「海へ散骨を」 北京市、墓地不足で奨励
毎日新聞(4/1)から
《広大な土地を有する中国ですら、中国数千年の歴史の中で生きてきた人間の死後のすみかが不足だという。猫の額のような狭い国土のうえに、人口減で将来の歴史もおぼつかない日本には、広い墓地の必要はないとはいいながら、現在でもすでに兎小屋のような土地のない狭苦しい代用品が流行している。「葬式不用、墓無用」の私も、長男には予め希望する海への散骨を話してある。理由は違うが、北京市の考えも理解できる話だ。》
北京市が、家族を火葬したあと、遺灰を海にまくよう市民に奨励している。市内の墓地の敷地が限られているため、「死後は先祖のそばに埋葬されるのが望ましい」と考える中国人は多く、葬儀の方法を巡り論議を呼びそうだ。
市によると、2009年には8万体以上が火葬されたが、14年には9万体の増加。公共墓地は拡張され33カ所あるものの、墓地の敷地確保が難しい状況だという。過去20年間で1万1000件以上の葬儀が海で営まれており、昨年も1700件執り行われた。
市は葬儀を海で営む場合、従来の2倍となる4000元(約7万7000円)を支給し、家族6人まで旅費を無料にする奨励策を既に実施。中国各地で墓参りが行なわれる祭日「清明節」の連休を4月に控える中、市民に検討を呼びかけている。
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