クロマグロ資源量最低
毎日新聞(1/4)から、
《魚といえば、マグロの名しか知らないように「マグロ、マグロ」としか口にできない日本人が、世界の海からマグロを消していく。だが、これからは年収5000万円以上の収入がないと口にできなくなるかもしれないクロマグロ。それもいい、どうせ、美味い不味いをミシュランの星の数でしか選別できない味覚音痴たちだ、近大マグロで十分過ぎる味を味わうことも可能だろう。》
2014年に生まれた太平洋クロマグロの資源量は、00年以降最低となる見通しであることが水産総合研究センターによる調査で明らかになった。絶滅の恐れが指摘されるクロマグロの乱獲が深刻化していることを示すデータだ。
太平洋クロマグロは赤道以北の太平洋を広く回遊するが、確認されている産卵海域は、日本の南西諸島周辺と石川県から山口県沖にかけての日本海だけ。産卵海域での禁漁措置導入など、一層の対策を求める声が強まりそうだ。
南西諸島周辺で生まれたクロマグロが取れる西日本太平洋沿岸などでの14年7〜9月の漁獲量を基にした解析結果によると、14年生まれの漁獲量は13年に比べて20%、12年の33%と低水準で、08〜12年の平均値の10分の1近くまで落ち込んだ。こうしたことから、南西諸島周辺で生まれたクロマグロは13年を大幅に下回ったと推定した。
島根県・隠岐諸島周辺での1日1隻当りの漁獲量も13年の23%と低調で、このデータを基に推定した日本海で14年に生まれたクロマグロの資源量も、13年を下回ることが確実となった。同センターは「14年生まれのクロマグロは00年以降で最も少なかった12年を下回る可能性が高い」と結論づけた。太平洋クロマグロは昨年、国際保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定された。
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