子宮頸癌ワクチンと重い副反応
毎日新聞(3/31)“なるほドリ”から、
参照 性感染症 正しく予防を 2012/07
緊急避妊薬の特徴は? 2011/04
「4月9日」は子宮(49)頸癌予防の日 2010/04
先ずは子宮頸癌発症の【病因 】について
子宮頸部扁平上皮癌はヒトパピローマウイルス (HPV) というウイルス感染が原因で引き起こされる。HPVには100以上もの種類があり、皮膚感染型と粘膜感染型の2種類に大別される。子宮頸癌は粘膜感染型HPVの中でも高リスク型HPVと呼ばれている性交渉によって感染する一部のHPVが長期間感染することによって引き起こされる。
HPVは性交渉により感染するウイルスであり、性交経験のある女性は、感染の可能性がある。HPVに感染しても多くの場合は、免疫力によってHPVが体内から排除される。HPV感染の大半は2年以内に自然消失するが、約10%の人では感染が長期化(持続感染化)する。HPVが持続感染化するとその一部で子宮頸部の細胞に異常(異形成)を生じ、さらに平均で10年以上の歳月の後、ごく一部(感染者の1%以下)が異形成から子宮頸癌に進行する。(Wikipediaより)
《昭和一桁にとっては、性交渉による感染ということの予防に、自治体が10〜15,16歳を対象に助成金を出してまで実施することが理解不可能なことだが、14歳や15歳の少女が母になるドラマが、テレビでもてはやされる現在のように性モラルなど無いに等しい無軌道ぶりでは、止むを得ないこととして受け入れなければならないことなのだろう。それにしても、2011年3月11日直後、鳴りを潜めたコマーシャル界に、しばらくの間、母子で出ずっぱりだった子宮頸癌の画面には、いい加減うんざりしたものだった。》
【閑話休題】
子宮頸癌のワクチンを予防接種した中学生や高校生に、重い副反応が出たというニュースを聞いた。お母さんたちが被害者連絡会をつくったそうだが、心配だ。まずは事実を冷静に見てみよう。
Q どういうこと?
A 中学生たちに出た副反応は、複合性局所疼痛症候群という。手足や肩などに痛みが生じ、歩けなくなるのが特徴だ
Q そう
A こうした副反応が出たら、医療機関や製薬会社は国に事実を報告する。これを「有害事象報告」と呼ぶが、すべてが薬との因果関係があるとは限らない。偶発的に生じた症状も含まれる
Q どれくらいの報告があるのか
A 日本で現在受けられる子宮頸癌のワクチンは「サーバリックス」「ガーダシル」の2種類。サーバリックスは09年12月の発売から昨年末まで約684万回接種され、88例(0・0013%)の重い副反応が、ガーダシルは11年8月の発売から約145万回接種され、13例(0・0009%)の重い副反応が報告された。この中には因果関係が分からないものも含まれている
Q 歩けなくなったこととワクチン接種は因果関係があるのか
A 分かっていない。厚生労働省安全対策課によると、この症候群はインフルエンザのワクチン接種の後や、献血、ペースメーカーの施術などでも起きている。発生率は100万〜150万人に1人くらいだそうだ。自治医科大学付属さいたま医療センターの今野教授のように「ワクチンの成分との因果関係はない」と強く主張する声も多く、解明は難しいのが実情だ
Q 皮下の国では?
A 英国や米国など他の先進国でも、同じくらいの副反応報告がある。ただ、どの国も接種を駐止してはいない
Q そうは言っても、被害者の救済は必要じゃないか
A 国による救済制度はあるが、因果関係がはっきりしないと、申請しても認められない例が多いようだ
Q 子宮頸癌ワクチンの予防接種は、国の定期接種になるんだよな、大丈夫か?
A 今国会で関連法が成立し、定期接種になって無料で接種を受けられるようになる。被害者を救済する仕組みをどうするかが今後の課題だ。国は被害者の症状をよく調べ、国民に詳しく説明する必要がある。被害者の中にはワクチンの効果を疑問視する声もあるので、こうした疑問にもしっかり答えることが必要だ
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