液体入りパック型洗剤の誤飲、どう対処?
毎日新聞(8/12)“なるほドリ”から、
透明なフィルムに緑や赤の液体洗剤が入った形で売られ、ゼリーと間違えて子どもが飲み込む「誤飲」の報告があり、販売会社は「子どもの手の届く所には置かないで」と訴えている。
《粉末、液体に続く、第3の洗剤! "独自の新素材を使った水溶性フィルム「マジックフィルム」に、洗浄成分を濃縮した新「ウォーターアクティベート処方」のジェル状洗剤を密封。フィルムは簡単に破れない強度があるが(5kgの加重を掛けても破れない丈夫なもの)、少量の水で溶ける。ジェルボール1個を洗濯槽に直接投入するため、計量不要などで洗剤がこぼれる心配もない。"》
Q 同じような誤飲事故は多いの?
A 化学物質による中毒情報などを提供している日本中毒情報センター(本部・茨城県つくば市)によると、2012年には5歳以下の誤飲、誤食で約2万8000件の相談があった。多いのは医薬品や衣服の防虫剤、化粧品などの誤飲。たばこが浸かったジュースなどを飲んでニコチンを吸収してしまう事故も目立ち、「空き缶を灰皿代わりにしないで」と呼びかけている
Q 応急対応はどうすれば?
A 子どもの誤飲事故防止に詳しい山中龍宏・緑園こどもクリニック院長(横浜市)によると、原則は可能なら誤飲したものを出させるが「吐かせてはいけない場合もある」という。それはトイレ用などの酸性やアルカリ性の洗浄剤、揮発性の灯油、ガソリン、マニキュア、除光液などで、吐かせると気管支に入って肺炎を起こしたり、のどや食道の粘膜を傷つけたりすることがあるからだ。吐かせずに、すぐに病院に連れていくことだ
Q ボタン形電池も注意が必要だね
A 誤飲して食道にとどまると、すぐに粘膜がただれ始めて危険。病院に連れて行くこと。3歳児ではトイレットペーパーの芯と同じ程度、直径3.9センチのものまで口に入れると言われる。乳幼児がいたら、高さ1m以上の場所に物を置くなど気をつけたい
Q とっさの判断が必要な時は?
A 日本中毒情報センターの「中毒110番」では、誤飲などによる中毒事故で判断を迷った場合の相談を電話(072・852・9999=つくば、午前9時〜午後9時)で、また、自動音声で情報提供するたばこ誤飲事故の専用電話(072・726・9922)で受け付けている
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