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2014年2月28日 (金)

無料通話アプリ、ID公開で性犯罪被害急増

 毎日新聞(2/27)から、

1《面白いように被害数が増える。手頃に扱える玩具同然の無料通話アプリに取り憑かれ、犯罪の事例は探すまでもなく溢れ返っているのに、何の考えもなく、学習する知恵も無く、自ら飛び込んだあげく被害に遭って泣きを見る。》

 2013年に「LINE(ライン)」や「カカオトーク」などの無料通話アプリのIDをインターネットの交流サイトに公開したことで性犯罪などに巻き込まれた子ども(18歳未満)が352人に上ったことが警察庁のまとめで分かった。初めて集計した12年は36人だったが、13年上半期は117人、下半期は235人と急増している。同庁はIDを交換するサイトが事件の温床になっているとして、犯罪につながりかねない書き込みを放置する管理者の取り締まりを強化する方針だ。

 交流サイトを通じて犯罪被害に遭った子どもは13年は1293人で、このうちIDを公開したことによる被害者は約27%に当たる。

 <暇な女の子絡もう>
 <彼氏欲しい、らぶらぶしたいな〜>
 交流サイトの掲示板には今も、こんな書き込みが溢れている。

 無料通話アプリは電話番号やメールアドレスを知らない相手であってもIDがあれば電話やメールができるのが特徴だ。IDを交換するサイトは数百という規模で存在し、開設と閉鎖を短期間で繰り返すものもあるとされる。

 昨年11月、愛知県警が派遣社員の男(45)ら2人を集団強姦容疑などで逮捕した事件では、女子高生2人は交流サイトにIDを公開、無料通話アプリで連絡を取った末に被害に遭っていた。

 サイトとアプリ提供会社は無関係だが、警察庁が被害者352人が利用したアプリを調べたところ、ラインが232人で最多で、次いでカカオトーク85人 ▽スカイプ19人 ―― だった。

 こいうした実態を受け、同庁はアプリ提供会社に対策を要請。ラインは昨秋以降、18歳未満の利用者がIDしか分からない相手とは、やり取りできなくするシステムを導入した。カカオトークも検討中という。同庁の担当者は「下半期は出会いの場がカカオトークに移行する傾向にあった。今後も注意が必要」と警戒する。

 ネット掲示板や交流サイトを利用する子どもたちに関し、警察庁は昨秋来、援助交際や下着の売買などを持ち掛けるなどした場合の「サイバー補導」や「サイバーパトロール」も徹底するよう全国の警察に指示している。

 同庁のまとめによると、ネット上の勧誘行為などに関し、昨年4〜12月に19都道府県警が158人を補導。95%が女子で、高校生が97人、中学生が33人だった。書き込みの理由は援助交際82人、下着売買73人、その両方3人だった。地域別では警視庁の62人が最多で、広島25人、愛知18人が続いた。
 


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