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2013年10月20日 (日)

世界遺産「白神山地」シカ食害危機

 毎日新聞(10/20)から、

 参照 鹿肉を食材に、普及目指す 2013/06
    知床、尾瀬国立公園で初の鹿駆除実施 2010/07
    農作物被害対策、狩猟免許取得を助成(秩父市) 2008/09

 1 今年で世界自然遺産登録から20年を迎える白神山地(青森・秋田県)の周辺で、これまでいなかったニホンジカの目撃情報が相次いでいる。本州のシカの北限は1980年ごろまで岩手県南部とされていたが、繁殖力の強さに加え、温暖化や猟師の減少により生息域を拡大している。白神にシカが入り込めば、貴重なブナの原生林が食害で大きな打撃を受けかねないとして、専門家らは警戒を強めている。

 今年4月、世界遺産地域から約16キロ北東の岩木山麓(青森県弘前市)でニホンジカの目撃情報が県に寄せられた。さらに9月6日、山形大の江成准教授(野生動物管理学)と、妻で農学博士のはるかさんが、約9キロ北東の同県西目屋村の杉林に設置した無人カメラに雄2頭が映っているのを確認した。10月7日に秋田市で開かれた白神山地世界遺産地域科学委員会では「最悪の場合5〜6年で白神山地に入ってくる」との見方が示された。

 環境省によると、シカは近年全国的に増え、捕獲率が上がらなければ、北海道を除く個体数は2011年度の推定261万頭から、25年度には500万頭に倍増すると推測されている。これまで尾瀬(群馬県など)でミズバショウやニッコウキスゲへの食害が深刻化するなど、全国30カ所の国立公園のうち、20カ所で被害が確認されているという。

 白神山地は人の手が入らないブナの原生林が評価され、93年に世界遺産に選定された。森林総合研究所東北支部(盛岡市)の堀野・生物多様性研究グループ長は「ブナの稚樹が食べられ、次世代が育たなくなる。ブナ林を中心とした白神の姿が変わる恐れがある」と危惧する。

 被害が深刻になった場合、世界遺産の価値を失う恐れがあると判断され「危機遺産リスト」に入る可能性もある。国や青森県などは、今後の情報収集や、個体調整など具体的な対応の検討を進める方針だ。

《参照でも触れたが、どうしても世界遺産を守りたいのなら、白神に入ってくる個体は速やかに捕獲、駆除し、個体数の適正を調整することだ。また、日本人が好きな牛や豚同様、飼育、屠殺、食肉としての産業化を進めればいい。》

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コメント

奈良の春日大社や広島の厳島神社などの鹿は神の遣いとして特別に保護されていますが、白神山地一帯に生息している鹿は白神山地内の植物を食い荒らす…と云う理由で鹿が食害危機動物として駆除や捕獲の対象となる。神の遣いにも成ることの出来ない白神山地の鹿は白神山地の世界遺産の為に生け贄になるのでしょうね!。日本国内にはアフリカの大自然のような広大な草原地帯が無いから仕方がありません。

投稿: 間吊田和志輿為 | 2013年10月30日 (水) 09時21分

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