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2013年9月 4日 (水)

太平洋クロマグロ 資源管理強化へ

 毎日新聞(9/4)から

Kuromaguro 資源量が減少している太平洋クロマグロの国際的な資源管理策を議論する「中西部太平洋マグロ類委員会(WCPFC)」の小委員会が福岡市内で2日始まった。乱獲が指摘される未成魚(3歳以下)の漁獲量を「2002〜04年の水準より削減」する現行ルールをどこまで強化できるかが焦点。5日に新たなルール案を採択し、12月に開かれる年次会合に勧告する。

 太平洋クロマグロの資源量は1990年代後半から減少が続き、産卵能力がある親魚の資源量は過去最低水準の2万2606トン(10年)に落ち込んだ。漁獲数の98%が未成魚で、産卵前の取り過ぎが減少の要因となっている。WCPFCは11年から未成魚の漁獲量を「02〜04年の水準より削減」する現行ルールを導入したが、12年には0歳魚の漁獲量が大幅に減少しており、現行ルールでは資源管理が十分ではない可能性が高い。

 今回、日本は未成魚の漁獲量を02〜04年平均から15%以上削減する新ルールを提案。米国は25%削減を主張しており、漁獲量の削減幅が最大の焦点となる。韓国は「偶発的に混穫しているに過ぎず、マグロを狙った漁は実施していない」と主張してルールから除外されているが、日本は韓国や零細漁業者による沿岸漁業も規制対象に加えるよう主張。このほか、国別の漁獲枠や資源量の目標値を設定するかも焦点になる。

 ルール案の採択は全会一致方式のため、漁獲制限に慎重な韓国などと激しい議論が繰り広げられる見通し。太平洋クロマグロの漁獲高の5〜7割を日本が占め、外国の水揚げの大部分も日本に輸入されており、世界最大の漁獲・消費国として日本の積極的な役割が求められる。

 WCPFCは04年設立した太平洋中西部のカツオ・マグロ類の資源管理を行なう国際機関で、23カ国と欧州連合、台湾が加盟。小委員会には日米韓など9カ国・地域が参加し、北太平洋のクロマグロやビンナガの資源管理案をWCPFCに勧告する。

《記事でも触れているが、グラフに見る外国の太平洋クロマグロの大部分は日本への輸出に充てられ、世界で取れるクロマグロの殆どが日本で消費されている》。

《また、国内クロマグロ養殖の生産拡大に伴い、各地域で養殖用の天然の未成魚の漁獲が急激に増大しており(近畿大学が成功させた採卵からの完全養殖ではないため)、水産庁は昨年10月、国内クロマグロ養殖の管理強化について、養殖漁場の数や生簀の規模を現状以上に拡大しないよう、漁業法の規定に基づく農林水産大臣の指示を、沿岸都道府県の知事に対し発出した。》

《同じく昨年8月、養殖業者や自治体関係者らを集めて都内で開いた全国会議で理解を求め、佐藤長官は冒頭「日本が率先して太平洋クロマグロの資源管理に取り組み、国際的な議論をリードして行かないといけない」と話した。

クロマグロの産卵場は太平洋の南西諸島から台湾東方沖、日本海南西部周辺。稚魚の一部は太平洋を横断し東部太平洋まで回遊する。この時点で2歳魚のクロマグロをメキシコが大量に漁獲している。会場の業者からは、「日本がいくらいくら漁獲を抑制しても、メキシコが協力しないと元も子もない」という事実もあると指摘。》

《また、韓国産クロマグロの輸入状況をみても、圧倒的に稚魚が多い。「韓国が資源管理をしっかりしているとは思えない」、と語り不協和音が露呈している。会場からも、「韓国や台湾が資源管理を実施するよう規制を守らせてほしい」という声も多く上がった。》

《長官の言う「日本が率先して云々・・」の率先の意味が理解できないようだ。メキシコが・・、韓国が・・、と論(あげつら)っていては話が先に進むことなど論外のことだが、結論は?。》

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