女子プロ野球 関東進出
毎日新聞(1/5)から、
年明け早々の3日、日本国憲法の「男女平等」を起草したベアテ・ゴードン女史の死去が報じられた。
第二次大戦後、連合国軍総司令部(GHQ)民政局員として日本国憲法の男女平等などの条項を起草した米国人女性、ベアテ・シロタ・ゴードンが昨年12月30日、膵臓癌のため、ニューヨーク市内の自宅で死亡した。89際だった。
1923年、ウィーン生まれ。有名なピアニストだった父ら一家で来日し、5歳から約10年間東京で暮らした。22際だった45年に再来日し、民政局員として憲法起草に従事し、日本での生活で少女の身売りなどを知っていたことから女性の地位向上を提案。14条(法の下の平等)や24条(両性の平等)に反映された。
00年5月には国会の憲法調査会で意見陳述し「日本国憲法は世界に誇るモデルだから50年以上も改正されなかった。他の国にその精神を広げてほしい」と訴えた。9条(戦争放棄)を含む改憲の動きにも反対していた。
また、ニューヨークの日米交流団体「ジャパン・ソサエティー」に勤務し、狂言師の野村万蔵、版画家の棟方志功、茶道家の千宗室らを米国で紹介。文化の橋渡し役としても活躍した。
《時、将(まさ)に安部内閣が憲法を変え、自衛隊を国軍化し戦争可能な国にしようと虎視眈々だ。小選挙区のからくりで、頭数だけは多く獲得したようだが、国民のほぼ50%は無投票、投票をしたそのまた50%の票とは国民の25%に支持されたに過ぎない。それで選挙に勝った気分で好き勝手に憲法改正(改悪)をやられてはたまったものではない。護憲を貫くべきだ。》
【閑話休題】
参照 続・女子野球 2008/09/
その後の女子プロ野球 2010/06/
3年前にスタートした女子プロ野球リーグで、待望の新球団が関東地方に今春誕生する。現在は関西の3チームでリーグ戦を実施しており、関東に球団ができるのは初めてになる。「なでしこジャパン」の活躍に象徴される女子サッカーと比べ、人気、知名度とも大きく出遅れている女子プロ野球。人気沸騰なるか。
埼玉県川越市で昨年11月に行なわれた新球団設立に備えたテストには17〜25歳の17人が参加し、50メートル走や遠投などで7人が合格した。8月の女子ワールドカップ(W杯)で3連覇を果たした日本代表(マドンナジャパン)の中島梨沙投手(28)はその一人。会社勤めの傍ら、同県内のクラブチームでプレーする中島選手は「毎日練習できる環境は魅力」と話す。
既存3球団は、京都アストドリームス
兵庫スイングスマイリーズ
大阪プレイビーハニーズ
昨季は前後期各20試合を戦い、大阪が総合優勝した。3チームとも健康食品メーカー「わかさ生活」(本社・京都市)が設立した株式会社、日本女子プロ野球機構(大阪府高槻市)が運営する。関東の新チームも同様で、チーム名や本拠地も今後発表される予定だ。
試合が7イニング制で、金属バットを使うほかは男子とほぼ同じ。プロ野球の元オリックス投手で、兵庫の松村豊司監督(31)は「ここ3年で投手の制球力や守備の連携が格段にレベルアップした。スピードやパワーは男子に劣るが、丁寧さ、正確さは女子ならではだ」と話す。プレーがひたむきで、ファンと選手の垣根が低く、アットホームな雰囲気も魅力という。
だが、状況は厳しい。同リーグは、わかさ生活の角谷社長が大の野球好きで支援を始めた。年間約8億円に上る運営費は同社が拠出している。
選手には寮が用意され、全員野球で生計を立てているものの、新人の年俸は200万円。11年にはタイトル料を含めて700万円を手にした選手もいるが、男子にはほど遠い。
昨季は無料招待客を減らしたところ、1試合の平均入場者は11年の約1700人から約500人に減少した。選手の登録名をフルネームから名前だけに変更するなどPRに懸命だが、思うような集客につながっていない。
女子硬式野球の競技人口は約800人と、4万人ともいわれる女子サッカーと比べ非常に少ない。それでも、全国高校女子硬式野球連盟の堀秀政事務局長は「プロ野球ができたことで、今まで中学や高校で軟式野球やソフトボールに転向していた生徒が硬式を続けるケースが増えた」と歓迎する。
女子プロ野球の歴史は古い(参照 女子プロ野球 )が、資金難などでわずか2年で消滅。苦い歴史を繰り返さない、は選手、リーブ関係者の共通の思いだ。
機構の片桐代表は「首都圏には女子硬式野球の強豪高校や大学が多く、いい選手も観客も集まりやすいのでは」と期待する。「なでしこ」のように、男子の人気と肩を並べる日は来るだろうか?
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