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2013年2月27日 (水)

色覚異常「早く知りたい」

 毎日新聞(2/27)から、

 小学校で義務づけられていた色覚検査(私の時代には”色盲検査”と言った。これも差別用語になったのか。)が廃止されてから10年がたち、検査を受けずに育った世代が就職の時期を迎えている。色覚に異常があると、職種によっては業務に支障が出る可能性もあるが、現在は殆どの職業で、色覚での採用制限はない。異常に気づかず就職時期を迎えた人たちからは、自分の色覚の特徴について「もっと早く知りたかった」という声も出ている。

《色覚に異常があることが、差別につながるとでも考えたのだろうか。廃止した結果として、早速各人に不安を抱かせるような状態を引き起こしているのだ。就職を考えるに当たって、装飾やデザイン関係、色彩を扱う職種の場合、決定的な不利となるのだが、前もって知っていれば職業選択の道も違ったものになってくる。車の免許取得には、信号機の識別に必要なため、必ず色覚検査があるからその時点で初めて自分の異常を知った経験を持つ人もいる筈だ。》

 参照 信号機認識 2012/02
    色弱 2009/04

 神戸市の高校に通う男子生徒は昨秋、消防士の採用試験直前に眼科に行き、色覚異常を知った。気づかず生活してきたが、赤が見えにくく、薄いピンクは白と区別できない。採用試験では身体検査で再検査に回され「頭の中が真っ白になった」という。

 「色の見え方が人と違うと感じたことはなかった」と彼は語る。「消防士は小さい頃からの夢。部活もやめて試験勉強を続けてきた。自分の努力は何だったのか」。彼は最終的に、色弱者向けの補正眼鏡の使用を認められ、再検査で合格した。「自分の特徴を知った上で、夢を目指すべきかどうか考えられる方が良かった」と話す。

 色覚異常は日本人男性の5%。女性の0・2%の割合でいるとされる。色覚検査は1958年に学校の定期検診の必須科目になったが「差別の温床となる」との声を受け、95年度から小学4年時のみに縮小。文部科学省は03年度から、色覚検査を健康診断の必須項目から外した。同省は各都道府県教委に対し、必要に応じて検査を行なうよう通知したが、大半の自治体は検査を行なっていない。

《自治体としては「差別の温床となる」と言われれば、時間と経費までかけて、危険を犯してまで実施することは当然避けるだろう。その結果が就職時になって戸惑う人間が出ることになるのだ。色盲色弱が差別につながるなどあるのだろうか。》

 色の見え方が他の人と違うかどうかは、本人も周囲も気づきにくい。日常生活にもほぼ支障はないため、就職試験で初めて自分の色覚異常に気づく人も出てきた。色覚での採用制限は現在、殆ど行なわれないが、印刷や塗装、服飾など色を扱う職業ではハンディになる可能性もあるので、早めに自分の色覚を把握し、対策を講じたいものだ。

 独自に検査を続ける学校や自治体もある。兵庫県西宮市教委は昨秋から、市内の全公立小中学校で、希望者を対象に色覚検査を含む「健康相談」を始めた。市教委は「全生徒が検査を受ける必要はないが、進路によっては本人や保護者が早めに気づくきっかけが必要だ」と説明する。

《ややこしいことになっただけだ。差別にあまりにも神経質になり過ぎている。文科省が思い切って、検査廃止を廃止すればいい。》

 神戸市のある私立高校は、入学後の検査を現在も続けている。養護教諭は「色覚について誰も話さなくなることがゴールなのではない。自分の特徴を知りつつ、生き方を選べる社会が望ましい」と訴える。

《それは私の持論でもある。めくらをめくらと呼び、ちんばをちんばと呼び合える中にこそ差別のない世の中が生まれるのだ。色弱、色盲と呼び合って、どこに差別が存在するのか。》

 色覚検査表は今も各学校に常備されている。文科省学校健康教育課は「一律の検査は望ましくないが、不安がある生徒や保護者の方は、保健室に相談してほしい」と話す。

《こそこそと相談することこそ、差別扱いであることに気がついてほしいものだ。》

 補正レンズ入りの眼鏡を使うことで、色を区別できるようになる人も多い。補正レンズを開発、販売するネオ・ダルトン(大阪市中央区)には、就職試験で色覚異常に気づいた20歳前後の世代からの相談が多く寄せられているという。自信も色覚異常がある足立社長は「視力の弱い人が眼鏡をかけるように、必要に応じて補正レンズを使ってほしい」と話す。「色覚バリアフリー」を目指すNPO法人「True Colors」(同)の高橋理事長は「自分の『見え方』を知り、一つの個性として胸を張って生きられる社会になってほしい」と訴えている。

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2013年2月26日 (火)

世話せず多頭飼育 虐待に

 毎日新聞(2/26)から、

《虐待、いじめが流行語のように流行る昨今だが、動物への「虐待」には異見がある。人間が可愛がっているようでも、動物から見て、果たして必ずしも喜んでいるとは思えない風景をしばしば目にする。元々、私の育った環境も、犬に囲まれた家庭で、家族の皆も犬好きであった。散歩や遊びにはいつも犬はそばにいた。現在と異なり、家の近くには野原や空き地も多く、犬に限らず動物との触れ合いの場に困ることもなかった。当時は密集する家屋も少なく、鳴き声などで隣近所への配慮にあまり困ることもなかった。犬種も家庭内での飼育には昔ながらの狆が記憶にある程度で小型犬の数はそんなに多くなかったように思う。》

  《さて、記事に言う虐待の例だが、多い数と言っても普通じゃない数の犬を飼育する人を取りあげているものだが、・・・・》

【閑話休題】
 動物好きの人なら一度は「たくさんの犬や猫に囲まれて暮らしたい」と夢見たことがあるかもしれない。でも、適切な飼育ができなければ動物にストレスを与え、虐待につながる危険もある。

 「動物を殺傷することも、適切に世話をしないネグレクト(飼育放棄)も虐待。世話が行き届かないのに、何十匹もの動物を飼う多頭飼育も虐待です」。こう話すのは、NPO法人「KAVA神奈川動物ボランティア連絡会」代表の矢吹氏。横浜市を中心に飼い主のいない犬や猫の保護活動をしており、動物虐待についての相談が持ち込まれることも多い。

 3年前矢吹の元に「市内の民家で50匹以上の犬が飼育されている」という情報が寄せられた。飼い主の男性は、子犬が他の犬に踏まれて怪我をしても治療せず、中には噛み殺される子犬もいた。「多頭飼育は虐待だと説得しても、なかなか理解してもらえなかった」と振り返る。飼われていた犬は避妊去勢手術がされていず、次々に子犬を出産していたという。

 だが、男性の体調不良がきっかけで、状況が変化した。男性の妻から「これ以上、犬が死んでいくのを見たくない」と言われた矢吹は、ボランティア仲間と協力して犬の保護に務め、1年以上かけて、30匹の犬に新しい飼い主を見つけた。矢吹は「多頭飼育をしている人の中には、動物を『可愛がっているつもり』の人が多い。理解してもらうのは難しいが、ゆっくりと時間をかけて話し合い、解決していうしかない」と話す。

