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2013年2月 5日 (火)

「PM2.5」って、どんな物質?

 毎日新聞(2/5)”なるほドリ”から

 中国環境保護省は4日、1月24日に開かれた全国会議での周環境相の発言全文をウェブサイトで公表した。それによると、1月の大気汚染は中国全土の4分の1、全人口の半数近い6億人に影響が出たという。

Th_1日本にも影響は出ており、福岡市では環境基準を超える数値を測定。偏西風に乗って流れ着く3月中旬ごろまで注意が必要だという。大気汚染の背景には、成長優先で環境対策を先送りしてきた中国政府や業界の姿勢があるが、このまま続けば中国自体の経済発展に影響する可能性もある。

 中国の大気汚染で日本にも流れてきている「PM2・5」って、どんな物質なの? 空中を漂うとても細かい微粒子のことで、「PM」は英語の「Particulate Matter」の略で、日本語では「微小粒子状物質」と言う。「2・5」は直径2・5マイクロメートル(マイクロは100百万分の1)以下の物質であることを意味している。

 Q いつも中国から日本に来ているの?

 A 日本国内でも都市部を中心に、ディーゼル車の排ガスなどから発生している。海洋研究開発機構の試算によると、中国・四国・九州地方では、1年間に観測されるPM2・5の5割程度、関東地方は約3割が中国から運ばれていると考えられている

 Q 身体に入るとどんな影響があるの?

 A とても小さいので肺の奥深くまで入り込みやすく、沢山吸い込むと、喘息や肺癌になりやすくなる。さらに、不整脈や心筋梗塞のリスクを高める可能性も指摘されている。一般的に、髪の毛の太さは約70マイクロメートル、花粉症の原因となる杉や檜の花粉の直径は約30マイクロメートルなので、PM2・5がとても小さいことが分かる

 Q 規制はないの?

 A 米国では97年、欧州連合(EU)では08年に大気中濃度を規制する基準値を設けた。日本では東京大気汚染訴訟で07年8月に、国と原告の喘息患者らが和解した際、原告がわが国に基準を作るよう求めた。これを受けて環境省は09年9月、大気中の濃度を年間平均1立方メートル当り15マイクログラム以下、1日平均同35マイクログラム以下とする基準を作った。現在、全国556カ所で観測が続けられているが、基準値を超えることが稀にある

 Q どれくらい心配いすればいいのだろうか

 A 花粉症対策用のマスクは目が粗いため、PM2・5は通り抜けてしまう。国立環境研究所(茨城県つくば市)の富田主任研究員は「健康な大人が心配する必要はないが、呼吸器系の疾患がある人は、高濃度になりそうな日の外出は控えるなど、注意してほしい」と呼びかけている。

 環境省は大気汚染物質の観測データをウェブサイト「そら豆君」(http://soramame.taiki.go.jp/)で公表している。また、九州大学応用力学研究所が運用している大気汚染微粒子飛来予測システム「SPRINTTARS」(http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/)では、気圧配置や大気の動きから地域ごとに1週間先までの飛来量を8段階で予測し、毎日更新しているので、参考になる。

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