若者の性行動「全体的に不活発」
毎日新聞(4/3)から、
現代っ子は性行動より学業優先?——。財団法人「日本性教育協会」(東京都文京区)は11〜12年にかけて行なった「第7回青少年の性行動調査」から見えてきた若者の姿を、東京都内でこのほど開かれた研修セミナーで発表した。
《参照は、300日問題が毎日紙に取りあげられるほぼ2カ月前に書いたものだ。すでにこの頃には日本の性モラルは崩れ去り、不義不倫は日常茶飯事のことになっていた。法は守らなくても、「子どもが可哀相」の論調が新聞紙上に踊っていた。それにつれ、世情はますます性に関する束縛が解き放たれ、結婚前の出産は授かり婚などと飾り立て、それに伴って性の乱れはますます低年齢化していった。》
前回調査では、性行動の「活発」「不活発」の二極化が指摘されたが、今回は「全体的に不活発化」という分析結果となった。
《不活発とはいえ、男女ともにほぼ50%の大学生に性交経験があるなど、やはり昭和生まれには想像を絶する現実だ。女子も「草食化」、と書いたメディアもあるが、あながちそうとは思えないふしもある。20歳を過ぎた女子に急激に増える(これまた驚きだが、2人に1人)マスタベーションを草食化というのだろうか。》
駿河台大学経済学部教授の渡辺裕子によると、恋人がいても性交をしない人が全体的に増えているという「性や恋愛より、学業を優先する傾向が強くなってきている。経済状態の悪化などから、キャリア志向を優先させる若者が増えてきている」と背景を分析する。
また、山口大学人文学部教授の高橋征仁は「恋愛市場の中で自分の位置づけが分かる時代のため、傷つくのを恐れ、何も選ばない人が増えている」と分析していた。
性行動と結婚意識、性教育、家族関係などとの関係を詳しく分析した報告書は、8月に発効される予定という。
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