 数十匹の犬や猫を一度に保護しても、問題は収容先だ。日本動物福祉教会の山口獣医師は「多頭飼育の現場から動物を保護する時には、行政や獣医師、愛護団体などのネットワークが重要だ」と話す。自治体の保健所や動物愛護センター、動物病院などの収容スペースには限りがあるため、個人で動物を預かってくれるボランティアの存在は欠かせない。山口は「動物を助けたいという思いは行政も愛護団体もボランティアも同じ。協力し合うことが必要です」と話す。

 環境省動物愛護管理室は11年3月、安易な多頭飼育に警鐘を鳴らすパンフレット「もっと飼いたい? 犬や猫の複数頭・多頭飼育を始める前に」を作った。

 動物が複数になれば、餌代や医療費などの金銭的負担が増える。動物同士が喧嘩しないように関係性に気を配らなければいけないし。食事や健康管理は複雑になる。また、鳴き声や臭いなど隣近所への配慮も必要だ、

 同室によると、多頭飼育が破綻する徴候は
 ①犬や猫が清潔でなく、手入れが十分ではない
 ②犬や猫が健康でない
 ③家の中や外が散らかっている
 ④近隣との良好なコミュニケーションがない⎯⎯⎯⎯⎯など。「多頭飼育の危険信号に気がついたら、保健所や動物愛護センターに相談を」と呼びかけている。

《さて、冒頭に書いた「虐待」への異論だが、特に愛犬家と呼ばれる人たちについてのことになる。日本の家屋では、狂犬病予防のため一般的には紐や鎖に繋いで飼うように定められていることは、置いておく。》

《普通に蹴ったり殴ったり、蹴飛ばしたりすることは誰が見ても虐待と受け止めるが、逆に、飼い主は可愛がっていると錯覚しているのが、飼い主の自己満足でしかない虐待だ。犬に限って話を進めるが、例えば格好よく見せるために耳を切る、反対に、犬の都合も確かめられないままに毛を刈る、刈り込む、人間の好みに合わせて毛並みをデザインしてしまう。動物本来の生命力を無視して雨が降ればカッパを着せる。飼い主の自己満足のためだけに帽子をかぶらせる、胴衣を巻き付け、靴を履かせる。果ては人間さまの都合の金儲けに増産や珍種生産のために、やたらに交尾させる。自慢したいのは飼い主だけの品評会を設ける。犬たちには嬉しくも楽しくもない格好をさせられて、街なかを引き回される。金儲けになるからと、ブランドメーカーまでもが犬でなくて、人間さまの自慢の手伝いにあれこれの付属品を創り出す。私に言わせれば、浅ましい愚の骨頂の多すぎる虐待だ。》

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2013年2月25日 (月)

富士山入山料徴収へ

 毎日新聞(2/24)から、

 富士山の世界遺産登録を目指す「富士山の日フェスタ」が23日、東京都千代田区で開かれ、川勝静岡県知事と横内山梨県知事は記者団に環境保全活動の財源確保のために早ければ今夏にも富士山の登山者らから入山料の徴収を始める考えを表明した。

 会場で記者団の取材に応じた横内氏は「世界遺産になったら、しっかりした保全をしなければならない。経費について、入山者に一定の負担をお願いすることは十分にあり得る」と述べ、環境保全の財源としての必要性を強調した。また、徴収方法や金額について川俣氏は「あまり強制する形にならないのが望ましい。お気持ちを自然にいただくということから始まるかもしれない」と話した。

 富士山の登録の可否決定を前に国際記念物遺跡会議(イコモス)は5月、富士山の現地調査を踏まえた評価結果を勧告する予定だという。横内氏は「イコモスの考え方も取り入れながら、両県で一緒に議論していく必要がある。関係者のコンセンサスが得られれば、早く試験的にスタートすることもある」と述べ、今後早期導入に向けて関係者と協議を進める考えを示した。

 フェスタは富士山の日(2月23日)に合わせ、両県と認定NPO法人富士山を世界遺産にする国民会議(中曽根康弘会長)が初めて共同開催。関係者約400人が参加し、今夏の世界遺産委員会での登録決定に向け、機運を高めていくことを確認した。


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2013年2月24日 (日)

銃規制論議「全面禁止」の声なし

 毎日新聞(2/24)から、<要約>

 『武装する小学教師』と題して、銃を構える約30人以上の男女教師たちが、ショッピングモールの一角、護身術ジムでガラス窓を背に一列に並んで射撃の訓練を受けているカラー写真が掲載されている。アメリカ人は、銃こそが銃犯罪から子どもを守ることができると確信しているのだ。講習を受ける小学教師たちの眼差しは真剣だった、とレポーターは書く。米南部ノースカロライナ州中央、人口約14万人のケリー町。

 参照 拳銃所有 2008/05/13

 「握って!」「抜いて!」「狙って!」「腕を伸ばして!」インストラクターの声に合わせ、約30人の参加者が拳銃を構えるまでの動作を繰り返した。「拳銃を撃ったことが一度もない」という地元の小学校教諭、キャロル・ケリー(37)は訓練用の銃を下ろすと。「ふーっ」と息を吐いた。ここでは日曜日午前8時から、銃の講習会が開かれている。

 彼女に受講を決意させたのは、昨年12月に東部コネティカット州サンディフック小学校で児童ら26人が殺害された銃乱射事件だった。「教員が銃を持っていたら、悲劇は防げたと思いますか」。記者の問いに彼女はうなずいた。コネティカット州は、州法で学校への銃の持ち込みを禁じている。ノースカロライナ州も同じだった。「子どもたちを守るためならば、私は何でもする」。彼女は言い切った。

 同じく参加していた小学校の図書館司書、ミシェル・アンジェラ(42)は訴えた。「犯罪者は学校を襲っても反撃されないと思ってしまう。州法は改正すべきです」と。

 講習会は銃の仕組みや州法、射撃場での訓練など計10時間。受講費は120ドル(約1万1220円)だが、今年から学校の教職員は無料だ。主任インストラクターのモルトブ・ミッチェル(33)な「乱射事件後は、銃規制など後ろ向きなことばかりが話題になったけど、前向きなことがしたかったんだ」と話す。

《銃規制を後ろ向きととらえるような感覚で、力には力での考えでは、なんの解決にもならないのだが、その先の、憲法を改正して銃所持の禁止など、とても考えも及ばないことなのだろう。》

 事件後、複数の州で教師の武装などを認める法改正の動きが出ている。中西部オハイオ州では900人を超える教師が銃の講習会に申し込み、西部ユタ州のスプリングシティー市議会は7日、「一家に銃一丁」を奨励する決議を採択した。

 サンディフック小学校での乱射事件を受けてオバマ大統領は銃規制の必要性を訴えている。今月12日の一般教書演説では、事件後2カ月でさらに1000人以上が銃の犠牲になったと指摘。「連邦議会は銃規制法案を採決にかけるべきだ」と迫った。そうした動きに、全米各地では銃所有の権利を守ろうとする声も高まっているという。

《アメリカが、開拓時代のままの憲法を捨てて、真に民主主義国家になるには、まだまだ何百年も先のことになるだろう。》

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2013年2月23日 (土)

脳死臓器提供 家族承諾100例目

 毎日新聞(2/23)から、

 日本臓器移植ネットワークは22日、四国地方の病院にくも膜下出血で入院していた60代の女性が、改正臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。女性は書面による臓器提供の意志を示していなかったが、家族が脳死判定と臓器提供を承諾した。本人意思が不明でも家族の承諾で脳死後の臓器提供を可能にする改正法が2010年7月に全面施行された後、家族承諾による臓器提供が実施されるのは100例目になる。

