小1プロブレム 3割が経験(さいたま市)
毎日新聞(10/17)から、
参照 ”学級崩壊”は親の責任 2006/06
小1プロブレム - 2 - 2009/05
《全国でこの問題が取り上げられるようになってから久しい。小学校へ子どもを預けるための家庭教育としての躾けのなさは、ますますひどい状態になっているようだ。親は学校に子どもを預けるにあたって、「先生のお話はきちんと椅子に座って静かに聞く」ように、「教室を歩き回らない」ように、「おしゃべりはしない」ように程度のことさえしっかりと教えていないのだ。それもこれも、「仕事があるから」、「忙しいから」で、何よりも、もっと大事なわが子の教育を放り出して顧みないのだ。そんな躾けは学校の先生がするものではなく、義務教育として親が学校に子どもを預ける責任(教育を受けさせるのは親の責任として決められているのだ。それを義務教育という。)上、躾けておくのが当たり前のことなのだが、親たちは、それすらも学校に丸投げで放任の状態だ。》
小学1年生が集団生活に馴染めずに学級運営に支障をきたす、「小1プロブレム」。1年生を担当したことのあるさいたま市内の小学校教諭の約3割が「小1プロブレム」を経験していたことが、市幼児教育のあり方検討会議(委員長・志村埼玉大教育学部教授)のアンケートで分かった。検討会議は「幼児期の教育から小学校教育への円滑な引き継ぎや連携の充実が必要」と指摘している。
アンケートは昨年11〜12月、私立小学校教諭や保育園の保育者など計1241人を対象に実施し、1026人(83%)から回答があった。
アンケート結果によると、教諭315人のうち98人が「小1プロブレム」を経験したと回答。内訳は「授業を座って受けられない」「校舎内を歩き回る」などの問題行動が90件と最も多く、
次いで ▽投稿を渋る 16件
▽親元を離れられない 10件 などとなった。
別々の幼稚園や保育園で生活を送ってきたことや、小学校入学後、机に向かう時間が長くなるなど、環境の変化が大きいことが背景にあるとみられる。
《その根本は、家庭での教育がされていないことから派生的に生まれる結果で、ただただ甘やかされて育てられてきたことで、我慢することや、注意されたら従うこと、といった集団生活に大事なことが躾けられていなことが原因だ。》
また、「小学校入学までに子どもに身につけさせておきたいこと」を尋ねたところ、保育者の51・2%が「自分で考えて行動できること」と答えた一方で、教諭はわずか2・2%にとどまった。
逆に、教諭の38・7%が「素直に謝ることができること」と回答したものの、保育者は7・9%だった。
《何だか子どもたちの家庭の状況が窺われる回答だ。保育者の7・9%をうがって考えれば、何かにつけて素直に謝らない母親や父親同士の口喧嘩の様子を想像しただろう教諭の問題意識の裏にあるもののようだ。》
「小1プロブレム」の大半は2学期中に解決していたが、検討会議は「小学校生活を楽しく過ごすために教諭と保育者間での共通意識が必要」とし、
▽家庭での子育て支援の充実
▽教諭と保育者の情報交換のための場の確保と充実——などを市に提言した。
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