国際結婚破綻、勝手な子供の連れ去りは「甘え」だ
毎日新聞(8/27)から、
参照 ハーグ条約要綱案、「日本特有」視は誤解の危険 2012/02/
《国内の離婚問題もそうだが、日本のメディアは何かと「DV」を前面に押し出し、女性に偏った記事をつくる。日本で男女間の問題にDVが持ち出されると、法曹面からも世の中の趨勢からも、先ず男性に勝ち目はない。》
国際結婚が破綻した夫婦間の子供の扱いを定めた「ハーグ条約」に日本が今年度中にも加盟する見通しの中、日本人妻からNPOや外務省に寄せられる相談が急増している。「夫から逃げ子どもと帰国したら誘拐になるのか」など深刻な悩みも多い。一方で、子どもを連れて行かれた外国人の夫からは「子どもを捜す悪夢を見る」との訴えも。専門家の中には「勝手に子どもを連れ去るのは日本人の『甘え』という意見も出ている。
米国・ロサンゼルスにあるNPO「太平洋アジア家族センター」(CPAF)によると、日本人からの電話相談は今年1月から7月までで91件。昨年同期は39件で、2・3倍に増えた。政府が条約加盟への準備を進める中、徐々に関心が高まったとみられる。「夫の暴力から逃げたいのだが、『日本に連れて帰れば誘拐になるぞ』と脅かされている」など、日本人妻からはDV被害の相談が多いという。
CPAFで5年間、相談員として勤める日本人女性は「1本の電話の背景には、100人の電話さえもできない人がいると考えている。日本の法曹関係者らは本当にDVがないかを調べる態勢をきちんとつくって、簡単に子どもを日本から米国に返さないようにしてほしい」と話す。
また、外務省によると、日本の子どもを連れて帰国した日本人妻らを対象にした電話相談は昨年5月〜今年3月が17件に対し、今年5月からの約3カ月で既に20件を超えているという。
日本人妻側が条約加盟に不安を訴える一方、外国人の夫からは期待の声が強い。日本人妻に幼い長男を連れ去られたと訴える米・カリフォルニア州在住の30代米国人男性が取材に応じ、妻への暴力を強く否定した上で「毎晩、息子を捜す悪夢を見る。連れ去りはただの誘拐。子を思う父親の気持ちに国境はない」と胸中を明かした。
米国に留学中だった妻と出会い、23004年に結婚。夫婦で石川県に移り住み、高校の外国語指導助手(ALT)として3年間勤めた。その後米国に戻り、長男が誕生した。しかし、いつしかすれ違いが重なり、昨年7月に男性から離婚を切り出す中、11月下旬、仕事を終えて帰宅すると、妻と長男の姿がなかったという。
男性は長男を捜しに今年5月、来日。「心に穴が開き、毎日大きくなるよう。息子に会いたい」と話したが、再会できず帰国した。
◎ハーグ条約に詳しい池田崇志弁護士(大阪弁護士会)の話
海外で生活するなら、準備や覚悟が必要。それなしに暮らしてトラブルになり、DVは問題だが、勝手に子どもを連れ出したりするのは「甘え」だ。条約加盟をきっかけに日本人も法廷などで、言うべきことを堂々と主張するという意識改革が求められる。
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