 両肺は岡山大病院で20代女性▽肝臓は京都府立医大病院で40代男性▽膵臓と片方の腎臓は藤田保健衛生大病院(愛知県)で60代女性▽もう一つの腎臓は徳島赤十字病院で60代男性に移植。心臓は医学的理由で断念。小腸は該当者がいなかった。

 97年に施行された臓器移植法は、15歳以上が書面で臓器提供の意思を示すことが必要で、改正前までの脳死による臓器提供は86件にとどまった。改正は、移植希望者に比べ、臓器提供者が圧倒的に少ない状況を解消することを主な目的に行なわれた。15際未満の小児でも可能になるとともに、生前に本人が拒否していない限り、家族が承諾すれば提供できるようになり、脳死による臓器提供は2年半で124件になった。

 ただし、本人が拒否の意思を示していなかったことを確認する難しさや身内の死に向き合いながら、臓器提供の決断を迫られる家族の心理的な負担など、新たな課題も指摘されている。

《病院や医師の側にしてみれば、脳死後の遺体は切り刻むことの可能なモルモットでしかないだろう。肉親の死に直面し、嘆き悲しむ家族を前に、どれだけ多くの数の患者が死んだ人の心臓を、肺を、腎臓、膵臓、腸や眼球を欲しがっているかを、それがどれだけ人助けになるかを言葉巧みに説得するだろう。一刻を争う移植に急かされるその場の空気に承諾した結果、遺族の心に臓器提供したことが、後々、後悔として残らなければいいのだが。》

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2013年2月22日 (金)

3人の死刑執行

 毎日新聞(2/21、22)から、

 谷垣法相は21日午前、3人の死刑を執行したと発表した。小林薫死刑囚(44)=「大阪拘置所・奈良女児殺害」▽金川真大(29)=「東京拘置所・土浦連続殺害」▽加納(旧姓武藤:62)=「名古屋拘置所・名古屋スナック強殺」の各死刑囚。昨年12月末の政権交替後で初の執行。谷垣法相は就任から2カ月弱で執行命令を出した。

 参照 千葉法相 死刑立ち会い 2010/07 

《参照にも書いた。政治家のお得意の言葉を借りれば「法の定めるところにより粛々と実行」することが、法相としての責務のあり方だろう。過去には死刑反対論者でありながら法相の地位に就いた人間がいるが、職責が遂行できないのなら法相に就任するべきではない。ただ単に、大臣の肩書きがほしかっただけだったのか。》

 民主党政権は3年余りで計4回9人を執行したが、1年間執行しないこともあった。その前の自民党政権は2カ月に1回執行していた時期もあり、政権奪還で以前と同様の頻度に戻るかが注目される。

 記者会見した谷垣法相は3人の起こした事件の概要を説明し、「いずれも身勝手な理由から命を奪った極めて残忍で、被害者・遺族の無念この上ない事件。慎重に検討を加えた上で死刑執行を命令した」と延べた。

 3人の執行をこの時期にした理由は「差し控える」としたが、「極めて重大な刑の執行なので、十分資料を精査し、諸般の事情を勘案して決めた。改めてその重みを感じた」と説明。制度については「見直す必要は現時点ではないと思う」と明言し、国連から死刑廃止を求められている点については「死刑は極めて大きな内政上の問題。一国の治安の維持、一国の国民感情、国民の安心安全の確保をしっかり考えるべきだ」と述べた。

 民主党政権では、初代の千葉法相(当時)が10年、法務省内に死刑制度の存廃などを議論する勉強会を設置。小川法相(同)時代の昨年3月、存廃について結論を示さずに終結した。その後、現行の絞首刑を見直すかどうかの検討が省内の政務三役会議で始まったが、政権交代で頓挫している。

 日本弁護士連合会の山岸会長は「谷垣法相は死刑制度の運用に当たり『十分慎重に考える』と表明してきたが、就任から2カ月足らずで真に慎重な検討がなされたか大いに疑問。情報を広く国民に公開し、法務省に有識者会議を設置するなどの方策を取ることで、制度廃止について全社会的議論を直ちに開始することを求める」との声明を出した。
 
 

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2013年2月21日 (木)

いじめ事件2.3倍

 毎日新聞(2/21)から、

《あ、そう。また増えたの、でも、いじめニュースには何の感慨もない。もう、数だけを並べる報道には飽きちゃったよ。ただ数を数えて知らせるだけの調査には何の意味もない。いつまで無駄なことをやっているんだろうか。なぜ、いじめる側の人間がいなくならないのか、どうしたら減らすことができるのか、考えたことあるのだろうか。こんなことだからいじめる人間はいつまでも減らないんだ。》

Th_4_3Th_5《左の表では、皮肉にも「だからいじめられるんだ」、「性格を直しなさい」「態度を直しなさい」と、さもいじめられる方が悪いんだとでもいうようにも受け取れる。このような分類に何か意味があるのだろうか。》

 警察庁は21日、昨年1年間に全国でいじめに起因する少年事件が260件(いじめの仕返し8件を含む)あり、児童・生徒511人を検挙または補導したと発表した。件数・人数とも前年の2・3倍で、約75%が7月以降に集中。昨年は大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で7月に滋賀県警が学校などを家宅捜索した経緯があり、警察庁は「操作を機にいじめ問題への社会的関心が高まり、警察に対応を求める人が増えた」とみている。

《世の中のいじめへの関心は、誰かが自殺でもしない限り無関心だということなのか。いじめは、昨日、今日始まった問題ではないはずなのに。日本人特有の「熱しやすく冷めやすい」特性のせいなのだろうか。》

 警察庁はいじめが社会問題化していた84年から統計を取っている。過去最多は85年の638件で、1950人が検挙または補導された。翌86年には、東京都の中学2年の男子生徒が「このままじゃ生きジゴクになっちゃうよ」と遺書を残して自殺し、「葬式ごっこ」などのいじめが明らかになった。

 警察が事件化するいじめの件数は社会の関心の高まりを反映する傾向があり、87年以降は200件未満で増減を繰り返し、いじめが原因とみられる自殺が相次いだ06年に233件と急増した。その後は減少傾向が続いていた。

 昨年は増加に転じ、26年ぶりに250件を上回る260件(前年比147件増)に上った。1〜6月の65件に対し、大津の自殺が注目された7月以降は195件に上った。

 主な罪名は、傷害122件▽暴行74件▽恐喝20件⎯⎯⎯など。ブログなどで実名を挙げて誹謗中傷する「ネットいじめ」による侮辱と名誉毀損が3件あったほか、携帯電話で同級生に「死ね」などの嫌がらせメールを複数回送った迷惑防止条例違反もあった。

 検挙または補導された児童・生徒は511人(前年比292人増)で、17年ぶりに500人を超えた。中学生が384人(同223人増)で大半を占め、高校生は91人(同53人増)、小学生は36人(同16人増)。供述などからいじめの原因・動機を分類すると、「力が弱い・無抵抗」が206人、「いい子ぶる・生意気」が94人、「態度・動作が鈍い」が76人と多く、からかいや腹いせから事件に発展するケースが殆どだった。

