リベンジポルノ法成立
毎日新聞(1/16)から、
リベンジポルノを規制する法律ができた。正式には「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」という名称。リベンジポルノとは、別れた恋人などのプライベートな写真や動画をインターネットなどに流出させること。最近、ストーカーの加害者などが嫌がらせのために画像をネット上に拡散させるケースが問題になっていた。自民党を中心に議員立法でまとめ、昨年11月の参院本会議で可決、成立した。
Q どんなことが罰せられるの?
A 写された人が特定できる方法で、個人的に撮影した性的な画像を不特定多数に提供すると、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。広く拡散させる目的で、LINE(ライン)などで特定の少数者に提供しても1年以下の懲役または30万円以下の罰金になる
Q リベンジポルノはこれまで罰する手段がなかったのか
A いいや。児童ポルノ禁止法や刑法の猥褻物頒布罪、名誉毀損罪などを適用して立件していた。ただ児童ポルノ禁止法は被害者の対象が18歳未満に限られる。名誉毀損罪は被害者の社会的評価を低下させる恐れがあるかどうかの立証が難しく、それぞれにハードルがあった。今回の立法化でリベンジポルノという行為そのものが犯罪であることが明確になった
Q 容疑者を摘発しても、ネットに広がった画像を削除するのは難しいよね
A そうなんだ。問題のある画像が掲載されたサイトには警察が削除要請をする場合もあるが、海外のサイトの場合は責任者に連絡を取るのも大変で、要請しても拒否されればそれ以上の対応は無理だ。仮にサイトから削除しても、画像をダウンドードした人物が別の掲示板などに載せることもある。新しい法律ではネットのプロバイダー(接続業者)が被害者からの削除の申し出に迅速に対応できるようにした
Q 被害に遭わないためにはどうしたいい?
A ある相談機関によれば、被害を受けた少女らの多くは安易な気持ちで撮影させたり、「彼氏に頼まれて断れなかった」と話したそうだ。親しい間柄でも裸の写真は撮らせず、自分で自分を守ることが大切だ
《お互いに舞い上がった状況の時、ちょっとした悪ふざけをしたつもりが、後になって取り返しのつかない苦境に陥って泣きを見ることになる。》
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