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2013年1月 7日 (月)

冬山遭難事故多発

 毎日新聞(1/6、7)から、

 Th__3年末から年始にかけて日本アルプスや富士山などで冬山登山の遭難が相次いでいる。5日までに2人が死亡、。北アルプスの剣岳では男女4人と連絡が取れず行方不明者は計8人とみられる。先月30日から冬型の気圧配置が強まり、荒天なのに登山を強行したのが一因とみられ、各地の警察などが正月返上で捜索に当たっている。専門家は「登山を中止して引き返す勇気が必要」と警告をならしている。

 北アルプスの剣岳では登山中の男女4人が下山予定日の3日になっても連絡がつかないことなどから、富山県警が5日、遭難した可能性があるとみて捜索を始めた。

 上市署によると、4人は、埼玉県富士見市の会社員、石川雅規(29)、東京都清瀬市の国家公務員、山野美鈴(33)、川崎市中原区の会社員、小林正紀(38)、東京都文京区の宮川良成(45)。いずれも東京都山岳連盟に加盟する山岳会に所属。先月30日に入山し、3日に下山予定だった。10日まで過ごせる食料などを携帯している。

 また、長野県警は5日、北アルプス穂高連峰明神岳付近と南アルプス甲斐駒ケ岳付近で行方不明になっている計3人のヘリによる捜索を続けたが手掛かりはつかめなかった。明神岳での行方不明者は愛知県小牧市のl会社員、加藤秀明(34)と名古屋市名東区の同、浜松一人(35)。甲斐駒ヶ岳付近は大阪市天王寺区の60代男性。

 一方、岐阜県高山市の西穂高岳では、県警ヘリが心肺停止状態の神奈川県藤沢市の会社員、中西裕(50)を収容したが、死亡が確認された。死因は凍死。

 静岡県警は同日、富士山の御殿場口登山道と須走口登山道の中間付近で、雪に埋もれている男性の遺体を発見。福島市に住む環境省福島環境再生事務所の男性職員(39)とみて身元確認をしている。

 この他、富士山に登ったとみられる東京都調布市の会社員、綾田憲吉(36)と連絡が取れなくなり、山梨県警が5日、捜索を開始した。県警によると、綾田の車は先月31日から同県富士吉田市の登山道駐車場に止まったままという。

《例年のことながら、雪山にしろ、夏山にしろ、海や川など自然をなめ、己の体力や技術を過信し、ブームに乗っただけの、無謀で哀れな連中の記事が紙面を賑わす。》

 また、7日午前0時半ごろ、京都市右京区嵯峨愛宕町の愛宕山(標高924m)に前日から出かけた母(35)と子ども3人が下山しないと家族から110番通報があった。京都府警右京署と市消防局が約75人態勢で捜索したところ、同日午前9時15分ごろ、4人が自力で登山口付近まで下山し、無事保護された。母親は「道に迷い、山中の道で寝て一晩を過ごした」と話している。

 不明になっていたのは同区花園寺ノ前町の母親と小学3年生の長女(9)、小学1年生の長男(7)、次女(3)の4人。母親と長女が発熱しているが、怪我などはないという。

 同署によると、母子は6日昼ごろ、山頂にある愛宕神社に「お参りにいく」といって家を出た。登山口付近に母親の乗用車が駐車してあり、午後4時半ごろ、神社でおみくじを買う姿が目撃されたが、その後連絡がつかなくなった。登山口から山頂まで片道約2時間かかる。山頂付近の気温は市街地より10度前後低く、7日午前4時半時点では氷点下4度、積雪3センチだったという。

<引き返すのが原則>
 山岳のエキスパートたちからは、連続する事故に厳しい意見が聞かれた。

 山岳気象予報士の猪熊隆之によると、日本アルプスでは昨年12月30日と1月2日が特に荒天となった。山頂付近では身動きが取れないほどのも吹雪だった。猪熊は「出発前に予想天気図を調べ、引き返す地点を決めておくことが大切だ」と指摘する。

 長野県山岳遭難防止対策協会講師の丸山晴弘(72)は「天候悪化が分かっていれば中止や引き返すのが原則で、無理に登山を続けるのは無謀としか言いようがない。この時期の北アルプス周辺は悪天候の方が多く、10回のうち計画通りに登れるのは3回程度しかない。休みを取り来ているから、登ってしまおうという気持ちは禁物だ」と話す。

 登山医学に詳しい高折病院(京都市)名誉院長、中島道郎(82)は「冬山の恐ろしさが理解されていないのでは」と話し、「今は必要な知識や装備を教えてくれる指導者と登山した経験がないまま、雪山に挑戦するケースがあるのではないか」と推測する。

 今シーズンは夏なら比較的登りやすい富士山でも遭難が相次いだ。山頂付近では2日、平均で秒速40mほどの暴風が吹き、3日の最低気温は氷点下26・9度と平年比6・1度も低かった。静岡県警富士宮署は「寒さに加え、突風が吹く。余程慣れていなければ大変だ」と指摘する。

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