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2015年2月17日 (火)

人口半減社会は是か非か

 毎日新聞(2/17)“ナビゲート”から、

《娯楽番組でさえ、日本の人口減には早くから関心を持っていた。参照の中の2007年2月に出題された問題がある。現状のままの人口動態で推移すると、西暦3000年の日本の人口は何人になるか、4択の問題だった。興味があれば開いて読んでほしい。同時に昭和一桁生まれの老人でさえ、爾来、人口問題は何度も何度も取りあげ書いてきたが、無策に過ぎ去る日本の行く末には、安倍晋三の勇ましい話など二束三文の値打ちもない虚しさを覚える。いずれ将来、諸外国の子どもたちは、「昔々、ここに日本という国がありました」と教わることになるだろう、とも書いてきた。》

 参照 人口減で日本どうなる 2014/11
    生産年齢8000万人割れ(日本人人口25・3万人減)2014/04

 “ナビゲート”の執筆は、奥泉 光(作家)
 日本の少子化に歯止めがかからず、いまのまま推移した場合、今世紀末には、現在の人口1億二千数百万人から、五千万人程度まで減少すると計算されている。この数字は、他の社会科学的予測に比べて、勘案すべき要素が少ない分、精度は高い。

 つまりあと八五年で半分以下、というか約六割減。少子化に抗すべき政策はそれなりにとられていくだろうし、大規模な移民受け入れが行なわれるかもしれず(たぶんない。あっても誰もきてくれない可能性大)、数値に異変はあるだろうが、人口動態は短期間では傾向が変わりにくいから、少なくとも資本制の市場システムが続く限りは、半分くらいになると見てそう間違っていないと思われる。これがいいことか悪いことか、究極的は分からぬが、いまの子どもらが老齢となる頃には、日本の人口が半分になっている事実は、真っ向正面に見据えねばならぬだろう。職業小説家の場合なら、日本語市場の縮小をふまえ、英語で書くことを含め英語圏へ市場を求める人がある一方で、少数の読者向けに細々と、あるいは国家の補助を補助を受けつつ、日本語表現の洗練錬磨に専念する人もある、と、そのようなことになるだろう。いや、すでにそうした兆しはある。

 とにかく何かを考えたり、企画したりするに際して、「八五年後には人口が半分」という事実を念仏のごとく唱え、絶えず念頭に置く必要がある。そうなることを前提に、人々が幸せになる方策を考えなければならない。と、こう思うとき、アベノミクスだ、成長戦略だといった言葉は、じつに虚しい。

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