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2013年4月15日 (月)

今どきの常識、離乳食

 毎日新聞(4/14)から、

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 少子化や働く母親の増加で、孫の育児に深くかかわる人が増えている。でも、時代とともに変わる子育て観に戸惑う祖父母世代も少なくない。孫と上手に関わりつつ、わが子とも孫を通してより良い関係を築く「ツボ」は。

 参照 遅くなる離乳期 2009/09

 祖父母世代がよく戸惑うのが、乳児の世話に関する今どきの常識だ。医学の進歩や社会の変化で、かつての「常識」が「非常識」に変わっていることもあり、これが新米ママとのいさかいのタネにもなりがちだ。まずはこの「常識の変化」を押さえたい。

 日本助産師会などが5年前から開いている「楽しい子育て・孫育て講座」では、プログラムに「育児の違い 今・昔」を組み入れている。

 一番よく尋ねられるのは「離乳食」。死父母の時代は、乳児に果汁やスープを与えるのは「生後2カ月から」というのが常識だったが、今は違う。アレルギーを起こす子どもが増えたため「ある程度赤ちゃんの消化機能が育ってから始める」のが今どきの常識だ。6カ月くらいまでは、焦らずに母乳やミルクだけで育てればいい。

 離乳食が始まったら、自分が口に入れた食べ物を上げるのは避けた方がいい。自分の虫歯菌が赤ちゃんにうつるのを避けるためだ。箸も別にして、自分の使っている箸を共有するのは避けた方がいい。

 「抱き癖」も。祖父母をまよわせるポイントだ。以前は「抱き癖がつくからあまり抱かないように」と言われたものだが、、今はスキンシップは子どもの成長を促すと言われている。抱きたいだけ、赤ちゃんが抱いてほしいだけ、抱っこしてあげよう。

 首がすわった子の場合は、昔のようにおんぶでも構わない。抱っこは赤ちゃんと顔を見合わせることができるし、おんぶは赤ちゃんと同じ視線でものが見える。どちらにも長所がある。抱っこ紐やおんぶも紐を使うと便利だ。

《【教えてくれる人】として日本助産師会会長、武蔵野大学看護学科教授の岡本喜代子は言うが、スキンシップもやはり母親に勝る肌はない。スキンシップにそれ以上はない母の乳房から、仕事を優先する母親の代わりに、乳房の温もりや心臓の鼓動の遠い祖父母の衣服の上からでは、スキンシップにはならない。また、おんぶも推奨するが、おんぶする人の背中からおんぶする人と同じ景色は見えないし、よほど頑健な老人でなければおんぶは大変だ。おんぶより乳母車を押す方がおんぶ以上に同じ視線でものは見える。》

 こうした「常識」の変化は、より良い孫育てのために知っていた方が良いが、だからと言って、躾や愛情の掛け方など、子育ての根本は昔も今も変わらない。自信を持って孫に接しよう。

 子育ての主役はあくまで親であることは忘れずに。わが子の子育てぶりがいくら未熟に見えても、祖父母はサポーターに徹して、口出ししたい気持ちをぐっと抑えよう。

 父親、母親へ
 よく考えれば、今の常識を知らなくても、命にかかわるようなことは殆どない。育児は多少アバウトでも大丈夫。乳児健診で問題を指摘されなければ心配無用だ。

 ただ、どうしても祖父母にやってほしくないことは、理由とともにはっきり伝えよう。思っているだけでは伝わらない。

 1時間でも孫の面倒を見てもらったら、感謝することを忘れずに。「孫を連れてきたのだから喜んでいるだろう」と安易に思うなかれ。特に、實の娘は遠慮が足りなくなりがちなので要注意だ。

 祖父母世代は、やっと自分の時間を持てるようになり、もしかしたら「孫と会うのは月1回でいい」と思っているかもしれない。親ばかりに頼むのではなく、他の保育方法も探しておこう。

《どうしても祖父母にやってほしくないことが、子育て未経験の親の誰かの聞きかじりのあやふやの知恵かもしれない。特に最近問題の多い食物アレルギーは、母親さえ気がついていない或いは知らないことがある。一方、赤ちゃんへの注意事項については、祖父母の側からの経験値からの言い分もあるだろう。それこそよく話し合うことだ。その結果、祖父母が責任を持って赤ちゃんの面倒を見たくない場合だってあろう。祖父母全員が赤ちゃんの面倒を見たいと思っているとは限らないからだ。》

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