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2014年7月31日 (木)

富士山屎尿処理能力すでに限界「携帯トイレ」を

 毎日新聞(7/31)から、

 《サッカーの世界大会で名を挙げた日本のゴミ拾いも、スキモノの仕業だったのか。26、27日のももクロのばか騒ぎ、同じく26日の隅田川の花火大会の後のゴミの山がツイッターで世界に発信され、日本人のマナーのなさ、その宴の後の惨状ぶりに世界が呆れ返った。春は花を見てゴミを捨て、夏は海水浴場や花火大会のある所、加えて近年の山登りブームに乗っかって山がゴミの山。日本の心ある人には、季節ごとに繰り返される日本の有象無象の人間たちがが集まった後の汚らしさには、苦々しい思いで息が詰まる。》

《富士山に登る男たち、女たちのくそ小便の問題もそうだ。》

 NPO法人「グラウンドワーク三島」の調査団が今年2月に屋久島(鹿児島県)、3月にはニュージーランドを相次いで訪問した。世界遺産に登録されている現地の環境政策や、観光客の増加に伴う課題について調べ、富士山の環境保全に役立つヒントを探ることが目的。調査団に同行し、富士山のトイレ問題について考えてみた。

Photo_2 屋久島は1993年、世界自然遺産に登録された。樹高30mの「縄文杉」に代表される山の大自然を楽しめるほか、海のレジャーも満喫でき、年間30万人の観光客が訪れる。観光客が急増すると、トイレの問題が浮き彫りになる。標高約1300mに立つ縄文杉を見るためには、最も人気のある「荒川登山口」ルートで片道約5時間。1日当り1000人以上が訪れる5月連休などには「トイレ待ち渋滞」が発生する。

 このため、屋久島町や地元観光業界、ガイドらが協力し、登山口から縄文杉までトイレ3カ所、携帯トイレ用のブース4カ所を整備。携帯トイレ(1個400円)の利用を登山客に勧め、屎尿処理のコストを下げようと務めている。

 トンガリロ国立公園は90年に世界自然遺産、93年には世界文化遺産にも登録され「世界複合遺産」となった。原住民マオリ族の聖地でもあるため、自然破壊は即マオリに対する差別、蔑視につながることから、ニュジーランド政府や地元自治体も環境保全には敏感だ。

 公園内にある人気の縦走コース「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」(19・4キロ)には、駐車場や「ハット」と呼ばれる小屋など計5カ所にトイレがあり、いずれもきれいに使われている。ニュージーランドは携帯トイレ教育が盛んなお国柄で、小学校では年に1回、携帯トイレを持参して山に入り、大も小も立ったまま用を足すトレーニングを実施している。

 登山口で渡す必要もある
 富士山の山小屋42軒には計49基のバイオトイレが設置されているが、登山シーズン中の処理能力は約25万人分とされ、理論上はすでに限界だ。

 屋久島、ニュージーランドの調査団員を務めたグラウンドワーク三島の速水理事は「富士山の登山客に携帯トイレの利用を徹底してもらうためには、それなりの要因が必要だ。普及のためにも、登山口のゲートで携帯トイレを渡し、用を足してもらうようお願いしてはづだろう」と提案する。

《山小屋での宿泊計画のない1日限りの私の登山心得は、出発する前1週間ぐらいから、極力水分を摂らないように調整した。登山中の汗を嫌っての対策だが、それでも汗は出る。途中の水分補給は殆どしないで一気に登る。30代半ばでの富士登山だったが、友人はこっそりと西瓜を運び、頂上で8人で分け合った。加えて頂上ではコップ一杯(高額に感じたが値段は失念した。)の水を飲み、そのまま下山、砂走りを駆け下りたが誰1人、往復にかけて尿意を催し用を足すものはいなかった。》

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