 一方、被害児童・生徒の相談先は,保護者が188人、教師が88人、警察などが33人、また38人がどこにもs壟断していなかった。

 いじめへの対応について警察庁は1月、学校との連携を強化して早期把握に務めるよう全国に指示。、警察OBらが警察と学校とのつなぎ役を担う「スクールサポーター」(現在43都道府県・620人)の活用などを勧めている。

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2013年2月19日 (火)

「リーダーズ・ダイジェスト」倒産

 毎日新聞(2/19)から、

《現在の学生、若者たちにはピンと来ない名前だが,敗戦後の日本にやってきて多くの文化人が世話になった、アメリカ文化を代表するような雑誌だった。》

 参照 久しぶりの名前 2006/06
    続・大学生 2010/05

 老舗雑誌「リーダーズ・ダイジェスト」を発行する米RDAホールディングは、ニューヨーク州の連邦破産裁判所に連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。破産法申請は09年以来2回目で、対象は米事業のみ。

 デジタル化の進展に伴う紙媒体の雑誌の不振が続く中、負債を圧縮し再建を目指す。RDAは申請に伴い、約4億6500万ドル(約440億円)の債務を株式に転換することで債権者らと合意している。これにより、負債残高を現在の8割減の約1億ドルに減らし、6カ月以内の破産法手続き脱却を目指す方針。

 再建を円滑に進めるため、債権者からDIPファイナンス(事業再生融資)として1億500万ドルの融資枠を確保した。

 リーダーズ・ダイジェストは1922年創刊。発行部数は1000万部を超える。

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2013年2月18日 (月)

安値で強引に買い取る「押し買い」

 毎日新聞(2/18)”なるほドリ”から、

 Photo年寄りが、大事にしまっていた貴金属品を取られるケースが起きている。泥棒に遭ったのだろうか。

 Q 知らない男が家にやってきて「指輪を買い取る」と言い出して、300円を置いて強引に持て行ったんだって

 A ああ、それは「押し買い」ですね

 Q 押し買い?

 A 極端に安い値段で、モノを強引に買い取る手口だ

 Q なぜ増えているのだろう

 A まず、押し買いは新しい手口のため、適当な法律がなく、悪質な業者でも処分が難しかった。モノを無理に買わされる「押し売り」は、特定商取引法(特商法)という法律で規制され、押し売りをした業者は処分される。でも「無理に買い取る」方は、規制の対象外だった

 Q 法の隙間を突いた、ってことだ

 A そう、加えて、ここ数年、金やプラチナの価格がどんどん値上がりしている。業者にしてみれば、買いたたいた貴金属を転売したときのも儲けは大きくなる一方だ。それで、トラブルが急増した

 Q 何とかならないのか

 A そこで消費者庁は昨年8月、特商法を改正した。今月21日に法律が施行されると、押し買いが特商法の対象となる。法律施行前の押し買いは対象外だが、これで法の隙間は埋まる

 Q 業者はもう強引な取引はできないのか

 A そう、相手が困るような勧誘や、呼ばれもしないのにいきなり家を訪ねることは禁じられる。業者がこれに違反すれば、業務停止命令を受けたり、懲役や罰金の対象になったりする

 Q 安心していいのかな

 A トラブルがかなり減ることが期待される。売り主は、契約をしてから8日間、契約を取りやめる「クーリングオフ」ができるようにもなった。今後は、契約しても、モノを直ぐには渡さないで、8日間は手元に置いておくといい

 Q 古本屋に来てもらって本を売る予定だけれど、この法律が適用されるのか

 A いいや、売り渡すモノが二輪社を除く自動車、大型家電、家具、書籍、有価証券、CD類の場合は例外になるので注意することだ

 
 

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2013年2月15日 (金)

自転車左側走行を徹底(改正道交法試案)

 毎日新聞(2/15)から、

 警察庁が14日公表した道路交通法の改正試案に、自転車が路側帯を通る場合は道路左側に限定するとの規定が盛り込まれた。路側帯の多くは生活道路に設けられているが、自転車の事故は幹線道路より生活道路で多く発生している。改正試案の背景には自転車の無秩序な通行を整理し、左側走行の徹底を図る狙いが
あるとみられる、

 路側帯は歩道のない道路の端を白線で区切った部分で、主にセンターラインのない生活道路などに設置されている。現行法で自転車は道路の左右どちらの路側帯も走れるが、右側の路側帯を通行している自転車が車道にはみ出た場合、左側走行が義務づけられている車道の自転車と正面衝突する危険がある。路側帯の左側通行義務化で、こうした事故の減少効果が期待できる。

 そもそも路側帯は歩道に準じた扱いで、道交法も歩行者の邪魔にならない速度と方法での通行を求めている。警察庁の有識者懇談会のメンバーとして自転車の交通ルール徹底を協議した三井住友トラスト基礎研究所の古倉宗治は「路側帯は歩道をつくる幅がないから設けられているので狭い。自転車の双方向通行がなぜ認められてきたのか」といぶかる。

 警察庁が改正試案を打ち出した背景には、左側走行の徹底を図る狙いが浮かぶ。11年10月に通達で「原則車道走行」「左側走行」を明記したが、試案はそれを法律で明確化する第1歩。改正案が成立すれば、国内の道路の8割以上で自転車は車と同じように左側走行が義務づけられる。70年の道交法改正で自転車の歩道通行を認めて以来の大幅な方向転換で、右側通行ができるのは原則的に自転車道と自転車歩行者道だけになる。古倉は「自転車も車輛の意識を持てば左側走行は当然だ」と話す。

《狭い道路を知人同士がつるんだ並列走行、未だに音楽を聴きながら、携帯を見ながら(だけでも怖いのに、携帯を耳に会話しながらや、キーをいじる奴さえいる)、赤信号無視、などなど、マナー知らずの馬の耳に念仏の輩が多すぎる。》

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2013年2月14日 (木)

ハーグ条約加盟へ

 毎日新聞(2/14)から、

 国際結婚が破綻した夫婦間の子どもの扱いを定めた「ハーグ条約」の加盟が今国会で承認される見通しとなった。

 照合 ハーグ条約要綱案「日本特有」視は誤解の危険 2012/02
    「ハーグ条約」日本は締結すべきか 2009/10
    国際結婚とハーグ条約 -3- 「離婚」2009/10

 自民党は同条約承認案と関連法案を来週にも了承する方針で、一部に異論が出ていた公明党も同意する方向だ。政府は近く条約承認案と関連法案を国会に提出し、13年度当初予算案成立後の5月にも承認されるとみられる。

 自民党外交・法務合同部会は13日、ハーグ条約承認案と関連法案の対応を協議した。党内では、配偶者暴力(DV)に遭った日本人の母が子どもを連れて帰国した場合の対応などを巡り慎重論も浮上。しかし、会合では大きな反対論は出ず、来週の次回会合で国会提出を了承することを確認した。

 一方、公明党の山口那津男代表は12日の記者会見で「基本的には政府・与党で条約承認と国内法を成立させる立場で臨むべきだ」と加盟を容認する考えを示した。党内には女性議員を中心に条約加盟への慎重論があったものの、19日の政調全体会議で条約承認案などを了承する方向だ。

 国際結婚と離婚の増加に伴い、一方の親が国境を越えて子を不法に連れ去る問題が多発している。日本に対し、子の連れ去り事案を最も多く提起しているのは米国で、12年9月現在で81件に上る。このため、米国は日本政府にハーグ条約への加盟を強く求めてきた。

