7/6)から、
総務省の研究会は5日、13年秋にもラジオのデジタル化を目指すことを柱とする報告書をまとめた。11年7月の地上波テレビの完全デジタル化後、空き地となるアナログ放送の1〜3チャンネル(V-Low)を活用。音質の向上や、画像、文字データの同時配信のほか、携帯電話などの端末できるようにする。
総務省はV-Lowに既存メディアを割り当てず、新たな使い道を検討するとしていた。しかし、ラジオ各社の経営が厳しい状況にある一方、災害時の情報源としての役割を強く期待されていることから、デジタル化でラジオを活性化させる必要があると判断した。地域性の高い番組作りを支援するため、首都、近畿、中部の3大都市圏単位と県単位での放送に加え、コミュニティー放送の枠も用意した。
デジタル化のハードルになりそうなのが、デジタル設備への投資負担の重さ。世帯カバー率が90%になるよう放送設備を整備するには約700億円かかるとされるが、総務省は民間資金での整備を求めている。ラジオ局側の負担を軽くするため報告書は、デジタル放送施設を整備するハード事業者を1社に限定、ラジオ局側はソフト事業者に徹し、施設を借りて放送すべきだと提案した。
『なるほドリ』欄から、 《 》内は私見。
《強引に、鳴り物入りで切り替えを進めてきたテレビのデジタル化だが、まだ対応できていない家庭も多いのに、今度はすっからかんになって余る電波帯を「ラジオで使え」とでもいうように、動きだした。ラジオのアナログをデジタルにすることででれだけのメリットがあるのだろうか。》
テレビのデジタル化は、携帯電話の急速な普及で日本の電波が過密状態に陥ったため、国策として実施された。データを大幅に圧縮できるデジタル放送に移行すれば、テレビに割り当てる電波の周波数帯はアナログ放送の3分の2ですむ。空いた周波数帯を総務省は、車、人の位置情報を電波で集め、渋滞や事故を防ぐシステム(ITS)普及の他、次世代携帯電話など新たなサービスに活用する方針だ。
Q ラジオのデジタル化も国策なのか
A そうじゃない。ラジオの周波数帯(中波など)は、携帯電話(極超短波)などとは異なるので、空きができても利用価値はさほど高くない。それよりも、ラジオの魅力を高めることを目指しているという。若者のラジオ離れに歯止めがかからない中、ラジオの広告収入は10年間で35%減った。このままではラジオ局の存続も難しくなるが、安価な受信機で聴取できるラジオは災害時の情報提供手段として極めて重要だ。そこで総務省は有識者による研究会で、活性化策を検討してきた。
《テレビのデジタル化が決定した時点で、当然、そこに空きが生まれることは分かっていたことだ。》
Q 結果は?
A テレビのアナログ放送1〜3チャンネルで使っている周波数帯の跡地でのデジタル化を提案。13年秋にもデジタル化するスケジュール案も示された。
Q デジタル化でラジオの魅力は高まるのか
A デジタルにすると音質が良くなるだけでなく、映像も同時に配信できるようになる。すでに首都圏と関西の8都府県で8月末まで実施されている、パソコンでラジオ番組を聴ける試験放送「ラジコ」では、番組表や楽曲タイトルも確認できるようになっている。デジタル化すれば、ラジオで流れた曲(音声データ)や歌手の動画、歌詞(文字データ)を購入して、受信端末に蓄積することも可能になる。
Q 今持っているラジオは使えなくなるのか
A 各放送局の判断だが、総務省は「聴取者がいる限り続けてほしい」としている。さらに、携帯電話や多機能情報端末「iPad(アイパッド)」、カーナビなど、さまざまな端末で受信できるようにすることも検討している。突然、「ラジオとさよなら」にはならないはずです。
《突然、「ラジオとさよならにはならないはずです」とは無責任に放り出したような言い回しだ。そうなっても、仕方ないでしょ、とでも言いたいようにも聞き取れる。私が何十年に亙って聴いているラジオはFM放送だが、FM波はデジタルなどよりも格段に音質が良い。手元のテープライブラリーはその音質で、全国の民謡から琴や三味線、尺八からシャンソン、アルゼンチンタンゴやモダンジャズなど、クラシックはほとんどの作曲家を網羅している。音質に関しては、音の加工には便利なデジタルでも、人間の耳に入るのはアナログのスピーカーからだ。デジタルそのままでは聴けないのだ。そのため、最終的には音の良し悪しはスピーカーの良し悪しとなる。》
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