環状交差点、あす施行
毎日新聞(8/31)から、
信号機がなく、渋滞や重大事故が起きにくいとされる円形の交差点「ラウンドアバウト」を「環状交差点」と名付け、通行ルールを定めた改正道交法が9月1日に施行される。宮城、長野など8都府県の34カ所に適用し、本年度中に7県の15カ所が加わる予定だ。
警視庁によると、環状交差点は通行時に速度が落ちやすい。時計回りの一方通行となり、右折車と直進車の接触が起きず、重大事故の抑止効果が見込まれる。信号機がないため停車時も混乱が起きにくく、東日本大震災以降、注目を集めた。
改正道交法は、環状交差点の通行ルールとして、左端を徐行しなければならないと規定。進入時に交差点内の車の通行を妨げてもならない。
これまで円形の交差点には「一方通行」や「徐行」など複数の標識を設置し、通行を規制してきたが、政府は今後の普及に備え、一律の規制が必要と判断。昨年6月に法改正が行なわれた。34カ所には新ルールが適用されることを示す新標識を設置する。
長野県飯田市は、部分的に直進できる不完全な円形だった交差点1カ所をラウンドアバウトに整備し、2010年に社会実験を実施した。その結果、整備前より通行車輛の速度が低下、アンケートにも利用者の半数以上が安全になったと回答したため、別の交差点の改良時にラウンドアバウトを採用。いずれも9月1日から改正道交法が適用され、環状交差点となる。
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