« 慣用句の理解と使い方、外来語(国語世論調査②) | トップページ | 12年度 大学・高専中退 8万人 »

2014年9月28日 (日)

富士山入山料、他人が払わないから自分も

《何というさもしい根性だろう。―(品性が下劣、あさましい、みすぼらしい、心根が卑しいとも言う)。多くの人が口にする、「みんなが・・する、しないから」は、責任転嫁の代表的な言葉だ。「みんな」とは狭義には「1人残らず」をさす言葉だが、その言葉を使用する「みんな」は、思慮することなく他人の口まねで使用しているに過ぎない。それにしても、「みんなが登るから」と金魚の糞よろしくぞろぞろとつながって登る結果は、食い散らかし、垂れ流しの無軌道ぶりを生むことになっている。アルプスを汚した日本人の原点を、当時の富士山のゴミ、汚物まみれの汚さと比較指摘され、日本の恥と浄化運動を進めたアルピニスト野口健氏、10年以上経過するのに未だに不法投棄も絶えないで綺麗にならない実態は、いずれは海外の人たちにも日本人の倫理感のなさが広く知れ渡り、2流3流国家として定着することになろう。現在の日本は、性善説を期待できる国ではなくなっている。悲しいことだがこれほどにも多くの日本人の心根が腐っていたとは心淋しい話だ。》

 毎日新聞(9/27)から、

 世界遺産効果は2年目にして失われたのか――。富士山の夏山シーズンが14日に終わり、今年から本格導入された入山料(富士山保全協力金、任意で1000円)の徴収率が山梨側で56%、静岡側で41%と想定を大きく下回ったことが波紋を呼んでいる。天候不順で登山者数も落ち込み、「美しい富士山を後世に残そう」と始まった入山料は早くも壁にぶつかっている。

 今月中旬、シーズン最後の週末を迎えた山梨側・富士山5合目。有料道路「富士スバルライン」は大渋滞で、2日間で7000人を越す登山客が訪れた。「保全協力金にご協力を」。県の委託職員が声をかけるが、ツアー客らが素通りする光景が目立つ。ツアー参加者の女子大学生(21)は「他の人が払っていないので、自分だけ払いにくい」と小声で話した。

 5合目の「総合管理センター」前にある入山料を集めるテントには5〜8人が24時間態勢で配置された。5カ国語の説明板もあるが、テントに気づかず通り過ぎる外国人も見られた。

 「率直に言って少ない」。入山料の徴収状況に山梨県の担当者は落胆の色を隠せない。同県によると、開山期間(7月1日〜9月14日)に支払いに協力した登山者は11万6184人で、総額は1億1394万円。同期間の登山者(6合目通過者)は20万8328人で、徴収率は55・8%にとどまった。

 県は昨夏行なった試験徴収の実績などから、徴収率を80%と予想。登山者を25万人として2億円を見込んだ。しかし、今年は残雪、颱風など天候不順に加え、過去最長のマイカー規制(7〜8月に53日間実施)もあり、登山者数は約20万8000人と8月末に閉山した前年と比べ約2万4000人減少。徴収率も低調で収入は予想の半分になった。

 静岡県側も同様に厳しい状況だ。開山期間中の協力者は4万3312人、徴収額は約4382万円。8月末までの徴収率は41・1%に過ぎない。

 山梨県の場合、今年度、パトロール強化 ▽外国人案内人の配置――など登山者の安全策や環境保全策として約1億6000万円を予算に計上した。収入不足で来年以降、一部事業が実施できない可能性もある。「徴収の人員や配置、広報などを早急に見直さなければならない」(同県観光資源課)との危機感は強い。

 入山料の有識者会議委員を務め、今夏富士山に何度も足を運んだ山本清龍・岩手大准教授(環境政策学)は、徴収率の低さについて「掛け声が甘い。登山者は払うかどうか判断する前に、テントを通り過ぎてしまう。日本人は『皆が払っているか』に敏感で、協力者が半数を切れば制度は一気に形骸化する」と警告する。山梨県は今月、旅行会社約60社に入山料をツアー代金に組み込むよう要請した。ただ、ある社の担当者は「自社だけ値上げはできない」と言い、簡単ではない。

《旨いものを食うためには、わざわざ行列をつくって何時間でも並ぶのが好きな日本人だ。それがタダで食えるものなら黒山に集まってもどこまでも並んで待つ。入山料が必要なことを知って富士山まで来たのだろう。最初から料金を払う心があるのなら、すり抜けずに呼び掛けられなくても並ぶことができるはずだ。》

 同県庁内では「将来的には強制も視野に入る」との意見が出始めた。登山者からも「何に幾ら使うか明示して義務化すれば誰も文句は言わない」(さいたま市の60歳男性)「トイレやごみなど多くの問題がある。行政のリーダーシップが必要」(川崎市の33歳男性)などの声がある。

 ただ、条例による強制徴収については、逆に経費が嵩むなどとして見送られたいきさつがある。山本准教授は「富士山は共有財産で、お金を払わなければ登れないのは良くない。家族連れや年配者らに割引がある米国の国立公園などを参考に、富士山に適した柔軟な見直しをすべきだ」と訴えている。

《わざわざ例として挙げた米国の国立公園も、割引いてはいても無料ではないのだろう。》

|

« 慣用句の理解と使い方、外来語(国語世論調査②) | トップページ | 12年度 大学・高専中退 8万人 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107998/60383511

この記事へのトラックバック一覧です: 富士山入山料、他人が払わないから自分も:

« 慣用句の理解と使い方、外来語(国語世論調査②) | トップページ | 12年度 大学・高専中退 8万人 »