皇居ランニング
毎日新聞(1/13)から、
《マナーなど更(あらため)て社説で取りあげることか。10年の晩秋にブログで取りあげた(参照 速くて怖い、観光できないなど苦情、皇居外周を走るランナー)が、我が物顔の牛に曳かれた付和雷同のすかんぴんたちが、通行人を無視し、大手を振って走り回る。「マナー10の宣言」などクソの役にも立っていない。》
史上空前のランニングブームだという。笹川スポーツ財団の調査によると、過去1年間にジョギングもしくはランニングをした成人は1000万人(推計)を突破した。2002年からの10年間で500万人以上増えた計算だ。07年に始まった東京マラソンの影響が大きい。
今、日本で一番人気のあるランニングコースといえば、東京の皇居周回コースだろう。1周約5キロ。信号がなく、適度なアップダウンがあり、交番があって夜間でも安全なことなど好条件が重なり、週末は勿論、平日の夜もランナーの姿は途切れない。周辺には更衣室やシャワー室を備えたランニングステーションが10カ所以上あり、東京出張の際に利用している人も少なくない。
津京都千代田区の調査によると、平日午後6〜9時の3時間で約4000人、休日午前7時〜午後6時の11時間で約8300人を数えた。タイムを計測するランニングイベント(競技会)は月平均20大会が開催され、参加者は10年度が約6万2000人と5年間で1・6倍に増えた。
ランニングステーションでつくる団体が「左側走行」「反時計回り」などのマナー徹底を呼びかけてはいるものの、集団走行によるトラブルや歩行者や自転車との接触事故が絶えない。このため千代田区は一昨年末、ランナー代表、地元町会、警察、行政、学識経験者らによる「皇居周辺地域委員会」を発足させ、昨年末の会合でイベントについて一定の制約をかける方針を示した。
現在4カ所に分散しているスタート・ゴール地点を桜田門前広場に限定したうえで、同一時間帯での参加人数を700人以内とし、交通整理員の配置などを義務づける。花見客で混雑する時期の使用申請は受け付けない方針で、今年は4月の1カ月間を開催自粛機関とする。
多くの人が集う公共空間の利用について国や東京都などの管理者が一方的に決めて通知するのではなく、実際に利用する人たちの意見に耳を傾けながら、時間をかけて案を取りまとめたことを忘れてはいけない。ランニング禁止などの措置が出されることがないようにしたいものだ。
《不特定多数が散歩を楽しむ公道で、競技会を実施するなどあまりに交通道徳を欠いている。即座に中止させるべきだ。また、前回も書いたが、連れション宜しく集団で駆け回るなど、見つけ次第即座に取り締まればいい。こんなところにまで「みんなで走れば恐くない」が罷り通るようでは日本もお終いだ。》
皇居周辺の歩道はランナー専用ではなく、あくまでも歩行者優先だ。混雑時はタイムにこだわらず、ゆとりあるペースを心がけ、追い抜き・追い越しの際は声かけをするなどして、譲り合いの気持ちでランニングを楽しんでほしい。
《注意されてやめるような連中ではないだろう。譲り合いを呼びかけて治まるようなら、事故も起こらず、苦情も出ず、何度もメディアも取り上げることもなく、疾っくに静かな皇居周辺になっているだろう。》
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