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2014年11月24日 (月)

6歳未満児脳死判定、2例目の臓器提供

 毎日新聞(11/24)から、

 日本臓器移植ネットワークは23日、順天堂大付属順天堂医院(東京都)に入院していた6歳未満の女児が脳死と判定され、家族の同意で臓器が提供されると発表した。2010年施行の改正臓器移植法で認められた15歳未満からの脳死臓器提供は6例目で、脳死判定基準がより厳しい6歳未満では12年6月以来2例目。24日午前に臓器摘出手術が同病院で行なわれる。

〖小児の脳死臓器提供〗
 脳死は、心臓は動いているが、脳の全機能が失われた状態。瞳孔の拡大や自発呼吸の停止など五つの要件を満たす脳死とされ、臓器提供が可能となる。15歳未満の臓器提供は、年齢請願が撤廃された2010年7月の臓器移植法改正により可能になった。脳死判定前には虐待の疑いがないかの確認が必要。また、6歳未満は脳が受けたダメージの回復力が強いため、脳死判定基準の運用がより厳格に定められている。

 女児の心臓は大阪大病院で10歳未満の男児、肺は京都大病院で10歳未満の男児、肝臓は同病院で10代女性、腎臓は東邦大医療センター大森病院(東京都)で50代男性、もう一つの腎臓は東京女子医科大病院で40代女性に移植される予定。腎臓は小児からの提供でも大人の体内で機能するため、移植患者の体格に関する基準がない。膵臓と小腸は医学的理由で断念した。

 移植ネットによると、女児は病気が原因で重い脳障害を負い、意識不明になった。「臓器提供ができるのか聞きたい」との両親からの要望で移植コーディネーターらが病院に派遣され、4時間に亘って制度などを説明。21日午後3時過ぎ、家族6人が総意として臓器提供を承諾した。

 臓器移植法は、虐待が確認された18歳未満の臓器提供を禁じ、さらに6歳未満の場合は2回の脳死判定の間に24時間以上(通常は6時間以上)空けるよう求めている。

 病院は児童相談所などに照会して虐待がないことを確認。院内の倫理委員会の了承を得て21日午後と23日午前に脳死判定を実施し、同日正午に脳死を確認した。

 両親は移植ネットを通じ「娘は心の優しい子でした。病気に苦しむお子さんを助けることに賛同してくれると信じています。短い人生の最後に他のお子さんの命を救うことになれば、残された私どもにとっても大きな慰めになります」との談話を発表した。

 2010年の改正臓器移植法施行後に可能となった15歳未満の小児からの臓器提供。今回実施されても6例目と限定的だ。特に、6歳未満の小児に限ると、1例しか行なわれていない。年間約300人の小児が心移植を受けている米国とは大きな差がある。

 日本で小児からの臓器提供が広がらない背景について、子どもを亡くした親の精神的な喪失感が大きいとする移植関係者の意見がある。また、法律の基づいて虐待の有無を調べられるため、「その負担感も影響しているのではないか」と指摘する声もある。

 そもそも、小児からの臓器提供が求められるのは、ドナー(臓器提供者)から心停止後の提供でも対応可能な腎臓と違い、心臓が脳死したドナーから提供を受けるしかないからだ。さらに、肝臓や肺のように分割できないため、体格が近いほぼ同じ年齢の人からの提供に限られてしまう。

 今も、臓器を求めて渡米する小児は多く、その家族の負担は1億円規模と言われる。

 記者会見した臓器移植ネットワークは「提供してくれた家族の重い決断を、一つ一つ積み重ねる必要がある」と語った。

《米国を羨ましがっても仕方ない。日米で、親が子を思う心に差があるとは思わないが、生命観や倫理、宗教観などから来る違いは大きいだろう。情けや同情にすがってでも、渡米して手術ができ、1億円が調達できる人もいようが、多くの子はできないだろう。しかし、それらドナーに巡り会えなかった家族や子の経過や生活を知らせるのも、メディアの仕事ではないのだろうか。》

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