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2014年6月 8日 (日)

格安スマホ 安くなる仕組みって?

 毎日新聞(6/8)“読みトク!経済”から、

 利用料金が格安のスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)が人気らしい。NTTドコモなどの大手だと月額利用料が平均かかるが、半額以下の「格安スマホ」が登場している。口火を切ったのが大手スーパーのイオン。4月に通信料と端末代金の分割払い分を合わせて月2980円(税抜き)の格安スマホを発売し、ビックカメラやエディオンなどの家電量販店などに広がっている。7月には玩具大手バンダイの子会社も参入する。

 Q どうして安いの?

 A 基地局などの通信設備を持たず、コストが抑えられているからだ。格安スマホ各社は「MVNO」*(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる通信会社と協力して販売している。MVNOは「Mobile Virtual Network Operator」の略で、大手から通信回線を借りて設備を持たないことから「仮想」と呼ばれ、費用も抑えられる。格安スマホの利用者は、MVNOと利用契約を結ぶことになる。

 * 格安スマホの影の主役で、日本通信が老舗。2001年にDDIポケット(現イー・アクセス)のPHS回線を借りて事業を始めた。昨年末時点のMVNOは161社、契約者数は前年比36・1%増の1375万件だった。

 Q 機能は同じ?

 A 大手から借りた一部の回線を分け合って使うので、安い変わりに通信速度は遅く、1カ月間にやりとりできるデータ量も、限られている。大手の一般的な料金プランでは高速通信「LTE」(最大毎秒150メガピットの速度)を使って月7ギガバイトまでデータをやりとりできるが、ビックカメラは通信速度が毎秒14・4メガビット、容量は1ギガバイトだ。容量を超えると通信速度が大幅に遅くなるのは大手と同じ。イオンの格安スマホは容量に制限はないものの、通信規格はLTEの1世代前の「3G」。通信速度はLTEの750分の1で動画視聴には向かない。端末の機種を型落ちの1種類に限定していることも安さの理由だ。

Photo_2 ただ、総務相の調査では一般的なスマホ利用者が月に使うデータ通信量は1・6ギガバイト。大手が用意する月7ギガバイトのプランは容量が多すぎるという利用者が大半のようだ。ニュースサイトの閲覧を1日25分 ▽写真などを添付したメールの送受信を1日15通 ▽動画の視聴を1日5分 ▽音楽のダウンロードを2日に1曲――を1カ月間続けると1ギガバイト程度になると言われる。動画を大量に見たり、スマホで撮った写真などをたくさんやりとりする人には向かないかもしれないが、通常のメールのやりとりやネットの閲覧には大きな支障はなさそうだ。

 Q 売れているの?

 A イオンは4月の発売以降、予定の8000台をほぼ完売した。購入者の65%が55歳以上の中高年層で「スマホを使ってみたいけど少し難しそう」と感じていた初心者の取り込みに成功したようだ。
 実は3年以上前から格安でスマホを利用できる方法はあった。スマホは、通信プランなどの利用者情報を記録するICカード(SIMカード)を端末に差し込んで使うが、格安のMVNOのSIMカードと、対応する格安端末を利用者自身が買って設定する必要があった。カードと端末は別々に売られ、初心者にはハードルが高かったのだ。最近はMVNOと小売店が協力して端末とSIMカードをセットで販売し、「分かりやすさ」を打出したことがヒットにつながった。

 Q 普及するのかな

 A 国は通信回線の独占を防ぎ、価格競争を促すため、回線の一部をMVNOに貸し出すよう大手に求めているが、スマホや携帯などの移動通信市場でのシェアは約4%にとどまっている。ドイツやフランスは15%、米国は10%程度と言われており、国は大手が貸し出す回線の料金引き下げを進めている。
 ドコモが6月から通話定額でデータ通信量を家庭で共有できる新料金プランを始めるなど、大手も料金体系の見直しに動いている。格安スマホの台頭は、スマホ市場全体にとって大きな変化をもたらすきっかけになるかもしれない。

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