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2015年2月10日 (火)

危険ドラッグ「強毒」20種に事故集中

 毎日新聞(2/10)から、

《危険ドラッグを吸引し、嵩じて己だけが廃人同様になり、死ぬのも人生を潰すことになるのも一向に構わないが、そのような人間のために、他人が事故や危険に巻き込まれることは断じて見過ごすことはできない。》

 危険ドラッグ吸引後の事故が相次いでいる問題で、大麻と似た成分を含む1000種類以上の危険ドラッグのうち、意識障害を引き起こすなど強い作用がある類似の20種類で事故が集中して起きていたことが京都大薬学研究科の金子教授の調査で分かった。事故後に規制しても強さを維持したまま構造を少しだけ変えた「新種」が数ヶ月後には出回るという。金子教授は「高度な専門性と組織性がなければ短期間で流通させることはできない。規制前から次に流通させるものを取り揃えている可能性もある」としている。

 危険ドラッグには大麻や覚醒剤に似た作用があるが、事故は大麻に似たドラッグで多発している。

 金子教授は警察などの依頼を受け、2012〜14年に全国で起きた危険ドラッグが絡む事故のうち、半数近い78件で使われた疑いがある危険ドラッグの人体への影響を分析。12年に大阪市中央区の繁華街での暴走事故など17件で、大麻より鎮静作用が強く、短時間で意識を失わせるような成分を含む6種類の危険ドラッグを確認した。

 13年3月に構造の似た成分をまとめて規制する「包括指定」が導入されると、一時的に事故は減ったが、3カ月後には基本構造の一部を変えた6種類が登場し、同年の26件の事故で見つかった。この6種類が規制されると、14年に再び類似のドラッグが出回り、東京・池袋で7人が死傷した6月の事故など35件で8種類が確認された。

 これらはいずれも大麻の10倍以上の強さと推定され、7割の運転手は吸引後5分程度で意識朦朧となって事故を起こしていた。吸引すると体が硬直する特徴もあり、昨年1月に小学5年生の女児が死亡した香川県善通寺市の事故では、車を運転していた男が大破した車の運転席で呼びかけにも反応せず、ハンドルを握ったまま固まっていたという。足が突っ張って動かなくなり、事故後もアクセルを踏み続けた状態で見つかったケースもある。

 近年はドラッグが効く時間が短くなる傾向があり、14年に出回った8種類は、作用の持続時間が従来の半分の約30分だった。尿や血液からドラッグを検出できた事故は2割しかなく、乱用者の摘発がより難しくなっているという。また、昨年10月以降に東京や大阪などで起きた4件の自損事故では、大麻の約130倍という強いドラッグが使用されていた疑いがある。

 金子教授は「危険ドラッッグを吸引すると、蝋人形のように体が固まるケースがある。減速できないまま衝突するため、重大な被害が出ている」と指摘。強いドラッグが出回る背景について「効力が強いと依存性も高くなり、効き目が短くなると使う回数が増える、業者にとっては多くの危険ドラッグが売り捌ける利点もあるのではないか」としている。

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