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2012年10月27日 (土)

立件難しい航空機内での盗撮

 毎日新聞(10/27)から、

《「旅の恥はかき捨て」とは言うものの、とどまることのない恥ずかしい男どもの話題だ。今回は、日本上空で発生した事件だが、もしも他国上空でのこのような行為が摘発されることを想像すると、世界の笑い者になるのは、ひとり当人だけの問題では済まないだろう。昔からスパイカメラも存在し、盗み撮りも存在していたが、写真家でもなければ1960年代ごろでも、一般の家庭で高級品とされていたカメラを所持していたのはクラスに数人しかいなかった。それでも「D(現像)・P(焼付け)・E(引き延ばし)」の看板のある写真店に依頼しないと画像としての写真を楽しむことはできなかった。だが、誰でも手にできるデジタルカメラが出現し、一家に数台の持ち合わせも珍しいことではなく、プリントしないでも画像は確認ができ、保存することも容易になった。機能性は上がり、小型化し、簡単に操作ができる。日本の今ほど性風俗が乱れ、不道徳な時代はないだろう。世間には猥雑な写真や印刷物は氾濫し、そこに「俺にだって」と、真似したくなる輩どもが出てきてもおかしくない背景があるのだ。》

 9月10日、高松—羽田の航空機内で会社社長の男(34)がスチュアーデスのスカートの中にペン型カメラを差し向けたのを別の乗客が発見。男は東京空港署に任意同行された。

 乗務員らが正確な盗撮時間を覚えていなかったため、同署はベルト着用サインが消えた時間などから犯行時刻を午前8時9分と割り出し、航跡図から兵庫県篠山市上空だったとして、同県迷惑防止条例違反を適用し、逮捕した。飛行中の盗撮逮捕は全国初だった。

 しかし、東京区検は男を釈放した。篠山市は兵庫県の東端に位置し、分速約15キロで飛行する航空機なら約1分で大阪府や京都府に移動してしまうため「篠山市上空との特定が不十分」と判断したとみられる。男のパソコンからは、他に盗撮したとみられる画像も大量に見つかっただけに、捜査関係者は「県境でなければ」と悔しがる。

 盗撮事件は撮影機器のハイテク化に伴って増加し、11年の全国の摘発件数は1930件と過去最多になった。インターネット上ではスチュアーデスを盗撮した画像が出回り、被害に歯止めがかからない状況が続いている。

1_2だが、飛行中の航空機内での盗撮が起訴された例は過去にない。取り締まりの根拠となる条例が全都道府県ごとに定められているが、高速で移動しているため、どの自治体の上空で盗撮が行なわれたかを確認することが困難だからだ。

 盗撮行為について大手航空会社の広報担当者は「発見すれば機長名の警告書を渡すが、必ず警察に引き渡すとは限らない」と泣き寝入りの実態があることを認める。

 同署は航空会社から被害報告を受ける度に区検と事件化を協議する。「犯行時刻が分かれば場所は特定できる」との結論で一致してきたが、被害者が盗撮された時刻を覚えていることは少ない。

 「時間確認」の呼びかけは、こうした状況を受けた苦肉の策。周りの乗客も一緒に時計を見れば、有力な証拠となる可能性が高い。

◆条例違反適用に都道府県境の壁◆
 刑事訴訟法は容疑者を起訴する場合、起訴状に「罪名」を記載しなければならないと定めている。
 盗撮や一般的な痴漢行為を罰する迷惑防止条例違反は、制定している各都道府県の中でしか効力を持たない。このため国内共通の刑法などと異なり、兵庫県の条例を適用するには、その県内で盗撮が行なわれたことを立証し、起訴するなら起訴状に兵庫県迷惑防止条例違反の罪であることを明記する必要がある。


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