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2014年9月27日 (土)

慣用句の理解と使い方、外来語(国語世論調査②)

 毎日新聞(9/25)から、

 文化庁が24日公表した2013年度の「国語に関する世論調査」で、「まんじりともせず」「世間ずれ」の慣用句を半数以上が誤用していることが分かった。若い世代ほど誤って使う傾向があり、「世間ずれ」を10代で正しく理解しているのは5%だった。また、10年前に比べ「意味が分からない」と回答した割合が増えた慣用句もあり、同庁は「使われる頻度によって認知度に差が出ているようだ」とみている。
1慣用句は02年度から毎年調べており、今回は六つの言葉を調査した。「まんじりともせず」(眠らないでの意)を正しく理解していたのは、全体で28・7%にとどまった。

 「世間ずれ」(世の中を渡ってずる賢くなっているの意)は55・2%が「世の中の考えから外れている」と誤用していた。04年度調査の誤用割合(約32%)から1・7倍に増えた。本来は「ずれ」は「擦れる」に意味だが、「ずれる」(=外れる)を連想する人が多くなったとみられる。

 正しく理解してい人を年代別にみると、10代ではわずか4・9%。年代が上がるほど高くなり、70歳以上は54・2%だった。「まんじりともせず」も同様の傾向で、10〜30代は10%前後だが、70歳以上は47・6%。

 一方、認知度が低かったのが「他山の石」(他人の誤った言行も自分の参考になること)。「意味が分からない」と答えた人が最も多く35・9%に上り、04年度調査より約9ポイント増。「分からない」の割合は六つの言葉の中で突出して高かった。

 「煮詰まる」(意見が出尽くして結論が出る状態)は誤用が40%と高かったが、「分からない」は3%。「世間ずれ」と同様、誤用する人が多いが認知度は高い慣用句について、同庁は「使い方の正誤にかかわらず、普段使われているということではないか」と推測している。

 外来語使用に拒否感

1_3「キャンセル」の意味は分かるが「コンセンサス」「プライオリティ」は??―。役所の刊行物などで目にする外来語の意味を聞いたところ、認知度が高い言葉でも日本語への言い換えを支持する意見が大勢を占めた。同庁は〔分かりにくい外来語はなるべく避けるよう呼びかけていきたい」としている。

 2006年に国立国語研究所が日本語への言い換えが可能とした外来語を中心に、10個の言葉を調査した。キャンセルが「取り消し」、メリットが「利点」と同じ意味だと思う人はそれぞれ78%、70%。一方、意味が分からないという割合が多かったのは「プライオリティー(優先順位))」(50%)と「コンセンサス(合意)」(42%)。最近、刊行物でよく目にする「イノベーション(技術革新)」も、3割近い人が「分からない」と答えた。

 外来語と、それを言い換えた日本語の両方の意味を同じと理解している人に、官公庁の文書で使う場合にどちらが望ましいかを聞いたところ、10個すべての言葉で日本語に「軍配」が上がった。認知度が高かった「キャンセル」でも、7割が言い換えが適切とした。ただ、「ハザードマップ」は「災害予想地図」という言い換えへの支持が55%と半数を超えたものの、「ハザードマップ」がいいと答えた人も25%いた。

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