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2012年11月21日 (水)

小中高の教師の7割が、いじめ対応「時間不足」と

 毎日新聞(11/21)から、

 小学校から高校の現役教師の約7割が、いじめへの対応に「時間が足りない」と感じていることが毎日紙のヒアリング調査でわかった。4割は保護者との信頼関係に自信がなく、3割が校内の組織的対応が不十分と考えていることも判明。さらに2割が警察や児童相談所との連絡が不十分と答えた。大津市の中2自殺問題を受け、文部科学省は緊急いじめ調査の主計を急いでいるが、いじめを発見しても学校が十分な対応をできない状況が明らかになった。

 Ijime1調査は全都道府県の現役教師計104人に対し、電話などによるヒアリング形式で実施した。内訳は男性73人、女性31人で、小学校38人、中学校30人、高校36人だった。

 「1人で対応できないレベルのいじめ事案」に対応する際に、不十分と思う内容を聞いたところ、69人が「時間」を上げ最多だった。次いで「保護者との信頼関係」46人、「人手」43人、「組織的対応(校内、職員同士の信頼関係)」32人——だった。また「他の期間(警察、児童相談所など)との連携」も24人が上げた。

 自由回答で課題を聞いたところ、時間不足の理由として「教育委員会からの調査依頼や会議が増えた」(北海道・小学50代男性)、「書類作成や授業準備などで、じっくり生徒の話を聞けない」(福井・高校20代男性)など、多忙すぎる教師が生徒とのコミュニケーション不足に悩んでいる実態が改めて浮き彫りになった。

 保護者との関係については「世の中の人権に関する考え方が敏感で『いじめをしているのではないか』と疑うことですら『人権侵害』と言われがちで対応しづらい」(大分・高校40代男性)など意思疎通の困難さを訴える声が多く、学校全体のいじめへの対応についても「形式的には対応するが,実際は1人の先生におんぶに抱っこが現状」(新潟・高校50代男性)と実情を訴えた。

 また、警察など他の機関の介入については「学校と保護者との信頼関係を損ね、修復にかなりの時間と労力を要する」(愛知・中学40代男性)と抵抗感を示す意見もあった。

【いじめへの対応に関する現役教師の声(抜粋)】
<時間や人手が足りない>
 •忙しくて余裕がない。土曜に授業があった時代の方がむしろ時間的、精神的余裕があった。(山梨・小学50代女性)
 •クラスや学年、学校が荒れている場合、人手が足りず、生徒と向き合う時間が取れない。教師を増やし、煩雑な書類作成などを極力減らしてほしい。(兵庫・高校40代女性)
 •いじめに関する調査が「調査のための調査」にならないか心配。調査は大切だが、親や生徒と話す時間も確保してほしい。(長崎・中学40代女性)
<保護者との信頼関係>
 •保護者が学校や担任への信頼を喪失していると、情報共有や連携が取りづらくなる。子どもの学校への安心感の喪失につながる。(新潟・小学・20代男性)
 •(いじめの加害者の)わが子を親がかばい、事実を受け止めず学校を敵視する家庭がある。(栃木・高校50代男性)
 •いわゆる「モンスターペアレント」といわれる保護者が1人でもいると、その学年は振り回される。「教師が悪い、学校が悪い」と言われ、教師が精神的に追いつめられる。余裕を持って生徒に接することができない。(東京・50代女性)

 竹内和雄・兵庫県立大准教授(生徒指導論)の話。
 現場の教師の本音がよく現れている。深刻ないじめ問題が起きる度に日本中が「学校は何をやっているんだ」という雰囲気になり、教師は何を訴えても社会に聞き入れてもらえない無力感に支配される。全国的な教師の士気低下が窺える。さらに調査、報告、改善策の作成などの作業がのしかかり、精神的に疲れ切っている教師も多い。課題のある学校は確かにあるが、多くの教師は真面目に頑張っている。感情的な学校批判を超えて、こうした教師の意見や心情を社会全体が共有する必要がある。」

《学校や教師に向けて、最初に牙を剥いたのは実はメディアだった。完膚なきまでの攻撃だった。それをきっかけに、ただ同調するだけの保護者らの学校や教師への攻撃が続き、それが社会現象ともなり、親に釣られた子どもたちの教師何するものぞ、の動きとなって現在まで続いているのだ。私が6年前にブログに取りあげて書いた「いじめ」1、2、3から、何一つ対策らしいものは取られて来なかった。全てはいじめの数を数えて嘆くだけのことで何年もを無為に過ごして来たのが実情だ。すべてはいじめの本質を見ていないからだ。いじめは学校の問題でも、教師の問題でもない。すべては子どもを育てる親、保護者の問題なのだ。このことに関してこれまで100本を越えてブログで取りあげてきた。いくら文科省が乗り出そうと、これまでのような対応では、悲しいことだがこれからもいじめはずっと続いていくだろう。》
 

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