 民主党の野田前政権は昨年の通常国会に条約承認案と関連法案を提出したが、11月の衆院解散で廃案になっていた。安倍政権は民主党政権の案を踏襲する方針で民主党も賛成に回るとみられる。

 首相は13日の衆院予算委員会で「ハーグ条約はわが国にも重要だ。(日本へ)子どもを連れて帰ってくる人がいるが、逆の場合もあり、ルール作りはプラスになる」と強調した。来週に開かれる日米首脳会談で早期加盟の以降をオバマ大統領に直接伝える方針だ。

《30年も前に発効した法だ。お互いに育った国の文化など異なった者同士の国際結婚をするにあたっては、当然知っていて当たり前のことだ。ハーグ条約は、国家間の不法な児童連れ去りを防止する目的でつくられた多国間条約だ。日本国内のように、「DV」さえ口にすれば何とでもなる甘い感覚では国際的な問題は解決しない。日本の条約加盟は遅きに失した感さえある。》

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2013年2月13日 (水)

北朝鮮核実験

 毎日新聞(2/13)から、

《早速始まった。曰く「集団的自衛権議論」の声。
 日本が騒ぐことはない。北朝鮮はアメリカに対してこそ挑発的とも取れる今回の実験だが、北朝鮮は、日本なんか眼中にない。日本は国際社会に向けた非難決議で十分だ。自衛権、自衛権と騒ぐのは戦争したくて堪らない戦争の悲惨さを知らないお坊ちゃん首相や周りの右寄り議員くらいだ。先の大戦も「自衛」の旗を掲げて始まったことを思い起こせばいい。》

【閑話休題】
 自民、民主両党は12日、北朝鮮が3回目の核実験を行なったことを受け、衆参両院の本会議で北朝鮮への非難決議を行なうことで一致した。決議案は各会派の共同提案で行ない、衆院は14日、参院は15日に決議する。国際社会からの自制要求を無視した北朝鮮の行為に対し、与野党から非難の声が上がった。

 自民党の脇雅史、民主党の池口修次両参院国対委員長は12日、国会内で会談し、非難決議案の提出で一致した。自民党の鴨下一郎国対委員長も12日夕の記者会見で「誠に遺憾だ。国際世論を含めて北朝鮮に抑制を働きかけないといけない」と衆院でも調整を急ぐ考えを示した。

 衆参両院は北朝鮮が前回、核実験を行なった09年5月に「わが国を含む地域の平和と安定を脅かすもので決して容認できない」と決議しており、今回も同様となる見通しだ。

 自民党は12日、緊急で外交・国防・拉致問題対策本部の合同会議を開催。「北朝鮮は拉致の再調査に応じず、このような暴挙を着々と進めている」(山谷えり子拉致問題対策本部長)と非難の声が相次いだ。首相官邸に制裁強化を申し入れた岸信夫外交部会長は「制裁の実効性を高めるよう、政府を後押ししていく」と語った。

 石破茂幹事長は12日の東京都内での講演で「北朝鮮の狙いは米国に届く核ミサイルの保有だ」と指摘。「日本が米国まで飛ぶミサイルを撃ち落とす能力を持つことは、北朝鮮の野望を打ち砕くための喫緊の課題だ」と述べ、憲法解釈で行使できないとされる集団的自衛権の議論を急ぐ必要性を強調した。

《集団的自衛権を主張する人たちは、北朝鮮が本当に米国本土を狙って、その報復の大きさも考えずに核ミサイルを撃ち込むと考えているのだろうか。そのようなことが現実に起れば、次ぎの瞬間には北朝鮮は地球上から姿を消すことになるだろに。》

 民主党の海江田万里代表は党会合で「国際世論を無視した許すことのできない暴挙だ」と批判。「政府は一刻も早く確実な情報を収集し、さらなる核実験やミサイル発射が行なわれないような実効的な措置を講じてほしい」と延べた。

《今は、日本としてはそれ以上に急がなければならない少子化を、どう食い止められるかの方が大きな問題だろう。現状のまま放っておけば、どこかの国からミサイルを落とされるまでもなく、日本国の衰退と滅亡は目に見えていると思うのだが。》

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《特定相手としての夫婦間のセックスレスは、惰性や慣れも影響するだろう。現在のように、処女の身体で結婚する女性が珍しい性風俗と違い、戦前、男女の交際もままならなかった時代には、女性は処女の身体での結婚が殆どで、結婚後に始めて性の喜びを知るのが普通のことだった。》

《ところが現在は、セックス産業花盛り、若いうちから男も女もエロ・グロに交際は好き勝手、世界に誇る堕胎天国ともなった。結婚しても子ども一人設ければセックスは終わり、その後、お互いに浮気でもしない限り焼けぼっ杭に火が点くことは2度ないことなのだろう。この現実に苦虫をかみつぶしているのが安倍晋三だ。それにはスタートからの教育改革に本腰入れて取り組むことになりそうだ。》

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2013年2月 9日 (土)

就活「自分で考え行動を」

 毎日新聞(2/8)から、

 昨年12月の就職活動解禁後の現状を大学はどう見ているのか。首都圏の就活支援(キャリアサポート)センターの担当者に聞いた。

 ▽就活解禁前に比べ、訪れる学生層は版消しましたか。

 「3年生の利用者が増えた」(聖心女子大、以下「聖」)「1月は1日で100人を超える学生が来ている」(明治大、「以下「明」)というように利用者が増加傾向であるといえる。

 ▽今年の就活状況は?

 12月解禁の2年目で「(昨年から)大きな変化はない」(明)という。一方で、「会社を知る期間が短くなり、内定を得た後も悩む学生が増える」(一橋大、以下「橋」)ことも予想される。

 さらに、切迫したスケジュールに適応できるように、「ガイダンスを使って徹底的に伝えてきた」(武蔵大、以下「武」)という取り組みも見られた。

 ▽主な相談内容は?

 「最も多いのが、ES(エントリーシート)の添削」(武)という実務的な相談から、中には「マニュアル的なものを聞きにきて、正解を求める学生もいる」(明)。本格的な採用活動がはじまり、具体的なアプローチ方法の相談が増えているのだろう。また、「結婚や出産のことを踏まえ、やり甲斐と働きやすさの選択をどうするか」(聖)という女性学生特有の相談も。

 ▽何を意識して学生を指導していますか?

 「学生が自分自身を肯定的に見られるように長所、価値に気づかせる」(橋)「学生の名前と顔を覚えて、個々のケースの合わせて一緒に考える」(聖)などさまざま。また、不安を抱える学生は頭の中だけで考える傾向があるので現状打破のため、「手足を動かしてください」(武)というアドバイスも。指導よりも進路模索のサポートという役割が強いようだ。

 ▽どんな学生が成功、失敗していますか?

