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2014年3月 3日 (月)

5歳の娘、机の角で股間を・・・

 毎日新聞(3/3)から、

 5歳の娘のことです。暇さえあればテーブルの角に股間を押しつけています。注意すると維持的にやめるのですが、気がつくとまたしています。どうしたらいいでしょう。(36歳・母)

 <回答は日本家族計画協会クリニック所長・北村邦夫>
 女の子に限らず、男の子の親ごさんでも同じような光景を目にし大騒ぎをする方がいます。「3歳の息子に『ママ、おちんちんが気持ちいいよ』って言われて。見ると、ズボンの上から性器を刺激しているのです。どいしたらいいのでしょうか」との嘆きの電話が入りました。

 「それは大変でしたね」と慰めの言葉をかけながら、「大人と同じように、子どもも性器に触れていれば勃起もするし、気持ちよくなるのは当たり前」とお話ししました。

 大人はつい、「そこは触るところではなでいしょ」とか「不潔な手で触ってはダメ」と叱りますが、余計に性器への関心を集中させてしまいます。子どもは大人ほど性器へのこだわりはありません。「ママと一緒に走ろうか、よーいドン!」とか「お菓子を食べる?」と気持ちを切り替えさせてみてはいあかがでしょうか。

 また、時には見て見ぬ振りをするのも大切なことです。娘さんのことも同じように考えて接して上げてください。

《昔はどこの家庭にも男性のための小用をたす便器が備えられているのが普通だった。現在40歳を過ぎた長男が、やはりお尋ねの娘さんと同じ年頃のこと、私の小用を足す横にまで来て、「お父さん、ちんちん触っていたら大きくなったよ」って話したことがあった。「そうか、そのうちにもっと大きくなって破裂するぞ」って返したことを思い出した。その後長男が、破裂するかどうかにチャレンジしたのか、やめたのかは不明のままだ。》

 注意したいのは、性器やお尻が不潔なために痒くなり,性器を机の角に押しつけたり、触ったりすることがあるということです。トイレット・トレーニングがうまくいっていないことも考えられます。洗浄便座が増えてるとはいえ、紙でお尻を拭く時に、前から後ではなく、後から前に拭いていませんか。これでは、雑菌が性器を汚してしまうことにもなりかねません。それが、膣炎や鬼頭包皮炎の原因となる場合もあります。子どもは自分の状態を上手に話せず、気持ちを紛らわすために性器への刺激を繰り返すこともあります。下着の汚れが気になるようでしたら、正しいトイレット・トレーニンングをしてみましょう。

《長男のことがあった同じ頃だった。同僚の娘さんのことに話しが及び、上のドクターと同じように女の子の排便時のお尻を拭く時の注意として、前から後への動作を話ししたことがあった。医師でもないのに、育児にはそれほど心を配っていた。》

 また、主として小児期に見られる寄生虫の「ギョウ虫」が、悪さをしていることもあります。産卵時期のメスが肛門周囲に卵を産み落とすと、かゆみでお尻をかきむしったり、細菌感染したりする原因になります。性器いじりや性器を机の角に押しつけるなどの行動が、実はこうしたかゆみを抑えるための場合もあります。ギョウ虫の診断は、朝起きて立ち上がる前に、肛門に粘着性のセロハンテープをつけて、顕微鏡で付着した卵を見つけます。治療法には駆虫剤がありますので、小児科の先生に相談してください。

 性器いじりは大人の目には気になるものですが、原因を突き止めて必要な措置を講じてあげる。まずはそこから初めてみてください。

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