靖国参拝
毎日新聞(4/23)から、
「麻生太郎このバカなるもの」が靖国参拝にでかけた。
参照 麻生太郎、このばかなるもの 06/02/
続・麻生太郎、このばかなるもの 2007/07
続々・麻生太郎、このばかなるもの 2008/11/
《不気味な軍靴の足音が響き始めた。学校で日本の近現代史を教えられてこなかった戦争を知らない世代の国会議員たち、安倍晋三が捧持する軍旗のもと、23日朝には付和雷同の169人の有象無象たちが、皆で渡れば怖くないとばかりに足並み揃えて日本を右へ右へと導こうとしている行列の後についた。真っ先に先陣を切って追従したのがあの、歴史認識のないバカなる麻生だ。安倍晋三の「勝者によって裁かれた戦争犯罪人たちは、国内的には犯罪人ではない」という全く歴史認識に乏しい屁理屈に勇気づけられたかのように、靖国に詣でた。確かに東条英機を始め、国民を戦地に駆り立て、天皇陛下のために『最後の1兵になるまで戦え、捕虜になるくらいなら自ら死ね』と海に陸に死地にと急がせ、日本全土に、いや広島や長崎に原爆が落ち、国土を焼け野原にするまでを導いたA級戦争犯罪人が合祀されていなければ、参拝にも意味はあろう。しかし、勝者が裁いたのがいけないとはいいながら、それに代わって日本人の誰一人、日本人の手によって自らが、他国への侵略、植民地政策を裁き、結果、国土を灰燼に帰させた為政者たちの戦争責任を、ドイツ国民のように追及したものがいなかっただけなのだ。靖国にぬくぬくと祀られているA級戦犯たちは、国内的にもまさしく日本を灰燼の地にした全国民に対する戦犯というべきなのだ。メディアを筆頭に戦意高揚を叫んだ従軍記者、作家、画家、音楽家たちさえ、半世紀以上を過ぎた今、懐古的に残された作品が日の目をみるように懐かしがられているが、敗戦後、彼らの多くはひっそりと身を隠すように戦争協力の誹りを逃れていた。さらに開戦と同時に真っ先かけてバンザイ、バンザイの旗を振ったマスメディアに至ってはその総括さえしないままだ。》
【閑話休題】“社説”から、
国の内外の人がわだかまりなく戦没者を追悼できるようにするには、どうしたらいいか。この重い問題に政治が答えを出せないまま、今年も靖国神社の春季例大祭が巡ってきた。これまでに麻生太郎副総理兼財務相ら3閣僚が参拝し、安倍晋三首相は参拝を見送ったが、供え物の眞榊を奉納した。
韓国外務省は今回の事態を受けて、今月中に予定していた尹炳世外相の訪日を中止した。
北朝鮮が弾道ミサイル発射の構えを崩さず、日米中韓が連携して北朝鮮の暴発を食い止めるべき時だ。靖国参拝をすぐに外交問題に発展させる韓国側の対応は冷静さを欠いている。だが、緊迫した状況下で「安倍内閣ナンバー2」の麻生副総理ら閣僚が靖国参拝に踏み切り、首相もこれを容認したことは、北朝鮮問題での中韓との連携を難しくし、結局は日本の国益を損ないかねない。無神経な行動と言わざるを得ず、極めて残念だ。
第一次安倍内閣で首相は、在任中、靖国に一度も参拝しなかった。前任者の小泉純一郎元首相の参拝で悪化した日中関係を改善するためで、「行くとも行かないとも言わない」という「あいまい戦略」をとった。
麻生氏も外相、首相として在任中は参拝しなかった。両氏とも自制的に対応したと言える。
しかし首相は、前回の首相在任中に参拝できなかったことを「痛恨の極み」と語り、後悔しているようだ。今回の内閣では参拝したいという意思表示とも受け取れる。安倍政権を支持する保守層は、終戦記念日よりも、靖国の秋季例大祭での首相参拝を重視し、実現を狙っているようだ。今回の首相の眞榊奉納と麻生副総理の参拝が、夏の参院選対策や、在任中の首相参拝への布石だとしたら、受け入れられるものではない。