 成功している学生は、「自分で考えて、日頃から自分で行動する人」(武)「コミュニケーション力のある学生」(明)と分析する。一方、失敗する人は「暗い、反応が鈍い、目を合わせない」(橋)。人との関係をうまく築くことが成功の秘訣らしい。

 大学のサポートが就活生にどう影響を与えていくのか注目したい。

《これまでもこのシーズンになるとずっと言い続けてきた。大学を出たところで自分自身まだ未完成の人間だ。よほど哲学的思索にすぐれ、自分を見つめ、社会を学ん考えてきたものでなければ、自分を知らず、自分がどんな仕事に向いているのかは分かりようもない。好き嫌いで就職先を摸索する前に、自分自身を知れ、ということだ。そうでなければ運良く就職できても2,3年もすれば自分にあわない、とさっさと辞めていく人間になるだけだ。そして、差別だ、パワハラだ、不景気だ、社会が悪いとなる。》

《せっかく人として生を享け、大学まで出してもらってきたんだ。遅いかも知れないが、頭は考えるためにあることをもう一度考えるときだよ。ここで17世紀のフランスの哲学者パスカルの随想録「パンセ」の中にある『人間は考える葦である』を贈っておこう。》

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2013年2月 8日 (金)

大学入試センター試験、17点下がり過去最低(国語)

 毎日新聞(2/8)から

 大学入試センターは7日、1月に実施したセンター試験の平均点最終集計を発表した。全30科目(英語リスニングも1科目として計算)のうち、12科目で平均点が先畝んより上がった。

 100点満点の科目で平均点が上がったのは、世界史B62・43点(1・50点増)、現代社会60・45点(8・35点増)、数学Ⅱ・B55・64点(4・48点増)など。
 50点満点の英語リスニングは31・45点(6・90点増)だった。

 平均点が下がったのは、200点満点科目の国語101・04点(16・91点減)、英語119・15点(5・00点減)など。
 100点満点の理科は、物理Ⅰ62・70点(5・33点減)、化学Ⅰ63・67点(1・46点減)生物161・31点(2・69点減)など6科目全てで低下した。

 また、国語の平均点が過去最低となったことが分かった。これまでの最低点は03年の101・08点(200点満点)だったが、今回は101・04点。昨年の平均点は117・95点で約17点も下がったことになる。近年で異例の低さになった理由を、予備校関係者は、例年出題される「評論」とは異なり、批評家・小林秀雄の随筆的な文章が出題されたことを挙げている。

 国語は例年、評論、小説、古文,漢文の順で1問ずつという問題構成。その第1問に小林秀雄の「鐔(ツバ)」が出題された。刀剣のつばを題材にした文章で、分の趣旨や筆者の考えを答えさせる問題だった。

 代々木セミナーの土生(ハブ)昌彦・教材研究センター本部長によると、論理構成が明快な「評論」というよりは、私的な想像も含めた随筆的な文章で、読みづらく感じた受験生が多かったという。文章の末尾につける注釈も、例年は5個以内だが今回は21個も。本文の分量も前年比で約600字増えた。

 小林秀雄は昭和を代表する批評家。難解な文章で知られ「批評の神様」とされる。30年ほど前には大学入試でよく出題されたが近年は少なく、センター試験で出題されるのは初めてだ。

 昨年と比べて17点も平均点が下がり、土生は「受験生からは『少しパニックになった』『想定と違う文章で驚いた』などの声が聞かれた。極端に難しくなったわけではないが、過去問と全く違う文章だったのが影響した」と分析する。大学入試センターは、例年6月に発表する報告書で分析結果を示すという。
 

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2013年2月 7日 (木)

不妊治療の法案骨子「産んだ女性が母」

 毎日新聞(2/7)から、

 不妊治療の法制化について、日本医師会(横倉義武会長)の検討委員会は6日、複雑化が懸念されている親子関係を明確にするため、民法に特例を設けることなどを求める法律案の「骨子」をまとめた。医師会は今後開く理事会での承認を経て、この骨子を不妊治療の議員立法を目指している自民党に提案する。同党は今後、政府と協議しながら立法作業を本格化させる方針だ。

 体外で卵子と精子を受精させ、受精卵を女性の子宮に入れて妊娠させる不妊治療の技術(生殖補助医療)のうち、第三者の精子や卵子で生まれた子の親子関係について現行民法では想定されていない。法律案の「骨子」は、これらの技術で生まれた子どもについては産んだ女性を母とし、実施を依頼した夫を父とするように民法に特例を設けることとした。また、実施できるのは、法律に基づき指定を受けた医師に限定する。指定は全国の医師会が行ない、指定医には毎年、都道府県知事へ実施件数などの報告を義務づける。現在は、日本産科婦人科学会(日産婦)に登録した医療機関で実施されているが、法律など公的な規制がない。この技術で用いる精子・卵子・受精卵は「人体と同等の尊厳を持って取り扱われる必要がある」と位置づけ、売買を禁止することも定めた。

 「骨子」は基本的な内容にとどめており、卵子提供・代理出産の是非や、生まれた子どもが遺伝上の親を知る権利については触れていない。また指定医制度の詳細な規定については、「学会等が定めるガイドライン等に準拠する」としている。

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2013年2月 6日 (水)

教職員の飲酒運転処分、「即刻 懲戒免職」見直しか(神奈川)

 毎日新聞(2/5)から、

 神奈川県教育委員会が飲酒運転をした教職員に行なった4件の懲戒免職処分のうち、3件が県人事委員会の裁決や裁判所の判決で「重すぎる」などと処分を覆されていた。県委員は処分指針の運用を見直し「個別の状況で判断する」方針に改めた。兵庫県加西市職員の免職取り消しが確定した09年の最高裁決定以降「飲酒運転したら懲戒免職」という基準を見直す自治体が相次いでいるが、いまだに明確な判断基準はなく、処分に苦慮するケースが出そうだ。

《相変わらず日本という国は、司法からして酒飲みに甘〜い認識しかないようだ。ひょっとすると、裁判官自身が自分が飲酒運転した時のお返しを期待してのことかも知れない。「飲んだら乗るな」「乗るなら飲むな」は飲んだ酒の量の多寡には関係ないし、走行距離の長短にも何ら関係はない筈だ。事故を起こしたか、人をひき殺したかも関係ない。要は職員としての自覚、道徳律、モラルの問題だ。》

 全国の自治体で飲酒運転の厳罰化が進んだのは、06年8月に飲酒運転の福岡市職員(当時)に追突され、幼児3人が死亡した事故がきっかけ。神奈川県教委も同年9月に懲戒処分の指針を改定し、二日酔い以外の飲酒運転は免職とした。以前は酒気帯びで事故を伴わなければ停職だった。

 これまでに県教委が改定指針に基づき免職処分にしたのは4人。しかし昨年9月、酒気帯び運転した茅ヶ崎市立中の教諭の処分を「懲戒免職」から「停職6ヶ月」に軽減した。

 この教諭は11年7月、飲食店でビールを2杯飲んで別の飲食店に来るまで向かっていたところで検問を受け、翌月懲戒免職となった。教諭の不服申し立てに県人事委は、事故を起こしていない、▽生徒らから復帰嘆願書が出ている———などとして「免職は重すぎる」と判断。県教委の処分を初めて修整する裁決を出した。

 この教諭のほかにも、免職処分になった2人が免職処分取り消しを求めて提訴。いずれも県教委側の敗訴が確定した。09年の最高裁決定以降「飲酒運転による免職は過酷」との司法判断が相次いでおり、県教委は「飲酒運転は引き続き厳しく処分するが、判決や裁決も参考に、個別の状況で判断したい」と従来の方針を改めた。

 横浜市も07年10月、市営バス運転手の乗務前検査で呼気1リットル当りのアルコール量が、0・15ミリグラム以上なら懲戒免職▽0・10〜0・15ミリグラムは戒告———などの基準を設けた。大阪市は0・15ミリグラム以上で停職1〜3カ月、名古屋市は1回目の検知は停職としているのに比べ、異例の厳しさだ。

