100歳への道
毎日新聞(11/1)”ジャンクフード中毒”順天堂大大学院教授・白澤卓二 から、
ジャンクフードは、カロリーは高いがビタミンやミネラル、食物繊維があまり含まれない食品のことだ。「ジャンク」*には「がらくた」という意味がある。ファストフードのハンバーガーやドーナツ、ポテトチップスやポップコーンなどのスナック菓子がこれに当たる。身体に良くないことは誰でも知っている。それでも「わかっているけどやめられない」のがジャンクフード。なぜやめられないのか。
《 * Junk 単に食感や満腹感を目的とする食品の、がらくたや屑を意味するほかにも、趣味のアンプを組み立てていたころ、秋葉原に日参してジャンク屋のがらくたの中から必要なパーツを見つける楽しみを味わったことがある。また、子どもの頃歌った「支那の夜」の歌詞にあった帆のついた船の様式でジャンクが耳に懐かしい。また、アメリカのノイズロックを日本では音楽ジャンル用語でジャンクと呼ぶ 》。
米フロリダ州スクリップス研究所のポール・ケニー博士とポール・ジョンソン博士は、実験室のネズミも「わかっちゃいるけどやめられない」ジャンクフード中毒に陥ると報告している。
《思い返してみれば、私は上に書かれているジャンクフードは滅多に食べたことがない。ハンバーガーやポテトチップスにポップコーンなどはまるで食べたいと思ったことさえない。あん入のドーナツだけは甘いものが欲しくなったとき、何度か口にしたことがあるだけだ。》
実験室のネズミは通常、栄養素や食物繊維が十分含まれた餌で飼育されているが、ケニー博士らが通常の餌に加え、ベーコン、ソーセージ、チーズケーキ、パウンドケーキ、チョコレートなどのジャンクフードが含まれる餌も置いてみたところ、ネズミは通常の餌には見向きもせずジャンクフードを食べ続け、ついに肥満症を発症した。肥満症になったネズミの餌を通常に戻しても、2週間経っても食べようとせず、ジャンクフード餌を待ち続けた。もはや通常の餌では満足できず、〝ハンガーストライキ〟の道を選んだのだ。
さらに驚いたことに、ジャンクフードを食べたら床に電気を通してショックを与えるという嫌な条件づけをしても、ネズミはジャンクフードを食べ続けた。つまり、脳の一部が麻痺してしまい、電気ショックも厭わずにジャンクフードを求め続ける完璧な「中毒」になってしまったのだ。人間がジャンクフードを食べ続けても罰則はないけれど、ネズミを反面教師に‥‥‥‥。
《麻薬同様、それほど恐ろしい習慣性のあるジャンクフードなのに、生産し売り続けるのはアルコールやタバコ同様、生産者の生活を保護するためなのか。》
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