「がま口」ブレーク
毎日新聞(7/27)から、
昔懐かしい「がま口」が人気だ。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のヒロインが愛用していたことで注目された。同じ商品は完売。専門店も増えているほか、8月8日は「がま口の日」とされた。使いやすさやレトロ感が受けているようだが、「あまちゃん」人気が後押ししているようだ。
《連続テレビ小説「あまちゃん」は見ていないので、大きさや柄などが分からないが、昭和一桁人間は子どものころには普通に使っていたものだ。同年代の妻は今もカバンの中に入れて小銭入れとして使用している。今住んでいる町にも京都物品展などがあって、小物類が持ち込まれるが、飾り立てたものばかりで実用的ながま口は来ない。往年のバスの車掌や集金人などが同形状の大きな革製のものをポシェットとして使用していたが、使いやすさは見ていて分かる。》
《ところで、がま口は自作できるようにパーツが売られているが、面白いことが分かった。口金の留め金(噛み合わせる部分の丸い金具)の名前を訊ねたが、訊ねた限りではその名を知っていた店(専門店を含む)、店員、販売人がいなかった。パソコンでも調べたが解らないまま、忘れかけた頃だった、何気なく見ていたテレビ画面でがま口の話が交わされている途中、突然「らっきょう」が口にされ、長い間の胸のつかえが取れた瞬間だった。》
主人公の天野アキが、首からがま口を下げて初めて登場したのは4月上旬。電車内でウニ丼を売る場面だ。NHK広報は「上京前のアキが時々、身に着けていた。人気という話は初めて聞きました」と驚く。子の製品は、麻織物の生活雑貨を製造・販売する創業300年の老舗「中川政七商店」(奈良市)が昨秋発売した。気づいた社員が同社のフェイスブックに書き込んだところ大反響。5〜7月の売行きは2〜4月の約10倍で、7月初旬には完売した。
全国で手芸専門店約430店を展開する藤久(名古屋市)は、がま口の材料の売り上げ(2012年7月〜今年6月)が前年比約160%に。7月から、各店に特設コーナーを設けている。
がま口専門店「あやの小路」(京都市)は、上半期の売り上げが2年前の2倍だ。同店を運営する秀和(京都市)は今年、日本記念日協会に「がま口の日」を申請し、認定された。口金を閉める「パチン」という音と「8」をかけた。
百貨店のそごう・西武10店舗で展開する雑貨売り場「トランスマーケット」では、ポーチ製品の約15%ががま口。広報担当者は「若者には新鮮で、シニアには懐かしい。幅広い年代に支持されるのが人気の秘密では」と見る。
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