《飲酒運転には厳しい決まりがあることを知った上での違反だろう。いけないのは最初から「ちょっとの酒」くらいと高をくくっていることだ。情状酌量の必要など全くいらない。懲戒免職となって職を失ったとしても己が招いた結果だ。責任を取るのが当たり前のことだ。異議申し立てなど恥ずかしいと思うのが普通だ。完全に知っていて犯す鉄面皮な「故意犯」だ。》

 市内部でも「厳し過ぎる」との声が上がり、市は運転手が自主検査できる仕組みを採用。全営業所に同じ検知器を2台用意し、自主検査での検知は0・15ミリグラム以上で戒告とした。

 これまでに0・15ミリグラム以上の検知は6件。2件は自主検査だったが、4件は自主検査せず本検査に臨んだケースで懲戒免職(解雇)となった。処分が争われたケースはないが、市交通局は「裁判所の判断があり、社会情勢も変わった」として見直しを検討している。

《社会情勢が変わった、など勝手な認識で酒飲みに甘い判断を指示しようということだ。飲酒運転に厳しい取締りはあって当然だ。重すぎる判決こそ必要なんだ。》

【兵庫県加西市職員の懲戒免職取り消し】
 1、2審判決によると、職員は07年5月の休日、自宅近くの店でビール中ジョッキ1杯と日本酒1合を飲んだ後に車を運転したとして罰金20万円の略式命令を受け、市から懲戒免職にされた。2審の大阪高裁判決は「飲酒運転した職員は免職」という市の指針に合理性を認めつつ「仕事と関係ない運転で距離も短く、事故を起こしていない。アルコール検知量は最低水準。真面目に勤務した」などと指摘。「免職処分は過酷で裁量権を逸脱している」と結論づけた。最高裁も09年9月、市の上告を棄却する決定を出した。

《これだけ酒飲みを庇う裁判官さまのいるのが酒飲み天国日本という国だ。飲酒運転がなくならないのも納得だ。》

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2013年2月 5日 (火)

「PM2.5」って、どんな物質?

 毎日新聞(2/5)”なるほドリ”から

 中国環境保護省は4日、1月24日に開かれた全国会議での周環境相の発言全文をウェブサイトで公表した。それによると、1月の大気汚染は中国全土の4分の1、全人口の半数近い6億人に影響が出たという。

Th_1日本にも影響は出ており、福岡市では環境基準を超える数値を測定。偏西風に乗って流れ着く3月中旬ごろまで注意が必要だという。大気汚染の背景には、成長優先で環境対策を先送りしてきた中国政府や業界の姿勢があるが、このまま続けば中国自体の経済発展に影響する可能性もある。

 中国の大気汚染で日本にも流れてきている「PM2・5」って、どんな物質なの? 空中を漂うとても細かい微粒子のことで、「PM」は英語の「Particulate Matter」の略で、日本語では「微小粒子状物質」と言う。「2・5」は直径2・5マイクロメートル(マイクロは100百万分の1)以下の物質であることを意味している。

 Q いつも中国から日本に来ているの?

 A 日本国内でも都市部を中心に、ディーゼル車の排ガスなどから発生している。海洋研究開発機構の試算によると、中国・四国・九州地方では、1年間に観測されるPM2・5の5割程度、関東地方は約3割が中国から運ばれていると考えられている

 Q 身体に入るとどんな影響があるの?

 A とても小さいので肺の奥深くまで入り込みやすく、沢山吸い込むと、喘息や肺癌になりやすくなる。さらに、不整脈や心筋梗塞のリスクを高める可能性も指摘されている。一般的に、髪の毛の太さは約70マイクロメートル、花粉症の原因となる杉や檜の花粉の直径は約30マイクロメートルなので、PM2・5がとても小さいことが分かる

 Q 規制はないの?

 A 米国では97年、欧州連合(EU)では08年に大気中濃度を規制する基準値を設けた。日本では東京大気汚染訴訟で07年8月に、国と原告の喘息患者らが和解した際、原告がわが国に基準を作るよう求めた。これを受けて環境省は09年9月、大気中の濃度を年間平均1立方メートル当り15マイクログラム以下、1日平均同35マイクログラム以下とする基準を作った。現在、全国556カ所で観測が続けられているが、基準値を超えることが稀にある

 Q どれくらい心配いすればいいのだろうか

 A 花粉症対策用のマスクは目が粗いため、PM2・5は通り抜けてしまう。国立環境研究所(茨城県つくば市)の富田主任研究員は「健康な大人が心配する必要はないが、呼吸器系の疾患がある人は、高濃度になりそうな日の外出は控えるなど、注意してほしい」と呼びかけている。

 環境省は大気汚染物質の観測データをウェブサイト「そら豆君」(http://soramame.taiki.go.jp/)で公表している。また、九州大学応用力学研究所が運用している大気汚染微粒子飛来予測システム「SPRINTTARS」(http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/)では、気圧配置や大気の動きから地域ごとに1週間先までの飛来量を8段階で予測し、毎日更新しているので、参考になる。

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2013年2月 4日 (月)

入浴関連死 年間1万7000人

 毎日新聞(2/4)から、

 高齢者が自宅などで入浴中に意識障害を起こして溺れたり、脳卒中や心筋梗塞を発症したりして急死するとされる「入浴関連死」が、全国で年間約1万7000人に上るとの推計を東京都健康長寿医療センター研究所がまとめた。入浴中の急死は冬場に多発している。温度差による血圧の急激な変化が原因と指摘されるが、実態はよく分かっていない。厚生労働省は具体的な発症要因を探り防止策につなげようと実態把握を進める方針だ。

 Photo【入浴関連死】
 厚生労働省の人口動態統計によると、11年に自宅の浴槽で溺れて死亡した人は約4500人で、「家庭での不慮の事故による死亡」の中で最も多かった。うち65歳以上が約9割を占めた。入浴中に脳卒中などを発症して死亡した場合は病死に分類されるため、不慮の事故には含まれず、病死も含めた入浴中の急死の全体像は分かっていない。

 調査は、寒冷地では入浴中のリスクが高まると指摘されることから、東日本を対象にした。同研究所は昨年10月、北海道や東北、関東、中部地方の23都道県にある440以上の消防本部全てに、入浴中に心肺停止状態となって救急搬送された65歳以上の高齢者に関する調査を郵送。378本部から回答があり、うち365本部で該当事例があった。年代別では80歳以上が2438人と6割近くを占め、75〜79歳の921人が続いた。

《60を超える消防本部からの回答がなかったことになるが、老人の死に関心を持っていないのだろうか。それとも回答がなくても東京都健康長寿医療センター研究所側に正確なデータを採る気がなかったのだろうか。必要なデータであるにも拘わらず、どのような調査にしろこのような回答漏れがあるのだが、いつもながらにもともと調査する姿勢にいい加減なものを感じる。》

 同研究所は、救命につながったケースはごく一部と見て 年齢分布を考慮すなるどし、同様のケースによる全国の死者数を推計。一部の消防本部からは発見時に既に死亡していた「不搬送」事例も報告があり、これらも推計に反映された。

