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2013年7月29日 (月)

出産の翌日に退院、母体は大丈夫?

 毎日新聞(7/27)”なるほドリ”から、

 英王室のウィリアム王子の妻のキャサリン妃に赤ちゃんが生まれた。おめでたいと思う間もなく、翌日に退院したのには驚いた。でも欧米では、2日ほどで退院するのが一般的だそうだ。

 Q ほんと、どうして?

 A 英国では、国営の保健サービスを使えば、出産は無料なんだ。入院が長いほど国の負担が増えるので、病院が早期の退院を勧めることが多いようだ

 Q へえ

 A また、英国などでは助産師が頻繁に家庭訪問をする制度がある。父親の育児参加も進んでいて、早く退院しても、母親は周囲からの支援を期待できるから

 Q 日本は?

 A 入院は5日程度だ。20年ほど前までは1週間が一般的だったが、これでも短くなったんだ

 Q そもそも、翌日に退院して、母体は大丈夫なんだろうか

 A 医学的には、産後24時間を過ぎると、母子ともに命にかかわるリスクは大きく下がるそうだ。日本の参院では通常、産後2時間は分娩室で経過観察し、状態が良ければ授乳を始め、その後病室に移る。24時間経てば、退院してもほぼ問題は無い

 Q なぜ5日も入院するの

 A 日本には、出産3週間後に布団を片づける「床上げ」や「産後の肥立ち」などの言葉が古くからあるように、産後の母親は無理をさせない習慣がる。入院中に沐浴や新生児の世話の仕方を習うなど、病院側が医療以上のことを期待されていることも否定できない

 Q 退院後はどう過ごせばいいの

 A 安静にしている必要はないが、無理は禁物だ。出産は病気ではないけれど、母体へのダメージはやはり大きいものだ。傷が治り、子宮が収縮して、母体が回復するには、3週間くらいかかる。慣れない育児で心身が疲れ、マタニティブルーや産後うつになる人も珍しくない。周囲がしっかりサポートすることが大切だ

《最近話題の高年齢の若くない身体で出産するケースや、不妊治療の末やっと子宝に恵まれて出産する人もいる。若くて健康な身体で出産する人ばかりではない。今でこそ出産を病院で迎えることが普通だが、1948年に助産婦(助産師は2002年から)と改名になるころまでは、町のあちこちに「産婆」と呼ばれる人がいて、自宅出産が普通だった当時の日本では、近所から出産の呼び出しがかかるとその家庭まで介助に出向いていた。産婆の手に負えないケースでは、病院に連絡し、医師の手に委ねていた。我が家の末弟の出産の模様は過去ブロブに記したが、資格の無い祖母が母の出産を介助した。部屋を掃除していた母が急に産気づき、祖母を呼び横になったと思う間もなく、玄関先で登校前だった私の耳に産声が届いていた。母にとって7人目の子どもだった。翌日には母は普通に家事をこなしていた。出産は、その人その人に応じた対応をすればいいことだ。上にも書かれているように出産は病気ではないのだから。》

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