軍国化、どうにも止まらない
毎日新聞(9/5)
自衛隊に海兵隊作るのか? 離島防衛のための水陸機動団、オスプレイや特殊装甲車保有。
質問 “なるほドリ” から、
自衛隊に「日本版海兵隊」という部隊ができるのだろうか? 「水陸機動団」のこだな。2018年までに陸上自衛隊に新設される予定の部隊だよ。役割や装備が米軍の海兵隊をモデルにしていて、そんな呼び方がされているようだ。
Q 水陸機動団ってどんな部隊?
A 南西諸島の離島の防衛を主な任務とする。部員数は約3000人で、政府は長崎県佐世保市を拠点とする方針だ。沖合に停泊した輸送艦を拠点にして、ヘリコプターやゴムボートなどに乗って島に上陸する能力を備えるのが特徴だ。水陸両用車という特殊な装甲車や、新型輸送機オスプレイを導入する。強襲揚陸艦と呼ばれる大型輸送艦の保有も検討されている。こうした装備は、海兵隊も使っているものだ
Q 離島の防衛って、今までにない自衛隊の任務なの?
A 離島防衛を専門にする部隊としては、02年に編成された700人規模の西部方面普通科連隊(西普連)がすでにある。西普連を中核として、規模を大幅に拡大するのが水陸機動団ということになる
Q 離島を守るということが、これからとても大事になるというわけか?
A 自衛隊が発足した60年前は東西冷戦の時代で、日本の防衛といえば、主に旧ソ連が北海道などに上陸する事態が想定されていた。冷戦が1989年に終結すると、政府は中国の動きを意識するようになった。近年の中国は、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を主張していることに加え、南西諸島の周辺の海で海軍艦艇や公船などの活動を活発化させていおる。それを警戒している。
Q 海兵隊ってなんだか攻撃的なイメージだが、水陸機動団は外国に派遣されたりするのだろうか
A たしかに海兵隊は太平洋戦争での沖縄戦やベトナム戦争、イラク戦争などで重要な役割を果たしてきた。防衛省幹部は水陸機動団について「海外派遣は想定していない」と説明するが、懸念する声はある。軍事評論家の前田哲男は「装備の共通性から海兵隊との一体運用が可能になるので、米国の戦争で海外派遣される恐れがある」と話している。集団的自衛権の行使が閣議決定で容認されたことも、こうした懸念の背景にある
《平常時には当然「想定していない」という海外派遣も、一旦ことあれば、多くの海外の軍隊と同様、女性兵士の動員も当然のように行なわれ、前線の戦闘に参加することも普通のこととなるだろう。》
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