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2013年12月21日 (土)

増え過ぎたエゾシカ、駆除してライオンの餌に

 毎日新聞(12/21)から、

 多摩動物公園(東京都日野市)は、北海道で駆除したエゾシカの肉を、国内で飼育するライオンの餌に活用する検討を始めた。シカ肉は高蛋白、低脂肪でライオンの肥満防止に役立つ上、試食させたところ食欲も旺盛だった。駆除された野生動物の肉を動物園が餌に使うことは極めて珍しい。野生動物による農作物や山林の被害が全国的に広がる中、新たな取組みとして注目を集めそうだ。

《何も悪事を働いたり、被害を与えたりしない牛や豚、鶏らを殺して喰らう人間が、捕らわれて飼われるライオンに食べさせる餌について、文句を言う道理はない。改良して食べられるなら、私は、ライオンに与える前に肉好きになった日本人の食卓に並べることを提案したいくらいだ。》

 農林水産省と北海道によると、2011年度の野生鳥獣による農作物の被害額は全国で226億円。内訳の第一位はシカ(約83億円)で、うちエゾシカが77%を占めた。エゾシカは1頭から約20キロの食用肉が取れるが、冬期の脂が乗った肉のほかはあまり人に好まれない。11年度に北海道で狩猟・駆除された約13万5000頭のうち、食肉処理されたのは約1万9000頭と14%ほどしかなく、肉の流通量は乏しい。

《日本の食品材料の改良、加工レベルからは、鹿肉を美味しく食べられるように加工することなど、それこそ朝飯前のことだろうに。》

 こうした状況を受け、北海道浜中町のNPO法人「えんの森」前事務局長の河原淳(54)が「エゾシカ肉を動物の餌に活用できないか」と同公園に提案した。今年9月まで計9回、ライオン、トラ、ユキヒョウにエゾシカ肉を与えてみたところ、特にライオンがよく食べたという。

 同公園はライオン16頭(雄5、雌11)を飼育し、2日に1回、馬肉8〜5キロ、ニワトリの頭3〜2・5キロを与えている。ブラジルなどから輸入する馬肉(年間約36トン)のうち約3トン分をエゾシカ肉に変更できるか検討中だ。

 同公園と浜中町は、町に生息する世界最小級の哺乳類「トウキョウトガリネズミ」の共同研究をきっかけに07年、野生動物の保全に関するパートナーシップ協定を結んだ。昨年5月に町を訊ねた田畑園長
(60)が町幹部や河原氏と懇談した際、「駆除したエゾシカの処理に困っている」という話題になり、今回の提案につながったという。

 河原は「駆除したエゾシカを動物園で有効活用できればハンターの雇用にもつながる。野生動物との新たな関わりとして全国に提案したい」と語る。

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