首相や閣僚の靖国参拝の是非について国論が割れてきたのは、
① 憲法20条の政教分離原則に抵触する疑いがある
② 極東国際軍事裁判(東京裁判)のA級戦犯が合祀された靖国への参拝は中国などから侵略戦争の肯定と受け止められる⎯⎯⎯⎯⎯という主に二つの観点からだ。首相は、日本が東京裁判を受諾した歴史的事実は受け入れる立場を示しているが、東京裁判については「連合国側の勝者の判断によって断罪がなされた」と疑問を投げかけている。
A級戦犯の分祀論や無宗教の国立追悼施設の建設案にも、首相は慎重とみられている。靖国参拝をどう考え、今後、どう解決していくつもりか。国民への説明を曖昧にしたまま、既成事実を積み重ねるようなやり方は許されない。首相は自らの言葉で語るべきだ。
《勝者による断罪、であっても爆撃に逃げ惑い、家を焼かれ、父や兄弟が戦死していた家族たちには、日本が負けた戦争は、これからは逃げ回らなくても、これ以上死ななずに生きていくことができる世の中が来た幽かな希望に、胸を撫で下ろしたものだった。その後の東京裁判で、戦犯たちが絞首刑になった新聞紙面を、裁かれて当然の思いで眺めたものだ。》
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コメント
そう言えば、安部晋三の祖父である岸信介は確かA級戦犯の容疑者として終戦後の極東軍事裁判に掛けられ、その岸信介の叔父である松岡洋右は極東軍事裁判の期間中に獄中で病死していますよね。
松岡洋右や岸信介も靖国神社に英霊として祀られいるのでしょうかね?。
A級戦犯の張本人である松岡洋右やA級戦犯の容疑者である岸信介の為にA級戦犯の汚名を被せられ絞首刑で死んだ東條英機や廣田弘毅は戦時中に於いて、当時の立場は内閣総理大臣と云う国家の最高責任者を任務した理由でA級と言うレッテルを貼られてしまったのでしょうかね⁈。
もし、岸信介もA級戦犯で絞首刑になっていたら今現在の安部晋三の存在は夢幻の如くなり…ですか⁇ね!。
投稿: 間吊田和志輿為 | 2013年9月17日 (火) 16時23分
それから、麻生太郎の血筋には幕末期に活躍した薩摩の下級藩士であった大久保利通や戦後の内閣総理大臣になった吉田茂と言った由緒ある有名な家柄のようですよね!。
麻生太郎の御先祖になる薩摩と安部晋三の御先祖になる長州で今も相変わらずの薩長同盟⁇が何故か?日本の政治を左右している因縁のような気が致します。
また、明治維新以降は薩長同盟に依る富国強兵の思想が根強い感じがして仕方がありません。
安部晋三内閣は富国強兵を目指す為に憲法改正を無理矢理にマスメディアを利用して国民に議論させ強制的に変えさせよう⁈…と顔とは裏腹に政治の在り方を悪用しているのでしょうか⁈。
安部晋三内閣総理に再選し、アベノミックスと云う経済改革や2020年の二度目の東京オリンピック開催誘致の実現に何とか成功させ、そして、TPPの貿易問題や憲法改正論議に増税問題などが今後に於いての政策で多忙な毎日が国会の中で続くことでしょう!。
しかし、二度目の東京オリンピック開催に浮かれ過ぎたり、憲法改正に心を奪われ過ぎて、安部晋三の最大の公約でもある北朝鮮に対する拉致被害者救済を無事に実行し実現させることが何よりも大事になるでしょうね‼‼。
投稿: 間吊田和志輿為 | 2013年9月17日 (火) 17時48分