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2013年10月29日 (火)

アルコール依存症対策

 毎日新聞(10/29)から、

《世間から嫌われて、愛煙家は肩身の狭い暮らしを余儀なくさせられているが、一方の酒は、昔からの『酒は百薬の長』という強い錦の御旗のような味方があって、発癌物質が含まれているゾッて、どんなに理屈を説いても一向に己を律することもできないアル中が蔓延って治療対策費という国家予算を食い潰している。コカイン並みの依存性があっても、今が楽しければいい、ってことで飲み続ける。医者たちは個人差の大きい「適量」を口にするが、それが守られればアル中など産まれない。酒飲みには適量など存在しない。不景気を口にし、仕事のせいにし、社会のせいにし、ストレスという便利な言葉で言訳する。こんな連中が廃人になろうが野垂れ死にしようが己が招いたことで、同情もしないし、知ったことではないのだが、治療してやろうと国会議員までが対策法案の提案に乗り出そうとしている。》

 アルコール依存症の人たちへの対策を巡り、今年になって新たな動きが出てきた。五月には「飲みたい」という脳の働きを抑える断酒補助薬が登場。今国会に議員立法で「アルコール健康障害対策基本法案」が提出される見通しだ。

 2 東大阪市在住の無職、A(55)は40歳過ぎから、アルコール依存症の傾向が出てきた。仕事のストレスなどから、月に1回有休を取って麻から夜まで飲み続けるようになった。数年後には週2、3日にまで増え、50歳を過ぎた頃、会社から退職を促された。

 これまでに専門病院に3回入院し、現在も通院中。医師の勧めで6月から、抗酒薬に加え「飲みたい欲求を抑えるという新薬「レグテクト」(日本新薬)を飲み始めたが、現在まで4カ月間、断酒に成功している。

「何が効いているのかよくわからないが、飲みたいという欲求は今のところ抑えられている。副作用もなく、助かっている。治療法が一つでも増えるのはありがたい」とAは話す。

 アルコール依存症とは、長年の多量飲酒により脳の中枢部の神経が変形し、自分では酒の飲み方をコントロールできなくなった状態のこと。「意志が弱い」と思われ勝ちだが、れっきとした病気だ。

 治療は、専門病院で2〜3週間断酒し、手足の震えや吐き気などの離脱症状、身体合併症な治療をした後、7週間ほど掛けて断酒指導、社会生活に適応するための訓練が行なわれる。

 治療薬はこれまで、アルコールに弱い体質をつくる抗酒薬2種が使われていた。今年五月に新薬として30年ぶりに発売された「レグテクト」は、脳の中枢神経に作用し、飲みたい欲求を抑える。1987年にフランスで承認され、世界25カ国で販売されている薬だが、日本国内の臨床試験でも、6カ月間投与した際の完全断酒率は47%と偽薬(プラセボ)を使った場合の36%に比べかなり高く、効果が認められている。

 抗酒薬は肝臓に作用するが、レグテクトは脳に作用するので、併用しても体への負担が少ないのも特徴だ。

 国立病院機構「久里浜医療センター」(神奈川県横須賀市)の樋口院長は「抗酒薬は体質が変わったり、気分が悪くなったりするこtから(服用を)拒否する患者も少なくなかったが、レグテクトは欲求そのものを抑え、副作用も少ない。より多くの人に使えるのでは」と指摘する。

 「アルコール依存症は本人だけでなく、家族や会社などの周囲への影響も大きい。内蔵への負担も大きく、死に直結する怖い病気です。治療の選択肢は一つでも多い方がいい」と樋口院長。現在は専門医による処方しか認められてきないが、今後は使い方のガイドラインを作り、研修を経た内科医による処方が可能になるようにしたいという。

1アルコールイオン症は本人の健康に問題を起こすだけではない。ドメスティックバイオレンス(DV)や虐待、自殺、家庭崩壊、飲酒運転などの温床にもなる社会問題だ。

 「怖いのは生命的な死だけでなく、社会的な死。失業し、家族も失い、体も社会的にもbロボロになってしまう」。NPO法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)の今成代表はこう指摘する。

 だが、対策を立てる国の体制は心もとない。疾病は厚生労働省、飲酒運転や犯罪は警察庁、刑務所内での教育は法務省と、担当官庁がバラバラなのだ。

 国会も動き出した。超党派のアルコール問題議員連盟(会長・中谷自民党衆院議員)と、アルコール問題に関連する三つの学会と全日本断酒連盟、ASKなどが協力して、昨年「アルコール健康障害対策基本法推進ネットワーク」を設立。今国会に議員立法での法案提出を目指し、準備を進めている。

 同法案は、国と地方公共団体に、アルコール健康障害の防止と家族の支援に取り組む責務を課し、酒類メーカーなどには健康障害の予防に配慮するよう努力を求めている。

 議員連盟事務局長の福山・民主党参院議員は「これまで『アル中』と言われてきたものが健康障害と認識され、社会的なケアが必要な問題だと規定されれば、当事者を排除しようとする社会の空気が変わる。苦しむ多くの家族の救済にもつながるだろう」と話している。

《飲むだけ飲んで、病気になったから面倒見てくれ、では虫が良すぎるだろう。いずれにしても、酒が造られ売られている限り、数千年の昔からも今後も、変わらずアル中はいなくならないだろう。》

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