2013年度全国学力テスト
毎日新聞(8/28)から、
文部科学省は27日、4年ぶりに小学6年、中学3年の全員が参加した今年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)結果を発表した。応用問題の正答率は依然低く都道府県別正答率の上位と下位は固定化したままだったが平均を下回った公立校でも、小学算数・国語などで全都道府県の正答率の全国平均との差が5ポイント以内に収まり、一定の底上げがされた。ただ、問題が難しいことを理由に無回答だった中学生の半数と小学生の4割が「問題文の意味が分からない」と答え、読解力の欠除も課題になっていることも分かった。
平均正答率は、小学校が国語A(知識を問う問題)62・9% ▽同B(応用問題)49・6% ▽算数A77・3% ▽同B58・6%、中学校が国語A64・3% ▽同B68・0% ▽算数A64・3% ▽同B42・4%――で、前年に続き、応用力を問うB問題に課題が見られた。
全国平均に比べて公立校の正答率が5ポイントより大きく下回った都道府県は、小学校のすべての問題と中学校の国語Bでゼロになった。平均を大きく下回る都道府県はここ数年、減少傾向にあるが小学校の国語・算数のすべてでゼロになったのは今回が初めて。中学校でもゼロの問題が出たのは初だった。文科省は「各自治体が努力した結果で、全体として底上げされている」と手応えを感じている。
また、生活習慣などを把握するための質問紙調査では今回初めて、無回答の理由を聞いた。算数・数学では、小学生の73%、中学生の66%が「問題が難しかった」と回答。そのうち、小学生39%と中学生51%が「問題文の意味が分からなかったから」と答えた。中学生では、27%が国語の無回答の理由に「回答を文章で書く問題だったので」と答え、記述式の問題を苦手としていることがわかった。
自宅での子どもの様子や世帯の経済状況と学力との関係を考察するため「保護者に対する調査」も初めて実施された。こちらは来春に結果公表の予定だ。
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