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2014年6月13日 (金)

梅毒患者 3年間で倍増

 毎日新聞(6/12)から、

 古くから知られる性感染症「梅毒」の患者が近年、急増している。2013年は全国で1200人を超え、3年間でb内蔵した。理由ははっきりしないが、「昔の病気」という意識もあって自分の感染に気づいていないケースや、治療が不十分で人に広げているケースもあるとみられる。

《一昔前の家庭医学書にはスピロヘーター・パリダ(現、梅毒トレポネーマ)による感染で、不治とも言われた性病、梅毒に感染し、ただれ切った男女陰部や顔面やからだなどに転移した写真が掲載されていたものだ。》

 国立感染症研究所のまとめによると、13年の梅毒報告数は1226人(暫定値)で、前年(875人)の2倍近くに増えた。男性が989人(80・7%)と大半を占め、中でも25〜29歳の感染率が高い。感染経路として、かつては少なかった男性同士での性交渉が急増傾向にあるのが特徴だ。感染研感染症疫学センターによると、地域別では東京、大阪、愛知など大都市圏に多い。

 梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌の一種が、主に性行為によって粘膜などから体内に入り込んで感染する。2〜3週間で感染部位にしこりができるなどの症状が出た後、2〜3カ月後に全身に発疹が出ることが多い。進行すると中枢神経に菌が移行し、後遺症が表れることもあるが、治療法が確立しており現代では重傷例はまれだ。

 治療はペニシリン系抗生物質が使われ、アンピシリンなどの内服薬を症状の進行度によって2週間から数週間飲む。

 梅毒は感染症で全例報告が定められているが、報告義務を知らない医師もいるため、報告は実際の数を下回る可能性が指摘されている。予防についても正しい知識が広まっていないという。国立国際医療研究センター国際感染症センターの堀成美看護師(感染症対策専門職)によると、コンドームの使用で梅毒の感染リスクは減らせるが、完全には防げない。また、リスクが高いことがあまり知られていないオーラルセックスによる感染拡大も懸念される。「梅毒が広がりつつあることを知ってもらい、可能性がある人に検査を受けてもらうことが第一歩」と堀は話す。

 厚生労働省は4月末、全国の自治体に「梅毒の発生動向を注視し、必要な対策を」と要請する通知を出した。13年の報告数が44人と前年から倍増した宮城県は、5月から県内の保健所など9カ所で匿名での無料検査を始めた。

 「原因ははっきりしないが、梅毒が急増した事実は重大。以前から実施していたエイズウイルス(HIV)、クラミジアの検査に梅毒を追加した」と県疾病・感染症対策室は話す。東京都でも既に保健所などで匿名・無料の検査が受けられる。

  Th_hiv1梅毒はHIVと一緒に感染すると、両方の症状に悪影響があることが知られている。このため、HIV対策の一環として梅毒検査を受け付ける保健所は他にもある。厚労省研究班がインターネット上で提供する「HIV検査相談マップ」の画面で、「その他感染症の検査」にチェックを入れると検索できる。

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