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2013年6月26日 (水)

歩きスマホで事故

 毎日新聞(6/26)”社説”から、《》内は私見。

 東京都内の私鉄駅で、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)を見ながら歩いていた若い女性が突然、プラットホームから線路内に落ちた。都心部の交差点で、スマホをいじっていた男性がいきなりぶつかってきた。JRの改札口で人が動かないと思ったら、スマホを操作している人が流れを妨げていた。

 いずれも、最近、目撃した人の話だ。スマホの広がりで、画面を見ながら歩いたり、自転車の乗ったりする人が増え、トラブルの原因になっている。

 国土交通省の調べでは、スマホなど携帯機器を操作していて駅のプラットホームから落ちた事故は全国で2010年度は11件、11年度は18件。怪我をした人が各年度1人ずついた。これは把握されている分で、現実にはもっと多いに違いない。

 5月27日にはJR四ツ谷駅(東京都新宿区)で、携帯電話を操作しながら歩いていた小学5年の男児が誤って線路内に転落し、怪我をした。JR東日本は構内や車内での放送、ポスターで注意を呼びかけている。

 筑波大の徳田教授(バリアフリー論)は5月中旬に首都圏と大阪圏の大学生のうち、通学に電車を利用していて人ごみを歩くことがある650人の調査をした。

 スマホの所有率は93%。携帯機器を使いながら歩いている人とぶつかったり、ぶつかりそうになったりした経験のある人は6割以上に上った。場所は駅の構内が目立つ。打撲傷などの怪我をした人も15人いた。

 徳田は07年にスマホではない携帯電話で同様の調査をしたが、その時よりも事故が増えている。スマホは画面上の情報が多く、視野が狭くなりがちだ。メールのやり取りや動画の視聴、マンガを読むなど、長時間、画面を見る人も少なくない。

 さらに深刻なのは、歩きスマホが高齢者や幼児、障害者、車椅子やベビーカーにとっても、とても危険なことだ。点字ブロックの上で視覚障害者と正面衝突したり、階段で老人と接触したりする例もあるようだ。

 徳田は、歩きスマホは「動くバリアー(障壁)」というより「歩く凶器」だと語る。啓発に加え、学校などで教えることも必要だというのだ。

 「スマホを見ながら」は個室を公共空間に持ち込んでいるのと似ている。メールにすぐに返事したいなどの事情もあるのだろう。しかし、誰もいない土地で1人で生きているのではない。他者への配慮が希薄になっているのではないか。

 路上喫煙のように条例で規制するのは最終的な手段だ。まずは、啓発と呼びかけ、自覚とマナーでこの問題に取り組みたい。

《絶対的な不特定多数に向かって啓発やマナーなど「いじめ」と同様に無力だ。サッカーに酔い、渋谷のスクランブル交差点で警官の呼びかけに反応した群衆など、可愛いものだ。相手にするスマホはサッカーのような一つの交差点の点の問題ではない。このように携帯などの問題にだらしないのは日本だけかと思ったが、最近は、テレビなどで映されるどこの国の人間たちも、似たりよったりで携帯やスマホに弄ばれながら、その中毒ぶりを見せている。玩具に支配される生き方が、そんなにも楽しいものなのか。》

《プラットホームから転落してする怪我や死亡など勝手に遭遇すればいいが、他者を巻き添えに傷つけることは許されることではない。》

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