新藤総務相の靖国参り
毎日新聞(1/3)から、
参照 ただ「道理が通っただけのこと-「沖縄ノート」訴訟 2008/03/
《「グローバル、グローバル」と掛け声だけは響きはいいようだが、安倍晋三からして海外の国々に波風立てる言動が続いているが、その波を一層の大波にするような国際感覚のカケラもない新藤義孝(総務相)とか言う阿呆が、A級戦犯がこっそりと合祀されたことが毎日新聞に素っ破抜かれたことを知ってから、日本の象徴とされる天皇でさえ参拝しない靖国へ、ノコノコと出かけた。安倍も口にする「国に命を捧げた英霊に」の『国』は、現在の人間天皇ではなく、神国日本の神と崇め奉られていた元首天皇時代の『神の国』を指す。今、安倍が憲法を変えてまで狙う軍国日本の姿であった時代の『神の国』のことだ。》
《赤紙1枚(召集令状)で集められ、戦地に送り込まれた人たちが、国のために命を賭して戦って死んだ人たちを祀っているのが靖国神社だ。西南戦争で、政府軍に歯向かったとして西郷隆盛が靖国に祀られていないのはその理由だ。そこに、太平洋戦争開戦時、国のため天皇陛下のためにと、戦って死ぬことを命じ、戦地に送り込んだ陸軍大臣であり開戦時の首相でもあった東条英機らA級戦犯が、結果、国までも滅ぼしておきながら、平然と合祀されているのだ。》
《昭和天皇が、自らの開戦の責任(統帥権のもと、上官の命は直ちに朕が命と心得よ)を戒め、合祀が知られて以来の参拝中止を決断したのは天皇自らの反省の結果だ。それを具(ツブサ)に学んでいた現天皇もまた、父天皇の意志を理解して皇位についてこの方、靖国を参拝しないものと推察する。》
《それを戦後生まれで日本近代史から学ぶことをしないで、自らの未熟な歴史観で、命じられて死んだ人たちを冒涜するように、合祀されていることでA級戦犯も併せて安かに眠れと祈るのは、終戦の8月15日に武道館で行なわれる全国戦没者(旧日本軍人約230万人、一般市民約80万人)追悼式には訪れても、決して靖国神社には詣でない天皇陛下への当てつけのつもりか。私は諸外国への波紋を問題にはしていない。日本人自らの歴史認識として祀ることに意義があるのなら、それに相応しい人の祀られる、そして誰でもが参拝できる神社であってほしいと願うだけだ。》
《* 安倍晋三は昨年の追悼式には出席したようだが、これは第1次内閣のとき、靖国参拝ができなかったことを「痛恨の極み」と残念がっていたことと合わせ、昨年暮れに行なった靖国詣での前座として、彼なりに世相を読む魂胆でもあったとしか思えない。》
【閑話休題】
新藤総務相は1日、靖国神社を参拝した。安倍晋三が昨年12月26日に参拝し、中国、韓国が激しく反発、米国も「失望」を表明する中での現職閣僚による参拝となった。中韓両国は反発を強めている。新藤は参拝後、記者団に「戦争で命を落とした方々に尊崇の念を込めてお参りした」と説明。中韓からの批判について「どの国でも国のために命を捧げた方々には同じような行為がなされている」と問題にはならないとの認識を示した。家族と参拝しており、私的な参拝との考えも示した。
新藤は、太平洋戦争の激戦地・硫黄島で指揮をとって戦死した栗林中将の孫。2012年12月の安倍政権発足とともに閣僚に就任し、以来、昨年1月の初詣、春(4月)と秋(10月)の例大祭、終戦記念日(8月15日)などに参拝した。昨年最後の記者会見で「初詣にまた行こうと思っている」と明言していた。
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