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2013年12月 3日 (火)

猟師減 食害ピンチ

《先に2010年7月、環境省は知床、尾瀬国立公園で鹿駆除を決めたが、今年10月20日、世界遺産「白神山地」のシカ食害にもブログで触れたばかりだ。》

 毎日新聞(12/3)から、

 東日本大震災の津波でライフル銃を失った高齢の猟師が引退するケースが相次ぎ、畑などを荒らすシカやイノシシの増加が懸念されている。銃刀法の規定が壁になり、大型獣を仕留めるライフル銃の再所持には最低でも10年かかるためだ。震災前に数十年積み重ねた経験が生かされず、猟師たちは「せめて5年に短縮を」と訴える。

 震災後に友人が譲ってくれたシカの角を見上げ、岩手県陸前高田市で農機具店を営む北俣さん(73)はこぼした。「10年も待たなくて済むなら、もう一度ライフルを握りたい」。自宅兼店舗ごとライフル銃1丁を津波で流され、40年続けた量をやめた。農家からシカの駆除を頼まれ、猟期には週2回山に入っていたベテランだ。「食害が増えているのに」と申し訳なさそうに語る。

 銃刀法では、猟銃の所持許可は1丁ごとに与えられ、銃を失う「亡失」の場合は失効する。再所持には、どんなベテランでも初心者と机を並べて講習を受け、実技試験をクリアしなければならない。しかも、まず認められるのはカモなど小動物に向いた散弾銃のみ。その経験を10年積まなければ、ライフル銃は手にできない。

 狩猟歴10年の戸羽・高田猟友会会長(70)=同市=も、震災で自宅にあった散弾銃2丁とライフル銃1丁を失った。引退も考えたが、会員に慰留されて撤回。講習と試験を経て2011年秋に散弾銃を所持できた。だが、弾の威力も射程もライフル銃に劣る。かつではシカを月に約10頭仕留めていたのに、今は半分にも届かないという。「経験がある被災者には、ライフル銃の再所持をすぐ認めてもらえないか。せめて5年に短縮してほしい」と話す。

 大型獣による食害は震災後増えており、岩手県自然保護課は「これ以上ハンターが減っては被害防止に手が付けられなくなる」と危機感を募らせる。

 大日本猟友会などによると、岩手・宮城・福島の被災3県の会員は、2010年3月の7276人から震災後の12年3月には5942人と2割近く減少。岩手県猟友会は「もともと60〜70代が多く、年齢を考えて震災で失った銃を再び手にすることを諦めた人は多い」と指摘する。

 全国の会員も高齢化やレジャーの多様化などで、1978年度の42万4820人をピークに減り続け、2012年度には4分の1の10万7861人になった。

 一方、シカやイノシシなど大型獣の農作物被害は、全国で05年度の約118億円から震災後の11年度には184億円に増加。被災3県でも2億6212万円から3億6541万円に4割弱増えた。

《次世代にも銃所持が増えないかぎり、将来的には大型獣の跳梁による被害が増大するのは必至だ。その結果の被害額はとどまるところなく増大することになるだろう。》

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