ネット依存は病気?
毎日新聞)8/9)”なるほドリ”から、
参照 スマホ依存 考え直そう 2012/07/
オンラインゲーム依存症候群 2010/05/
《ネット依存は間違いなくアルコールや麻薬のたぐいと同じ依存性の強い病気だろう。》
51万人の中高生がインターネット依存の疑いが強いと聞いた。ネット依存って病気なのか? 精神疾患として、まだ正式には認定されてはいないが、世界保健機関(WHO)が疾患に加えることを検討し、診療ガイドラインの作成を目指している。神奈川県横須賀市の久里浜医療センターなどでは、既に専門愛来を開設して治療している。
Q どういう症状ならネット依存と判断されるのか
A 熱中して利用時間をコントロールできず、睡眠不足で健康問題が生じたり学校や職場に行けなくなったりするような場合だ。人間関係に悪影響が出ている場合も依存の疑いが強いと言える。厚生労働省の研究班は昨年度、約10万人の中高生を対処にテストを実施し、結果から全国の依存者を51万人と推計した。2008年度には20歳以上の男女約4000人を調査、全国に推計で271万人の成人の依存者がいるとの結果も出ている。
Q そんなにいるんだ。なぜネット依存になるのか
A 久里浜医療センターの樋口院長によると、パソコンのオンラインゲームの場合、ゲームそのものに加え、オンラインで一緒にプレーする仲間との人間関係にのめり込んでしまうという。仲間の中でリーダー的存在になれば、周りから称賛を受けて居心地がよくなる。仲間が昼夜逆転した生活をしていると、自分も逆転した生活の中でゲームをしてしまう。親が心配してネットを使えなくすると、睡眠不足でイライラしているためなのか、暴れてしまうことも少なくない
《まさにアルコール中毒や麻薬中毒患者の示す症状だ。仲間との「人間関係」というが、インターネットというラインで繫がっているだけの関係で、そこには人間関係なんて全くないのに、その関係を人と人との関係と誤解してしまう。ネットという玩具を取りあげられると暴れるのも、酒を隠されたり、麻薬が切れると暴れ出すのと全く同じ症状だ。病気そのものと言っていい。》
Q 依存はオンラインゲームだけなのか
A スマートフォンの依存者も増えいるそうだ。持ち歩けるため、本人も自分が依存していると気づきにくいようだ。動画やツイッター、ゲームなどに熱中し、仕事の業績や学校の成績が急激に落ちたのであれば、依存を疑ってもいいだろう
《「持ち歩けるため、本人も自分が依存していると気づきにくい」とは問題定提起が甘すぎる。持ち歩くことそのことが、依存を示していることを認識するべきだ。持ち歩くことで依存症状として、「ながら」の事故が発生する原因となっているのだ。それに気がつかないほど症状としては重い依存性に陥っていると自覚することだ。》
Q 治療はできるのだろうか
A 樋口院長は「この現代でネットなしの生活は難しい。正しい使い方を教育するしかない」と話している。ネットに費やす時間をバイトや勉強など別の者に置き換え、利用時間を短くしていくことが大事だ。再発の可能性があるため、治療後も定期的にカウンセリングを受けることも重要だ
《あるテレビのインタビューで、自分は仕事で1日あたり平均で300件程度の連絡をしている、歩きながらスマホを操作しなければ仕事にならない、と歩きスマホが問題になっていることを嘲笑う男性がいた。通話先の多いことを自慢したかったのか分からないが、中にはそんな人間もいるだろう。しかし、乗物待ちの間中や、電車やバスに乗り込むが早いかスマホと睨めっこはどう見ても、病気だ。》
《さして必要でもない小、中学生に、親は親の自己満足のためだけに携帯を持たせ、その利用法についての指導などすることもなく、子どもの野放図な利用のままに任せきりだ。これで中毒にならない方が不思議なくらいだ。せめて、子ども自身が支払いきれる、利用限度を決め、子どもの小遣い範囲での利用限度を定めさせる程度のことは家庭内教育として施すべきだ。「金は天から降ってくる」程度の金銭感覚をスタートにした利用では、子どもが中毒になるのも時間の問題だ。》
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