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2014年2月22日 (土)

おむつで尿漏れ不安解消、外出楽に

 毎日新聞(2/22)から、

《2年ほど前、外出先の電車内で転倒、肩の骨折の治療とリハビリ以降、80歳を過ぎた妻がちょっとしたことで尿漏れを訴えるようになっていた。外出時や睡眠中にトイレに間に合わず、おむつの必要に迫られ、男女兼用タイプや女性専用など幾つかの商品を試して現在の女性用のパンツ式のものを使用中だ。何度か漏らしても吸収すると謳ってはいるが、やはり気持ち悪いらしく、頻繁に取り替えるため結構忙しそうだ。子どもの頃は極端な寝小便垂れだった私も心配だが、現在のところ全く心配ない。》

 1(パンツ型とパッド型があり、大きさや薄さはさまざま。)

 大手メーカー、ユニ・チャーム(東京都)によると、国内のおむつ市場は2010年には子ども用が1530億円、大人用が1440億円だったが、12年には子ども用が1390億円、大人用が1590億円で、初めて大人用が子ども用を上回った。

 「大人用おむつが急増」と聞くと、要介護で寝たきりの高齢者の増加と結びつけがちだが、実態は少し違うようだ。メーカーなどで作る日本衛生材料工業連合会がまとめた12年の国内の大人用おむつの生産は、開閉式の「テープ型」と、「パンツ型」が計約13億枚なのに対し、生理用ナプキンのように下着につける「パッド型」は約48億枚。パッド類の増加は著しく、5年前の約1・5倍だ。同会は「排泄の悩みを我慢せず、パッド類を使って仕事や旅行などに参加する元気なお年寄りが増えている。尿漏れパッドの認知が進み、以前に比べ恥ずかしさや抵抗感が少なくなったのではないか」とみる。

 おむつの適切な使い方などを発信する「排泄用具の情報館むつき庵」(京都市)の浜田きよ代表は「尿漏れの不安は男女問わず多くの人が抱える。おむつやパッドは適切に使えば生活の範囲を広げ、自分らしく生きることができる」と話す。
 
 「おむつは諸刃の剣」と話すのは、ユニ・チャーム排出ケア研究所の梅林真紀。合わないおむつを使ったり、過度に使用を避けたりすることで逆に生活の質を落としてしまうこともある。

 歩けるのに、体の不自由な人向けのテープ型を使っている人もいあるが、股幅が広く歩きにくいため外出しなくなり、弱ってしまう人もいる。パンツ型にすれば股幅が狭くて歩きやすく、布の下着と同じ型のため本人の精神的な負担も軽減できる。一方で、尿漏れの不安から外出をためらい、うつや要介護の状態に陥ってしまう人もいる。尿漏れパッドなどを早めに使えば、日常生活を維持できる。

 自分に合ったおむつはどう選べばいいか。軽失禁用にはパンツ型とパッド型があり、パンツ型は、大型のパッドと組み合わせて使う。外側の紙パンツは汚れなければ1日使え、出費も抑えられる。

《前出のように、妻はいろいろ試し、パッドとも組み合わせてみたが、パッドがずれやすいとて、現在は使用していない。》

 パンツ型には超薄型があり、外から見ても分からない。パッド型は、女性用のおりものシートと同じくらいの薄さのもの(吸収量3cc)から生理用ナプキン大のもの、更に大きなタイプのものまである。一見、生理用と見分けがつかないが、軽失禁用には高分子吸収体(ポリマー)が使われ、吸収力は格段に違うという。

 どの吸収量の商品を選んだらよいか分からない場合は「最初は50ccぐらいかの吸収量のものを使って様子を見て」と梅林。使用時間が長い人は多め、頻繁に替えられる人は少なめの商品を選ぶとよいという。

 女性に多いのが、くしゃみや大笑いをした拍子に尿が漏れてしまう「腹圧性尿失禁」。症状改善には緩んだ骨盤底筋を鍛える体操が効果的だ。「2カ月以上続けると7割の人の尿漏れが改善するというデータもある。運動とパッドを併用し、徐々に小さな商品に移行することも可能」という。

 男性用の尿漏れパッドは広く知られておらず、トイレットペーパーなどで代用している人が多い。妻のパッドで代用する人もいるが、女性とは体のつくりが違うため,漏れてしまうこともあるという。梅林は「排泄に失敗した時の精神的ダメージは、女性よりも男性の方が大きい。男性向けなど自分に合ったものを使ってほしい」と話す。

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