モラハラって何?
毎日新聞(2/20)“なるほドリ”から、
《まるで言葉遊びでもしているように、何でも縮めて表現することが多い最近の流行だが、英語を敵国語として少年時代を過ごした昭和一桁時代の爺婆には、特にヨコモジの短縮語にはチンプンカンプンだ。日本語ならひょっとして裏腹の書き間違いかな?ってことになるのだが。それにしても、草食化した男の妻からのモラハラが17%もあるのも世相を写して興味のあるところだ。》
モラハラとは、モラルハラスメントのことだって。意味は「精神的な嫌がらせ」で、精神的虐待や暴力とも言われる。特定の相手に人格を否定するような暴言を吐いたり、一方的に無視したりして追いつめていく行為のことだ。離婚原因にもなっており、司法統計によると、2013年度の離婚原因で、申し立てが妻からの場合の25%、夫からの場合の17%が、相手からの精神的虐待を訴えた
Q 昔からあったの?
A モラハラは1998年、フランスの精神科医が提唱したもので、夫婦間に限らず、職場の人間関係や近所付き合いなどでも生じるが、どれも被害者の実態が見えにくい
Q なぜ?
A まず、身体的な暴力と違い、外から見える傷がない。加害者と被害者の閉じられた関係で起きるため、被害者は周囲になかなか相談できない。加害者の中には、被害者以外の人の前では別人のように振る舞い、周囲から「優しくていい人」と見られる人も多く、被害者が孤立する傾向にあるそうだ
Q なぜ嫌がらせをするのだろうか
A 相手を服従させて優越感にひたるためだと言われている
Q 何か対処法はあるの?
A 自分だけで解決しようとしないことだ。現時点ではモラハラをやめさせる法的根拠はなく、公的な相談機関もない。被害者を支援する弁護士は「加害者との関わりを避けることが大切」と言う
Q 我慢もほどほどにしないと
A 被害者の中には過度のストレスから鬱症状や体長不良になることも珍しくない。離婚や民事訴訟に備えて、暴言を録音するなど証拠を取っておくことが必要だという
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