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2013年4月21日 (日)

育休3年の掛け声

 毎日新聞(4/20)から、

Photo 安倍首相は成長戦略の軸に「子育て」と「医療」を据えた。しかし、「掛け声先行」の面は否めない。

 「財源はしっかり確保しています」。首相は保育所待機児童(昨年4月時点で約2万5000人)を5年で解消すると胸を張った。無認可でも自治体が認めた保育所には補助金を投入するなどし、13、14年度で約20万人分を用意するとしている。だが、現状で確保できているのは7万人分、約1600億円だけ、計画達成にはさらに最大で約2000億円が必要だ。自治体も別途負担するため、自治体の取り組み次第という不安も残る。

 また、育児・介護休業法で最長1年半となっている育児休業について、「3年間抱っこし放題での職場復帰支援」と語り、取得期間を子どもが3歳になるまで延長する考えを表明。これは伝統的家族観を持つ首相の意向が反映されたようで、修正前の当初の案では「3年間育児に専念するのは女性」だったという。法律で義務づけることはせず、企業に自主的な対応を促して、「政府も新たな助成金をつくるなどして応援する」と語った。

 だが、現在育休は女性の早期の社会復帰に向けて短縮傾向にあり、3歳までの育休制度がある企業でも「1歳で復帰する人が大半」という。大手金融機関の人事担当は「3年の要望があるとは思えない。職場復帰できなくなる」と指摘する。法改正を伴わない要望に過ぎず、浸透度も不透明だ。

《女性の職場復帰を子育てよりも優先する考えに立てば、金融機関の人事担当者の言うような状況だろうが、子育てはあくまでも子どもを中心に考えなければならない問題だ。安倍の右傾化には「ノー」だが、こと子育てに関しては、「社会が育てる」のような他人任せの現在のありようよりは、「3年間抱っこし放題の育児に専念するのは母親」《これは私がこれまで繰り返し取りあげてきた育児の根本と合致するものだ。》に軍配を挙げざるを得ない。それに問題があるのなら、3年間の育児期間を完全法制化するなり、例えば企業内託児所、保育所などの併設を義務づけるなどして、それを修正していくのが政治の役目だろう。》

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