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2012年11月17日 (土)

12年版犯罪白書 検挙16%が高齢者

 毎日新聞(11/16)から、

 法務省は16日、12年版の犯罪白書を公表した。昨年の高齢(65歳以上)犯罪者の検挙人数は4万8637人に上り、全年齢層に占める割合が統計を取り始めた86年以降で過去最悪の約1%に上った。罪名別では暴行事件が顕著な増加傾向を示しており、高齢者犯罪の深刻な実態が浮かんだ。

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 白書によると、昨年の高齢犯罪者の検挙人数は92年からの20年間で約6倍に増加。他の年齢層が06年ごろから減少もしくは横這い状態になっているのに対し、唯一増加傾向にある。全年齢層に占める割合も、20年間で約5倍に膨らんでいる。

 昨年の高齢者検挙数のうち約6割は万引きで、万引き以外も含めた窃盗は約7割を占めた。20年間で暴行が約50倍、傷害が約9倍、窃盗が約7倍に増えた。

 一方で、昨年1年間に刑務所に入所した高齢者数は2028人。入所者全体に占める割合(高齢者率)は8%で統計を始めた91年以降で最高だった。

 また、高齢入所者のうち、2度目以上の入所者1416人(全体の約7割)。6度目以上の入所者も787人(同約4割)に上り、高齢者の抜本的な再犯防止対策を進める必要性を浮き彫りにした。

 白書はまた、昨年の高齢受刑者の仮釈放率(31・3%)が、受刑者全体(51・2%)より大幅に低いことを指摘。仮釈放は出所後の生活環境も含めて判断されるため、「釈放後の帰住先が確保できない人が多いことが考えられる」とし、身寄りのない高齢者の増加が、仮釈放を妨げている現状を明らかにした。

〖曲田統(まがた・おさむ)中央大学法学部教授・刑事法学の話〗
 罪を犯す高齢者には、若年より犯罪傾向にあったものと、高齢になって罪を犯すようになったものの、2タイプがある。減らすには、身寄りのない人や他者との関係が希薄な人が少なくない後者の場合、孤立した高齢者へのケア体制や、老老介護に対する社会的支援の仕組みをより充実させ、効果的な犯罪予防につなげるべきだ。

《東北地方の大震災以後、しきりに絆が叫ばれるが、その核にあるのは家族の絆だろう。だが今は、實の娘,實の息子の親の虐待が目立つ。曲田のいうように高齢者の社会的支援も必要だろうが、その以前に今は失われている家族の絆の見直しの方がよほど必要なことだ。》

 参照 高齢者虐待、加害者の86%が同居家族 08/10
    高齢者虐待12%増加 09/11
    高齢者白書(平成23年度) 11/06

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