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2014年7月29日 (火)

土用丑の日とうなぎ

 
《6月20日のブログに書いたが、私は80歳を過ぎる今日までにウナギを食したことが1度しかない。初めて食し、食あたりした若かった当時の苦しみは、思い出すのも辛い。それから凡そ半世紀以上になる。子どもたちが夏休みに入った頃、店頭で、スーパーで眺める「うなぎ」には拒否反応の方が強い。最近ではスーパーなどでは、商売っけたっぷりに、夏以外の土用に「うなぎ」の宣伝が目につくようになった。》

《世界ではニホンウナギを絶滅危惧種として指定(今年6月国際自然保護連合〖IUCN〗)したが、日本では、反動のように蒲焼きの売上げは例年より大きく伸びているようだ。》

《そういえば、子どもの頃だが、海水浴に出かける夏休みもそろそろ終わる頃、「土用波が来るから気をつけるんだよ」は母から言われた言葉としてずっと心の中に存在し続けている。今考えれば颱風の発生によって日本でも太平洋側の海岸にうねりとなって打ち寄せる大波だから、日本海で育った子どもには心配になるようなことではなかっただろうが、荒れ模様になる午後の海には入らないように母親の知識としての言いつけは守った。》

《今まで「土用の丑の日」について深く考えたこともなかったが、なぜ、この日にウナギが食べられるようになったのだろうか。土用とは、丑の日とは、それが何故ウナギと結びつくことになったのか。》

 土用とは、五行(中国古来の哲理で、万物を組成する五つの元になる気。)で定められた暦。1年のうち不連続な4つの期間で,4立(立夏、立秋、立冬、立春)の直前約18日間ずつである。

 <一般的な『土用』>
 立春(2/3、4、5)の前約18日間(1/17〜2/3頃)
 立夏(5/4、5、6)の前約18日間(4/14〜5/4頃)
 立秋(8/6、7、8)の前約18日間(7/20〜8/6頃)
 立冬(11/6、7、8)の前約18日間(10/20〜11/6頃)

Photo_2 丑の日とは、
 十二支の「子、丑、寅、兎・・・」の丑のことで、
 約18日間の『土用』の期間のうち、12日間周期で割り当てられている十二支が『丑の日』の日が、
 『土用の丑の日』で、
 立秋前、夏の土用丑の日は、
 18日間を12周期で割り当てるので、平均1・5回。
 そのため、
 1年で2回『土用丑の日』が来る年もあることになる。
 因みに、今年の丑の日は、7月29日の今日になる。

 ウナギを食べるのは
 説はいろいろあるようだが、讃岐出身の平賀源内*が発案したという説が最も良く知られたもののようだ。それによると、商売がうまく行かないウナギ屋が、夏に売れないウナギを何とか売るため源内に相談する。源内は「本日丑の日」と買いて店先に貼ることを勧めた。するとそのウナギ屋は大変繁盛した、という。もともと日本では、暑い夏を乗り切る栄養をつけるための習慣だが、当時の話題を集めた『明和誌』によれば、安永・天明の頃(1772〜1788)よりの風習であるという。

 *平賀源内 (1728〜1780)は、江戸時代中頃に活躍した草本学者、地質学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家と、天才肌の人であったらしい。(Wikipedia より)
 

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