 同研究所の高橋副所長によると、冷え込んだ脱衣所や浴室では急に体温が奪われ欠陥が縮んで血圧が上がる。湯船に入った直後も熱さが刺激となって血圧が上がり、その後は血管が広がって急速に下がる。こうした血圧の急変動が意識障害の引き金になり、溺れる恐れがあるという。脳卒中などの発症につながるほか「湯に長くつかることで熱中症もあり得る」とする。

 厚労省は昨年10月に東京、山形、佐賀3都県で調査を開始した。救急隊や搬送先の医療機関に協力を求め、入浴していた時間や湯の温度など詳細なデータを収集。気候の違いも影響するか調べる。

 副所長は浴室や脱衣所を暖房器具で暖めたり入浴前に浴室の床に湯を撒いたりといった予防策を勧める。「可能なら浴室の壁に断熱材を入れ二重窓にするのも有効」という。

《我が家の浴室は夏場はいいのだが、四辺の壁、床もタイルのため冬場は冷たく(簀の子は不潔になりやすいので建築以来使用していない)寒い。特に冬場の入浴時の注意は、早くから毎年のように死亡情報もあり、高血圧の妻もいることから若い頃から注意を払ってきた。入浴時の冬場は脱衣場にガスストーブを据え、隣室の浴室のドアを開いて入浴前10〜15分前にはガスをともす。湯船から上がってパジャマや衣類を纏うまで、ずっと暖めている。廊下へのドアを閉め切るので浴室と脱衣所以外の部屋に蒸気が回るのも防げる。夏場になるとストーブを扇風機に取り替える。いずれにしても、以前から問題になっているのに、今頃調査開始とは片腹痛い話だ。》

 また、寒いトイレについても、国立循環器病研究センター予防医学・疫学情報部室長の西村医師(循環器疫学)は注意を呼びかける。急激な温度変化にさらされると交感神経が緊張して血管が収縮、血圧が急上昇する。冬場に暖房の効いた居室から冷え込んだ脱衣所や浴室に移動し、さらに熱い湯船につかる過程で、脳卒中や心筋梗塞になりやすい。入浴だけでなく、寒いトイレも同様の危険があり、注意が必要だ、と。

《トイレにも夏場は小型扇風機、冬場は小型電気ストーブと足元には足温マットを敷いて乗り切っている。》

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2013年2月 3日 (日)

リチウムイオン電池

 毎日新聞(2/2)”なるほドリ”から、

 ボーイング787のトラブルで、バッテリー異常が疑われている。使われている「リチウムイオン電池」って何?

1_2電池には、乾電池のように使い捨ての「一次電池」と、充電して繰り返し使える「二次電池」がある。リチウムイオン電池は二次電池の一種で、旭化成グループフェローの吉野彰(65)が85年に発明した。電気を通す液体(電解液)に、プラス(正極)とマイナス(負極)の電極を入れ、その間を電子が行き来して電気をつくる仕組みは共通だ

 Q リチウムイオン電池はどこが凄いのか

 A 先ずは電極の材料の組み合わせだ。正極はコバルト酸リチウム、負極は炭素。従来の二次電池は、使い続けると電池がへたってくるのが課題だったが、リチウムイオン電池は性能が落ちない。パワーがニッケル電池など他の二次電池の約3倍の約4ボルトと大きい上、セ氏60度から氷点下10度まで働くというデータもある

 Q そういえば、携帯電話の電池に「Liーion」って書いてある

 A リチウムは1センチ角の立方体に重さが0・5グラムと金属の中で最も軽いので小型化しやすく、携帯電話や電気自動車などに幅広く使われている。生産量は世界で10億個以上。民間調査会社によると、リチウムイオン電池の材料市場は、14年には08年の約1・6倍(6521億円)に上ると予測している

 Q いいことずくめだが」、弱点はないのか

 A 充電し過ぎると「過充電」という現象が起き、電解液からガスが発生したり発熱したりする。放電し過ぎる「過放電」も、同様に異常発熱の原因となる。電解液に燃えやすい有機溶媒が使われているため、適切に使用しないと発火や爆発の可能性もあるのだ

 Q 今回のトラブルの原因はそれ?

 A 国土交通省運輸安全委員会が調べているが、過充電や過放電で発煙したのか、別の原因かはまだ分からない。バッテリー以外の電気系統に問題があった可能性もあり、調査には時間がかかりそうだ

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2013年2月 2日 (土)

いじめ対策 第三者調査委員会報告書(大津)

 毎日新聞(2/2)”社説”から、

  大津市立中学校の2年男子生徒が11月10日に自殺した原因を調べていた市の第三者調査委員会が越市長に報告書を提出した。同級生のいじめが自殺の直接的原因と判断し、学校がいじめを認識できる状態にありながら適切に対応しなかったと指摘するなど、明確な結論を示したことは評価できる。

 こうした外部調査機関はこれまでも全国で設置されている。だが、メンバーを明らかにしなかったり、関係者から事情を聴かなかったりし、原因も特定できないなど真相解明につながらず、遺族が不信感を抱くケースもある。

 大津市の場合、委員6人の中に始めて遺族推薦の学者らが入り、全員の名前も公表した。聞き取りも加害者生徒を含め在校生や教師ら延べ56人から95時間に及んだ。ただ、調査を始めたのが自殺から10カ月後だったため、関係者の記憶が薄れるなど制約もあった。学校や市教委の対応の遅れが悔やまれる。

 学校は自殺直後、全生徒にアンケートし、いじめをうかがわせる回答があったのに調査を打ち切っていた。学校による調査は、訴訟の法的責任を逃れようと組織防衛に走りがちで事実の究明も甘くなる。迅速、公正、客観的な調査のあり方を議論していくには今回の調査委の取り組みがモデルになるのではないか。

 報告書によると、自殺した生徒がいじめを受けていると複数の生徒が担任に訴え、複数の同僚教師も見聞きしていた。自殺の6日前には2年生の担当教師が会議を開いたが、けんかと処理された。いじめと認知することを殊更避けようとしたと疑われても仕方のない対応だ。

 文部科学省は昨年11月、いじめを早期発見できたり、隠さず適切に対応できたりした教師や学校をプラス評価するよう都道府県教委に通達した。もっともなことだが、調査委は、教師が多忙になっていることが克服すべき差し迫った課題と指摘した。余裕がないと、いじめを小さくとらえなねず、問題を抱え込んだ教師は孤立する。事態を組織的に解決する対応力が学校全体に求められる。

 教師だけでいじめに対応するには限界があることも今回示された。調査委は、子どもが救済を訴えられる外部機関の常設を提言し、弁護士による定期サポートや、オンブズマンなど第三者機関の創設を挙げる。

 実現には、専門知識と経験を有した人材が必要であり、子どもと身近に接する学校との調整をどうするかなど課題は多い。それでも学校外からの支援は検討に値する。学校と地域の関係機関との連携も強め、いじめの早期発見、解決に取り組める相談システムの整備を進めたい。

《調査委員会と銘打っても、結果は今までと何も変わらない。いじめと自殺の因果関係を明確に指摘しただけだ。いじめ防止には何の役にも立つわけではない。これではただ「死んだ子の年を数える」に過ぎない。いじめる側は、後から後から生まれ続ける。いじめる子の成長過程における生活環境、もっといえば家庭環境、家庭教育などの背景こそ明らかにしなければ、結果を追うだけの調査では、いつまで経っても何も解決できないだろう。》

 参照 いじめ対策、画餅に帰さぬよう 12/09/

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