NYを走る黄色いタクシーが、すべて日本車になる?
毎日新聞(2/15)から、
日産自動車のミニバン「NV200」は、米ニューヨーク市名物の黄色いタクシー「イエローキャブ」の次世代モデルに選ばれた。ミニバンの特徴である車内の広さに加え、現地のニーズにも対応して同市のコンペを勝ち抜いた。
ニューヨーク市は2009年、排ガス中の二酸化炭素削減や渋滞の緩和を狙い、次世代タクシーの開発を公募した。同市はNV200の燃費の良さや、小型でも車内が広いことなどを評価。最終選考に残った米フォードなどを退けた。イエローキャブ約1万3000台が、13年から入れ替わり始めている。
ミニバン特有の社内の広さや、乗降を助ける補助ステップ、景色を楽しむための透明な天井パネルなど、基本仕様は日本モデルと同じだ。
しかし、日本向けはエンジン排気量が1・6㍑だが、イエローキャブでは2・0㍑に大型化し、力強い走りを好む米国の乗客に対応した。銃犯罪が多い米国の事情も考慮し、オプションで防弾ガラスも用意している。また、タクシーは一般の車よりも走行距離が長いため、日産が各タクシー会社に整備方法などを教える体制も整えている。
ニューヨーク市では現在、トヨタのハイブリッド車「プリウス」など20車種以上がタクシーとして利用されている。同市が、NV200を独占的に採用することには、地元タクシー団体から不満も上がり裁判になったが、ニューヨーク州高裁は昨年6月、同市の判断を「合法的で適切」と認める判決を出した。
日産はイエローキャブ向けをメキシコの工場で生産し、価格は2万9700㌦(約356万円)。北米日産の広報ダイレクター、トラビス・パーマンは「乗り心地など、評判はいい。毎日約60万人が利用するニューヨークのタクシーは、当社の商品力を世界中に披露する絶好の機会だ」と話している。
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