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2013年3月16日 (土)

TV各局、5月にスカイツリーへ

 毎日新聞(3/15)から、

《このところ、東京タワーからスカイツリーへのテレビ局の引っ越しに伴う、各家庭の受診状態のチェックのための切り替え確認作業が一定時刻(14時に約10秒間程度)に行なわれている。我が家はケーブルテレビのため問題はないのだが、それまで十分に満足していたケーブルで同時に送られてくるFM信号が、テレビをデジタルにしてからどうも音質低下を招いて満足できなくなった。オーディオルームまで備えて音楽を楽しんでいたのだが、ケーブル局に掛け合っても専用アンテナを立てる他ないようになった。スカイツリーからは凡そ20キロ弱、中距離用の受信設備が必要になった。因みにTOKYO FMは東京タワーに残り、これまでのNHKのアナログに代わりタワーの最上部からの送信となる。テレビは置いておいて、私には喫緊のNHK FMを考えてみる。》

 半世紀以上にわたり日本の電波塔のシンボルとしてテレビ、ラジオ放送を関東一円の家々に送り届けてきた東京タワー。5月にはテレビ各局が東京スカイツリーに引っ越そうとしている。東京タワーの役割は今後どうなるのか。
 
Photo ラジオは超短波のFM局が東京タワーを利用。アンテナは特別展望台の下にあり、これまでNHKなど5局が使っていた。電波の性質が異なる中波のAMは、各局が低地に送信所を持っており、東京タワーからはもともと電波を出していない。

 スカイツリーができたことで、NHK-FMとJ-WAVEが昨年4月に一足早く移転。超短波は高度が上がるほど電波が行きわたりやすく、難聴対策に有効とされるからだ。

 テレビに加えラジオも東京タワーから出て行ってしまうのか ⎯⎯⎯⎯⎯

 TOKYO FMはとどまる道を選んだ。この機に乗じて2月に約100メートル上方のタワーの天辺に移り、NHKがアナログテレビ放送用に使っていた”一等地”を確保した。アンテナも最新のもの付け替えた。同局の川島技術部長は「能力的にスカイツリーにひけをとらない。車内や室内に電波がきちんと届くようになり、リスナーからも『音がクリアになった』と好評」と、自信を深めている。

 InterFMは「いろいろ可能性を探っているが、ツリーにしろ、タワーにしろ、引っ越しにはお金がかかる」として当面は現在の位置にとどまる。放送大学(テレビとFM)も同じ理由で残留の見込みだ。テレビキー局のデジタルアンテナも予備として東京タワーに残され、移転先のスカイツリーで障害が起きた際、代わりの役目を果たす。

 空き地となった頂上部分を使うのは今のところTOKYO FMだけ。東京タワーを運営する日本電波塔は「V-Lowマルチメディア放送にも対応できる」と、新たな顧客を待ち望む。このサービスに積極的なラジオ局は少ないが、最近はFM化を検討するAM局も現れ、新たな需要が生まれる気配もある。

 観光名所としてだけでなく、電波塔としてもスカイツリーが注目されがちだが、東京タワーもまだまだ現役だ。さまざまな可能性が残されているようだ。


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